若者の人生論探究 | 海南島のヨハネの黙示録

海南島のヨハネの黙示録

キリスト教の元宣教師・海南島のヨハネさんの不思議な体験の数々

2007年  9月21日

若者についてであるが、私は中国の大学で日本語を教えている関係で学生との交流は多い。

日本語の勉強であるのに、日本への就職や会社の事情、生活や物価、色々と質問を受ける。

当然であるが、非常に熱心である。

大学生は殆どが寮生活で、近くに住居があっても寮に住んでいる。

国立大学でも学費は一年に5千元(75000円)位で結構高い。これに食費を入れると一ヶ月千元位になり、田舎の会社員の給料と同じ位になる。

私は学生に、

「よく親がそんな大金を毎月送って呉れるね」

と聞くが、本当は家族で一人、又は村で数人の大学生を送り出す為に、多くの人達が協力し、又犠牲を払っている様である。

何としても大学を出て良い仕事にありつき、家族や親戚に報いたいとの思いは推察できる。

彼らは小学生から唯物論、共産主義思想を叩き込まれている。

無神論は当然と思える。

そういう学生が将来について熱心に考える時、人生について、又、生きる目的について、神の存在について熱心なのは良く判る。

…私も学生の頃そうであったから。

私の頃は人生論探求を殆どの人が逃げていた。

彼らの大体の意見は、

「そんな事、結論がでる訳はない。酒でも飲んで、楽しく一日一日が送れたら良いではないか」

私はこう云う人を自分に不真面目な敗残者と思っている。

その彼ら中国の学生が神を見つけだし、クリスチャンになるのである。

大変な数である。

彼らのそれまでの熱意も大きいが、信仰も大きい。

日本のヘナヘナなクリスチャンや、ヘナヘナ無神論者とはレベルが違う。

もし言葉が通じ、日本の若者が彼等と議論するならば、多分、日本人は笑い者にされると思う。

私が関係している公認教会は出席者数2千人であるが、礼拝30分前に行かないと良い席には座れない。

日本の何処かにそんな教会はあるであろうか。

中国は現在でもクリスチャンになると、若者に限らず大人でもかなりなリスクが伴うと言われている。

日曜日は休みますと言えば、就職はかなり難しくなる。

中国の地下教会「家の教会」の信者は全体の8割にもなると言われている。

リスクを避ける為、やむを得ない様である。

公認教会では信者名簿があり、政府は勿論調べれば直ぐ判る。

私の周囲には堂々と公表している大学の先生もいる。

また名刺に書いている人もある。

公務員にとっては非常なリスクであるが、信仰心はそれに勝っている。

中国の教会の牧師等にしても、日本とは段違いのようである。

文化大革命の頃、強制労働させられ、家族も苦しい目にあい、何年間も耐え信仰を守った人達が今指導者になっているようである。

戦時中、殆どの教会が神社参拝を認め戦争に協力した日本の教会とは段違いである。

熱心に人生について考え、ついに神を見出した人について、聖書は的確に書いてある。

すなわち、

「このように熱心に神を求める人には、神はご自身を現して下さるのである」

人生論の探求には私も苦労したので言えるのであるが、そう簡単には目的は見出せなかった。   

聖書に、

「狭き門より入れ。亡びに至る門は広く、又、そこから入る人は多い

とあるが、日本の現状を見ていると全くその通りだと実感する。

実に、神を見つけた人(本当は見出された人)は、選ばれた人、選民である。

若い人が始めから人生探求を諦めて、落第生・敗残者になるのは非常に勿体ない気がする。

多くの人は、社会の一部品、会社の駒の生き方でも良いではないかと言う。

その人の価値はその程度だと私は思っている。

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