或る日、思い立って旅人スタイルをする事にした。
私達は地上では旅人であって、この世の人の様に生きてはならないと思ったからである。
トランク一つとボストンバック一つ(これは現在もある)を買って来て、衣類を詰めた。
又、オ-バ-コ-トも整理し、全く旅行者スタイルにした。
家具類(ステレオとか、炊事道具だけだが…)は全部、誰かにやった。
大家が来てこう言った。
「嫌なら出て言って貰ってもいいが、ちゃんと断って行って下さい」(言葉は違うかも知れないが、この意味)。
私が夜逃げすると思ったらしい。
この事で神様は大変喜んで下さり、一つの幻を見せて呉れた。
天国の倉庫であった。
それは大き過ぎて天井は見えない程高かった。
壁は見えないほど遠くにあった。
そして、色々な物(この世の名誉や権力まで)が、まるでゴミでも積み重ねる様に積んであり、只、その断層が見えるだけであった。
そして神様は言われた。
「必要なら、この一角を崩して、あなたにあげよう」
私は後日思った。
もし一角もらったら、全世界の王の比ではないと…。
この旅行者スタイルは結婚するまで続いたが、不便な事もあり、先ず大変不経済であった。
朝起きてもホウキがないので(その後4畳半のアパ-トへ変わった)、入り口の戸を開けて部屋の奥から口でほこりを廊下へ吹き飛ばしておいた。
暫くして、大家さんから怒られ、
「部屋の掃除位、ちゃんとして下さい」
と言われた。
「良かったら掃除をして呉れるおばさんを頼んであげる」
とも言われ、依頼した。
4畳半のアパ-トで掃除のおばさんを雇ったのは、当時私の周りにはいなかった。
それから何年間かは、毎週2、3回その人が掃除をして呉れた。
どんな人か、全く知らない。
昼間私がいない時、掃除をして呉れて、毎月の代金は大家さんに依頼した。
洗濯は全部クリ-ニングへ出した。
タオルやパンツまでクリ-ニングへ出す人も当時、まずいなかった。
その間、続々と霊の賜物(能力)を与えられた。
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