特に人の死には敏感であった。
田舎に行ってすぐの頃、金縛りに憑りつかれた。
経験の無い人には説明を要するが、普通、寝る直前、思考が無くなった時、急に何かに押さえつけられた様になり、頭は働いているのだが身体が全く動かず、段々息苦しくなり、大変な苦しみである。何年間も毎夜の様に取りつかれたので、段々とその対処の仕方を会得していった。
私の兄弟も皆その経験があり、病気の一種とばかり思っていた。
この金縛りについては、子供の頃から不思議に思う事が色々あった。どうも外部から作用している様に感じるし、元に戻る時にはパッ!と戻るし、誰かが身体を触ったり、又、手を打つ様な音をさせると、パッ!と元に戻るし、不思議な病気だな?と思っていた。
長い間、毎夜の様にやって来るので、只じっと過ぎ去るのをいつも苦しみながら待っていた。
今にして思えば悪霊との付き合いは非常に長く、その感覚(霊感)について充分な経験をさせられた。
しかし、目や耳で感じる様な経験は、イエスキリストに救われる迄、記憶にない。
只一度だけ19才の頃、金縛りより元に戻った時、私の身体の上から猫の様な物が飛びのいて窓から外へ逃げていったのを見た事がある。
疎開する迄、ル-テル教会の日曜学校にしばらく行っていたが、教会の話にはほとんど記憶がなく、遊びに行っていた事と、よく叱られた事を覚えている。
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