奈落への着信。 | ガイハ日記。

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ガイハワールドで日常と世間をえぐってます。

米・アーカンソー州のホテルで、電話越しに従業員を誘導してスプリンクラーを作動させ、ホテルを水浸にする事件が発生した今日この頃、皆さんオネショをいたずらのせいにされていませんか?
当局によると、電話をかけてきた男は従業員に、『自分はスプリンクラーシステムの製造元の社員だ』と告げ、手順を指示、実行させ、スプリンクラーを作動させたのだそう。
ホテルに恨みを持つものの犯行でしょうか。
最近、この手の事件が多いらしいですよ。
先日も、街を歩いていたら、おばさんがホース片手に道路掃除。
避けて通ろうとした瞬間
ブシューーーーー。
暴発。
ガイハ、びしょ濡れでした。
おそらくこれも言葉巧みに仕組まれた罠。
で無ければ、『ごめんあそばせ』等と笑顔で言える筈がないんだ!
ここは一言物申さなければ!
『このや…このっ…この…へっ…へくし!!!』
強気なのは心の内だけ、何も言えなかったのは言うまでもありません。
というわけで、振り込め詐欺に続く受話器越しの『水浸し詐欺』にはご注意下さいませ。



これで今週7度目の着信。
『080』から始まる恐怖の番号。

ある時は昼間、またある時は夜。
留守電設定をしようか。
恐る恐る、かけ直そうか。
否、待て。
そんな時、頭を過る巷を賑わすストーカー事件。
今でてしまえば、待っているのは奈落の結幕。

あぁ間違いだ。
これもきっと誤った愛の末の愚行なんだ!

心当りも無い。
迂闊(うかつ)に手を出した覚えも無い。
つまり全くの見ず知らずの他人。

コンビニの女子高生店員か。
それとも毎朝、すれ違う小太りの女か。
皆名前すらわからない!!

やはり、どんな事があっても受話器を取るわけにはいきません!
1度出てしまったら最後、住所は割れ、最悪の場合、歪んだ愛によって殺されてしまう事だって考えられます!

という訳で無視し続けました。


ところが本日、大音量で音楽を聞いていると、それをかき消す様な忌まわしい着信。
1度鳴り止み、携帯に触れようとした瞬間、

bibibibibibi。

もうやめてくれ!
もし愛しているのなら、これ以上苦しめないでくれ!
布団に潜り、怯えるガイハ。

そして、ついにその時が。

ドンドンドン!!!

来た!
ついに住所を探り着てしまいました!
もう逃げも隠れも出来ない!
もしかしたら、どこかで作った合鍵で、進入して来るかもしれません!

このままでは刺される!
ここは一か八か、黙って殺られるくらいなら、自ら出向いて返り討ちに合わせようではありませんか!

bibibibibibi!!
ドンドンドン!!

扉の前で立ち一呼吸。
そして鍵を開け、重たい扉を押すと

『あぁやっと出た!困りますよ!ずっと居たんでしょ?代引きのお荷物、今日までだったんですからね!』

へっ?
あっあ…でも不在配達書は…

配『下のポストに何枚も入れましたよ!!』

2つ下の階にある小さなポスト。
中を覗くのは週に1度。
何故、ここまで来て扉に挟んでくれないんだ!
こんなにも不安な思いをさせて。
全てあんたが悪いんだ!!!



等と、言える筈もなく
G『すっすみません…』

恥じらいは奈落の底へ。
こうして再び携帯電話が鳴る事は、二度となくなったのでした。


とにもかくにも悪いのは配達員。
今度からもう少し謙(へりくだ)った応対でお願い出来ませんか?

電話の数日前に置手紙。
『○月○日の○時頃、080ー○○○○ー○○○○より電話を掛けさせて戴きたいのですが、宜しいでしょうか?つきましてはご迷惑にならぬ様、細心の注意を…』

それくらいの気遣いと優しさが欲しいです。
ええ。
怖いのは嫌!