大阪市住吉区のコンビニ『ローソンプラス』で、30代の男が男性店員に文化包丁を突きつけ『通報しろ。それ以外のことしたら刺すぞ』と脅迫した今日この頃、皆さん『117番』教えてませんか?
金銭は要求せず、抵抗するそぶりもなく現行犯逮捕されたのだそう。
おそらく、『強盗容疑で逮捕』という経歴が欲しかっただけなのでしょうね。
しがない人生、何か一発ニュースに載る様な大きな花火を打ち上げたい。
そうや、派手に強盗や。
金盗んだってどうせ没収されるさかい、脅したフリをさえ見せておけばええ。
ついでに、バイトの兄ちゃんに通報させ、花を持たせてやろうやないかい!
なんて優しいんだおっちゃん!
感動しました。
自らの目標を達成しつつ、未来ある若者をヒーローに仕立てる…これぞまさに犯罪者の鏡。
こんな大人になりたい!
というわけでガイハも、さっそく実践しようではありませんか。
交番に乗り込み
『さぁ!逮捕してくれ!ボクの瞳を!!』
どうやら、ただのナンパに終わりそうです。
昨日の続き。
えっ何のって?
『豆腐』話ですよ。
もはや飛び道具の前後編。
どうせ、期待もされていませんし。
さてスーパーを出ると、地下道の狭い交差点で3人の男たちが立ちはだかっていました。
そして、四方全てを網羅する様に、中央部を拠点に動き回り、手当たり次第、道行く人々にチラシを配っています。
難易度が高い…。
ビラ配りに遭遇する度に、必ずと言っていい程、頭を過るのがRPG。
ロマサガやFF12の如く、敵に触れてしまった瞬間に戦闘になる"あれ"です。
彼らにいかに"気付かれずに"その場を立ち去る事が出来るか。
そう、これは闘いなのです。
このビラ人間たちが、自分のレベルでは敵わないモンスターだとするならば、命がけで通り抜けなけばなりません。
そんな妄想の元、少し距離の離れた所で、様子を伺う事にしました。
どうやら持っているチラシはパチンコのもの。
3人がそれぞれが北・東・西に分かれ、時より手の空いた人間がガイハのいる南側の通行人に手渡しています。
見事としか言い様の無いコンビネーション。
これはつまり、正面からぶち当たれば三方から囲まれゲームオーバー。
ここは、誰か1人が他の通行人に目をつけた瞬間に、隙を狙って目的地の東側へ駆け抜けなけばなりません。
ドキドキドキドキ。
早く!
は・や・く!
とその時、北側の人間が奥へと消えました。
今だ!
半円を描くように、北周りで目的地へダッシュ。
走れ!走るんだ!
そして見逃してくれ!!
セーフ。
こうして"平穏無事"にやり過ごす事ができました。
いやはや妄想は日常を彩る極上のスパイスと言いますが、度を過ぎると疲れますね。
アイツは殺人犯に違いないとか。
もしかしたら既に何人も被害者を出していて、目が合った瞬間に刺されてしまうから見ないふりをしようか、否それならいっそ全てを知っているとばかりに不敵な笑みを浮かべてそのまま出頭せるべきかとか…
そんな葛藤に苛(さいな)まれるわけです。
ドラマチックですよね。
え?
やらない?
いちいちそんな事を考えませんか?
考えてますよね。
言わないだけで。
少しだけ恥かしいですものね。
本当は皆さん、妄想が大好きで仕方がないのでしょう?
はい。
そう信じたいです。
ちなみガイハの、小学生時代の卒業文集のテーマが『人生はRPG』。
考えている事が全く進歩していないのは、おそらく気のせいだと思います。