米オレゴン州の映画館で、オープニングセレモニー用にレッドカーペットをレンタルして入り口前に敷いたところ、そのカーペットが何者かに盗まれてしまった今日この頃、皆さん人の家の絨毯にしょうゆや血液零していませんか?
ちなみにレンタル料は65ドルで、新たに購入するとなると300ドルはかかるのだという。
犯人の狙いは明らかですね。
駐車所から自宅に真っ赤な絨毯。
レンタルのロールスロイスを乗りつけ、録音の拍手と共に誰もいない玄関で感動のスピーチ。
恐らくそんな『オスカー賞』ごっこを楽しみたかったのでしょう。
そして、窃盗の罪であえなく御用。
そのコントの様な惨めな姿は、まさに『爆笑レッドカーペット』!
わずか1分間の”SHOW”となってしまったに違いありません。
ちなみに、ガイハ宅の絨毯は猫たちによってビリビリ。
何色でも良いので、どなたか敷物を戴けませんか?
細やかな日常生活の為に。
『ガイハの日常が知りたい!』
そんな声にお答えして…
といってもその様なお便りを戴く事など全く無いのですが、本日は誰も気にかけないだろう近況について、ひとり勝手に語りたいと思います。
先週末、若者ぶってクラブに行きました。
で、朝まで踊って会場の約97%の女性からナンパされ、うはうはで帰ってそのまま宝くじを買ったら大当たりでこれまたうっはうはっ。
どうやら一生遊んで暮らせそう。
ええ、嘘です。
妄想です。
言ってみたかっただけ。
ひとりでクラブなんて行けません。
べらんぼぉめぇ。
ぼけぇぇ。
というわけで、7分丈のデニムを買いました。
どんな訳かは尋ねないで下さい。
いつもの様に、お得意の言い訳だらけの”訳なし事情”なので。
閑話休題。
実は普段、丈の短いパンツを履く事の無いガイハさん、足を出して歩くのは小学生以来。
というのも、これはトラウマが原因。
公立だったのにも関わらず、シャーペン・腕時計禁止の校則に加え、『子どもは風の子』という名目のもと、冬でも短パンが原則。
おかけで真冬は毎朝の様に、鳥肌をたてながら通学をしていました。
それからというものの、短いパンツを見る度にぶるぶるぶる。
あの忌まわしい日々が甦り、どんなに暑い日でも足を出す事を許さなくなってしまったのです。
それに加えてすね毛。
黒々と、うねうねとした汚らしいゴミ。
剛毛ならば男らしさを感じるものですが、ガイハはヒゲ同様に、なんとも申し訳無さそうなチョビ。
あんなに気持ちの悪い無駄毛はありません。
20の頃、某Uさんが足ごと金髪に脱色したなら、ガイハも剃り毛。
自己満足のすがすがしい気持ちに浸るものの、社会的な偏見には敵わず、さらけ出す勇気はありませんでした。
今でも若干の嫌気はさすものの、それでも戸籍の上では26。
足の1本や2本出してこそ大人というもの。
15年ぶりに"解放"し、街へ出ようではありませんか。
そして運命の4月17日。
連日、20度を越える陽気な日々、まさに素足日和。
さぁ今こそ旅立ちの時!
ところがこの日の気温は14度。
ぶるぶるぶる。
久しぶりのカムバックが、さっそくの逆境。
スカートを履いている女性も殆ど見当たりません。
いえ、これもきっと試練。
15年ものの月日の重みを、噛み締めろという事なのでしょう!
寒さに耐え、再び母校の小学校の前を通る(※1)と、校庭で合唱の練習をする1年生たち。
この寒い中、可愛そうに。
頭を過る過去のトラウマ。
子どもは風の子、強く生き…
ところが、ふと足元を見ると皆、長ズボン。
!!
決まりなどなくなっていました。
あの"さぶいぼ"の日々は何だったのか。
そんな悔恨の情に浸りながら、ひとり”お寒い”足で帰るガイハさん。
隙間だらけのすね毛を靡(なび)かせながら…。
※1…詳しくは4月22日『逃亡者』参照。