ドイツのデュッセルドルフ駅のロッカー(50×60センチ)に9年間寝泊まりしていた男(29)が起訴された今日この頃、皆さんボストンバッグの中で清々しい朝を迎えていますか?
この男性はロッカーを転々としていたわけではなく、常に591番のロッカーを使用していたのだそう。
まさにゲルマン魂、9年という時の長さがエスパー伊東以上のポテンシャルと執念を感じます。
いや、もしかしたら誰かに捨てられ、そのまま成長してしまったのかも知れません。
コインロッカーユースとして。
ガイハさんも、ほんの少しだけ気持ちを分かち合いたいので段ボールに身を潜めたいと思います。
捨てないでっ!!
熱っぽいです。
倦怠感や微妙な寒気、喉の渇き等の風邪の症状が出ていて、火照り具合から察するに微熱を越えるか越えないかといったところ。
それなら、とっとと計ってしまえば良い話なんですが、それが出来ないのが小心ガイハさん。
何故って、いくら熱"ぽく"ても頭の中で思っている分には『気のせい』で済ませられるんですよ。
それが一度(ひとたび)、検温で数値を出されてしまうと、例え微熱であっても体感で高熱に変化し完全にダウン。
途端に、病人以上に病人らしい態度に出てしまいます。
病は気から。
気は奇なり。
思い込みの激しい人間にとって、時に優しい嘘も必要なんですね。
よくよく考えれば、毎年1月か2月に必ず熱を出すのですが、今年は何事もなく冬を越していました。
つまり、転んで数分後に思い出したように泣き出す幼児の如く、周期遅れで風邪を引いてもおかしくありません!
やはり名医…劇薬先生(※1)の元を尋ねなければならないのか。
しかし口が悪い。とにかく悪いっ。
行けば必ずと言っていい程、難癖を付けられ、絶望感に近い敗北感に苛まれます。
そして臀部に注射。
26の男が、中年看護婦にお尻を向けて針を通される光景といったら、バブリー時代のジュリアナ映像に、ボティコン姿の友達のママンを見つけてしまった時のような救いようのない"いたたまれなさ"があるわけで。
そうは言っても、恐ろしい程の効果。
翌日には完治してしまいます。
病を認め、デニムを下ろすべきか。
はたまた現実から目を背けるべきか。
葛藤…。
とりあえず、臀部を確認。
蒙古斑。
モウコハーン…
チンギスハーン…
モウコシュウライ…
あぁ関係ないっ!!
それにしても、熱が出るとかえってハイになるガイハさん。
これは"お熱"な証拠なのでしょうか。
よし歌おうっ。
ハイな鼻歌。
夕焼け小焼けの 赤とんぼ
負われて見たのは いつの日か
山の畑の 桑の実を
小篭に摘んだは、まぼろしか
女学生の心境。
寂寥感で思わず横に…
あぁ駄目だっ油断すると、つい熱っぽくなってしまうっ!
それなら、このまま街へ出よう!
U田さんのように有り余った熱で暴走しよう!
『レッツホーイ(?)!うっひゃっほーー!!』
!!
駆け出そうと右足を踏み出した瞬間に激痛。
靴下に何かが引っ掛かる感覚。
!!
慌てて裸足になると、血だらけの小指。
ぶっくぶくのあっわあわ。
そして"まる剥がれ"の爪。
ネイルレスになりました。
びっこ引いて帰宅。
これで無事、熱の事は忘れられる事が出来そうです。
サンキューベイベー。
若干、代償が大き過ぎる気もしないでもないですが。
痛い…。
※1…詳しくは12月14日『劇薬先生』参照。