アルファベットの略語を400語収めた『KY式日本語』が20万部以上売れている今日この頃、皆さんIW?
ちなみにIWは意味わからないの略。
TMは丁寧待ちで、DJは駄目な上司。
なんだか楽しそうなのでガイハさんも考えてみました。
自らの名前を使って。
G(ギラギラの)a(愛と)iイケイケの()h(ハートで)a(アバンチュール)。
そんなガイハさんが1番ND(人間としてどうよ)。
MD(申し訳ないです)!
『ねぇねぇ!聞いて!聞いて!』
ある日の夜、いつになく興奮した様子のガイハ母。
G『どうしたの?』
思わず聞いてしまうガイハさん。
それが失敗でした。
母『いや…そんなにたいした事じゃないんだけどねぇ…。』
どっちやねん。
引き込んで、突き落とす作戦でした。
母『東京の"かいだん"ばかり集めた本を見つけたのよっ。』
東京の怪談話。
都会の居場所を失った妖怪達の奇談を集めた本でしょうか。
コンクリートにのめり込む塗壁(ぬりかべ)。
4畳半、物置同然の安アパートの夕日の当たる窓辺の片隅でうずくまる座敷わらし。
アルツハイマー型老年認知症の疑いで施設に連れられる児啼爺(こなきじじい)。
魑魅魍魎(ちみもうりょう)の住家もない現代社会。
あぁなんて物悲しい本なんだっ!
母『あっ"階段"の話ね。東京の階段を集めた本なのよ。興奮するでしょ?ねっ?』
さすが、同じ血を引くガイハ母。
屈折した美的センスは母子共通。
ただ、この時はまだ『いつか借りられればいいや』程度にしか考えていませんでした。
それから約1週間後、母と再会。
またも、何か嬉しそうなガイハ母。
母『あなたにも買ってきてあげたわウフフ。』
こうして、頼んでいないのにも関わらず『東京の階段都市の【異空間】階段の楽しみかた』を戴きました。
久しぶりのプレゼントが階段本。
文字通り、親子の橋渡し。
その内容は…
階段そのものの『かたち』を観て味わいや風景を楽しみ、歩かねばわからない東京の別の顔を観る事を通じて、現代の都市風景について考えようというもの。
新旧様々な階段を写真付きで紹介すると共に、規模や高低差、幅や傾斜、疲労感や景観までも評価。
まさに階段マニアの為のバイブル。
母『これであなたも"階段萌え"よ!』
いつからこんな人になったのでしょう。
旅行すら10年以上一緒に行かない親子(※1)。
母に連れられ、階段八十八箇所巡り。
地図を頼りに、ひたすら歩き回り
母『あれがおばけ階段よっ!次はへび階段ねっ!』
DAN・DAN・階段惹かれていくー
あぁ恐ろしいっ!
ガイハ母を心配しつつ、なんだかんだで"どっぷり"とはまってしまいそうなのは、ガイハさん自身な気がしてならないのでした。
※1…お互いに、年に数回ひとり旅はするものの二人で行った事も、行こうという話が出た事も無し。
さらに、宿を隠れ家としているために、旅館名すら教えてくれない始末。
合う部分は合って、合わない部分は極端に合わない、そんなAとBの親子。
