今年もマンションの向かいにクリスマスツリーが立てられた今日この頃、皆さん揃いも揃ってモミの木を拝んでますか?
そして毎週行われるジャイアン級のリサイタル。
毎年のように歌われる山下達郎のクリスマスのドタキャンソングに酔いしれるカップル。
きっと結婚式で英語の別れの歌を歌える人達なんでしょうね。
彼らの将来がどうなるかなんて、正直興味も関心もありませんが、睡眠が妨害される事だけは許せません。
ベランダで石を持って手が震える日が続きそうです。
小鳥らの うたはきこえず
空は今日 はなだ色らし、
うんじてし 人のこころを、
諌めする なにものもなし
樹脂の香に 朝は悩まし
うしないし さまざまのゆめ、
森並は 風に鳴るかな
中原中也【朝の歌】
朝6時にお目覚め。
窓からオレンジ色の海を眺め、支度をしてから朝食を食べに広間へ。
鯵のたたき、鯵の塩焼き、ひじき、伊勢海老のみそ汁、茄子の煮物に佃煮…etc。
朝も豪勢。
もちろん、朝から悦子はマシンガントーク。
U『美味すぎる!!』
G『こんな朝食食べた事ないよねっ。』
悦『(突然会話に入り込んで)あらっ!鯖しか食べた事ないの?おほほほ。今日は鯵だからね、よかったわね~おほほほ。』
鯖しか食べた事無いってどれだけ偏食なんでしょうガイハさんは。
G『いや…鯖じゃなくて…。』
悦『ご飯なら沢山あるからおかわりしてくださいね~おほほほ。』
ええ、もうわかってますよ。
ガイハさんの言葉が届かない事くらい。
鯖食主義者万歳。
部屋に戻り、U田さんが用事で電話をしていたので、ひとりテレビを観る事に。
カツラの司会者と茶番の離婚会見に、腹を抱えながら、暇な手でマッチをするガイハさん。
シュッ。
ボンッ。
着火。
!!
指先が燃えてる!!
『爪に火が灯ったよ!本当にケチになっちゃったよ!』なんてこ洒落た事を言ってる場合じゃないっ!!
U田さんは電話に夢中。
あぁ笑いにもならない!!
火を消し、ひとり悶えるガイハさん。
ひとりすべり。
時間になったので、宿の皆々様に別れを告げ(悦子はおらず。おそらくトイレで号泣していた…に違いないっ。)送迎バスで安房鴨川駅へ。
待合室でのんびりしようと、どっかり座った瞬間に激痛。
ひじ掛けに臀部を強打。
今度こそ…せめて笑いに…。
U田さんは待合室のPCに夢中。
あぁ笑いにも…。
臀部を押さえ、ひとり悶えるガイハさん。
ひとりすべり。
手動で電車のドアを開け、乗車をすると無人。
地面を見つめるU田さん。
?
!!
おもむろに座禅を組み瞑想を始めました。
その姿…もはや神!
様々な神を宿すうちに、ついに…ついにU田さんまでも神になってしまうなんて!!
JUSUS!U田ノ神!!
【次回予告】
若干の不安を抱えつつ、太海の地に降り立ったすべりガイハとU田ノ神。
この地で過去に因縁を持っているのだが・・・。




