一向に始まる気配がないので、尋ねてみたら平日限定でした。
半額セールスの魔力は曜日の感覚さえも狂わせました。
情を捨て、『定価ならいらんばい!』と拒否、ひとり重たい小銭をにぎりしめて帰りました。そしてパスタ。
時は金なりという言葉が身に染みた祝日の夜。
【あらすじ】
人生の地図と共に箱根の地図をも忘れてしまったガイハさん。
計画を立て直す事もできないまま箱根湯本駅に到着、バス停に向かうのだった。
どのバスに乗ったら良いのかウロウロとしていると、運転手らしき人に行き先を聞かれてしまいました。
わからない…。
とりあえずススキが見たい!
でも地名が思い出せません!
お家を聞いてもわからない!名前を聞いてもわからない!にゃ…そこまで酷く無い!
たしか仙石方面だったはず。
さりげなく、けれども大胆に答えました。
『仙石○※□×▼(フェードアウト)まで…』
いいのか大人!?
いいんだ大人。
人生の地図と共に箱根の地図をも忘れてしまったガイハさん。
計画を立て直す事もできないまま箱根湯本駅に到着、バス停に向かうのだった。
どのバスに乗ったら良いのかウロウロとしていると、運転手らしき人に行き先を聞かれてしまいました。
わからない…。
とりあえずススキが見たい!
でも地名が思い出せません!
お家を聞いてもわからない!名前を聞いてもわからない!にゃ…そこまで酷く無い!
たしか仙石方面だったはず。
さりげなく、けれども大胆に答えました。
『仙石○※□×▼(フェードアウト)まで…』
いいのか大人!?
いいんだ大人。
怪しいもの見る視線を感じながら、恥を背けるように、自分に言い聞かせ、山道に揺られる事30分、なんとなく記憶に引っ掛かっていたバス停で下車。
とりあえず『お腹が空いたらススキすら立派なタンパク質』が口癖でないガイハさんは、予定していたお店でランチをする事にしました。
当然、お店の名前も覚えていないので、ひたすら歩く事に。
30分後…
絶望の境地。
目的のお店どころか民家と畑しかありません。
仕方がないので、一軒だけ営業していたこじんまりとしたお寿司屋へ。
蛭子能収がシェイプアップしてクールに変身したような板前さんが出迎えてくれました。
さっそく注文。
蛭子さんも麻雀辞めて痩せれば意外に再生可能かも…。
月9は無理でも昼間の顔に…。
むしろ無意識に『さん』を付けてしまうのは名前勝ちか…。
あぁっ!もうっ!なんで箱根まで来てこんな事を考えなければならないのでしょう!?
すると今度は、お経が聞こえてきました。
えっ、オ迎エデゴンス?
一瞬焦って辺りを見回すと、テレビドラマでした。
そして
『それでも私と一緒にいて!!』
はい?
『殺してやるー!!』
!?
『キャー!!』
!!
…意味がわかりません。正午から。
普通殺されてからお経なんじゃないですか?
それとも早め早めの事前お経?
もしや並べ替え問題?
あぁっ!だから旅先でなんでこんな事を…っ!!
妄力(※1)だけが育っていく・・・!!
やはり、ガイハさんの妄悩(※2)は休まる事はありませんでした。
※1 妄想力の略。
※2 妄想を司る脳。
※2 妄想を司る脳。
