ふーりんさんに連日、爪で髪をむしられる今日この頃、皆さん頭皮に穴開けてますか?
さらに気づけば『くちゃくちゃ』音をたてて食べようとしています。
枕元に敗北者の髪々。
ガイハ禿計画進行中です。
【あらすじ】
暑さで正気を失い、横浜駅で狂気の海に溺れるガイハさん。
外した眼鏡の意味も考えず、横須賀線に乗り換えたのだった。
カップルや海に向かう家族連れだらけの車内。
さすがに猛暑の中を大仏に逢うために、ひとり旅立っていそうな人は他にいそうにありません。
当たりを見回すと、『今も名残はあるけどぉ全盛期はコテコテのギャルだったのよん』と全身から言わんばかりのおばさんマザーの数々。ピタピタの豹柄。
青春の至りを海に想うのでしょうか。
これが俗に言うニキータ世代か。とっても血液どろどろしてそう。
そんなニキータと現役ギャルの(必要以上の)香水が混じった鼻をつく臭気が車内を包み込んでいます。
ここはデパートか、それとも生き死に絶える戦場か。
どんなに匂っても、腐っていても、それらを全て受け止めなければならない母なる海の心中を察しながら鎌倉駅で降りました。
ガイジーンの観光客がたくさん目につくのですか、何故かやたら玉山鉄二似の台湾人とよくすれ違います。玉山クローンか、ブームなのか!?それとも皆同じ人なのか!?
ブランド管の向こうの日本の玉山鉄二が浅黒くなっていないか心配になってきました。
そんな事を一人自問自答していると、お腹が空いてきたのでさっそくランチタイム。
ランチメニューが穴子丼しかない小料理屋さん。
客席は僅か5席、冷房もなく有るのは扇風機のみ。
汗だくのガイハさん。
あっ暑ょぃ…(半壊)
…
…
?
しばらくすると肌で涼しさを感じるようになりました。
風の心地よさ。
都会生活で忘れてしまった風情。
風鈴の音色。
団扇。
蚊取り線香。
ダニエルカール。
日本人で良かった…。
外を見ると、水着や下着と変わらない薄着姿の女性が鎌倉の街を堂々と歩いています。
『日本人としての恥じらいやしおらしさはどこに置いてきてしまったんですか?』なんて寂しい気持ちに浸っている自分が年寄りに思えてきました。
25歳。穴子君は27歳。2年の重さを実感。あれは老け顔のせいか、そう?そうだと信じていたい…はぁ。
今度からコドナ(子ども大人)ではなくコドショォリ(子ども年寄り)を名乗るべきでしょうか。
ゴロが悪い。
続く。



