財布をあけたら中の野口さんに三本髭が生えていた今日この頃、皆さんお札の人は整形されてないですか?
使おうにも自分が落書きしたように思われそうで、自販以外で使えないこの悲しさ。
それ以上に、ここで諭吉さんと言えないのが一番悲しいんですけど。
伊東から帰って二日後、法事で家族三人浜松に行きました。
お墓参りもそうでしたけど、家族で新幹線乗るのも子どもの時以来なんでホントに仲が悪そうですね。
たまに外でどう接したら良いかわからない時がありますもん・・・ウブなんで。えっ。
よくよく考えたら、週に2度目の新大阪行きの新幹線・・・気分は出来るビジネスマン。眼鏡もサマになってきました。
正直疲れが抜けてないんでコンディションは最悪です。
汽車を待つおかんの横でぼくは時計を気にしてましたけど、季節外れの雪が降らず「東京で見る雪はこれが最後ね」とさみしそうにつぶやくこともありませんでした。
それどころか、おかんもばあちゃんも隣でヒ素やアルカロイドよりも恐ろしいたまごサンドを美味しそうに食べています。なんて暖かい家族なんでしょう。
肩身の狭いガイハさんは皮膚呼吸のみで鯵寿司をいただくことにしました。でも今日は鯖もついてるのでリッチメンです。
浜松に着くとさっそくお寺に。
11時から法事でタクシーに乗ったのが11時・・・確実に間に合ってません。一人旅じゃないしいいや。
いざとなったら親任せの逃げ腰です。
お寺に到着すると、お詫びをしてさっそくお経読み。
借りてきた猫のガイハさんは、正座しながら一人の無の境地に達・・・する前に足が攣りそうで限界との闘いでした。
記号のようなお経でしたけど「にゃ~にゃ~ぎゃ~ぎゃ~」言ってるのはわかりましたよ。
ふーりんさんとこさめさんも喧嘩をすると同じ声出しますけど、もっと凶暴な鳴き方だったと思います。
お経が終わるとお墓に木標を立てようとした時にある異変に気がつきました。
なんと名前が違ってました。
ばあちゃんの父親・・・つまり曾祖父にあたる人の法事だったんですけど、そこに書いてあるの祖父の名前。
きっと書き間違いなんだろうと思ってお坊さまに尋ねると
「今日の法要はNさん(じいさま)ではないんですか?」
・・・
場が凍りつきました。
さっき挙げたお経や線香は何だったのでしょう!
じいさまは去年に続いてまた呼び戻され、ひいじいさまはが17回忌に供養されなかったということになります。
にゃ~にゃ~言ったのにっ!
お坊さまは少し笑いながら「後で挙げ直しておきますよ」と言ってました。
ホントに挙げてくれるのかな・・・
しかも「今から新しい木標書いてきますね。」と言って5分くらいで書いてきました。
こんな簡単なものなんですね。
自分が死んだ後も同じことがあったらって考えたら長生きしたくなりました。そういう問題じゃないか。
田舎なんで何も無いです。


