「さっき家の近くを通ったよ~」と数年間会ってない友達から現在進行形でないメールが来た今日この頃、皆さん素通りしてませんか?
家の近くで声かけて貰えない自分が悲しいです。会いたくなかったんですね。
昔通ってた中華料理屋に行きたいって家族の一言で足を踏み入れたは歓楽街。
結局は週に1度は実家に帰って親孝行してません・・・存在が癒し系になりたいです。
何年も時が止まっているかのような退廃的な雑居ビルの2階にある来々軒、スナックに挟まれるように細々と営業している昇龍軒、寡黙なおやじと気さくなおばちゃんが切盛りしてる彩々軒、いつも髭が青光りしている平井軒・・・店の名前すら不確かなんですけど、美味しいお店だったのは確かなんですよ。
中学以来なんで本当に楽しみだったんです。外の窓には看板も出ています。
一人勇み足で階段を駆け上がりました。
今もかわらずありました。
・・・スナック関川が。
中華料理屋は夜の憩いの場に様変わりしていました。時は止まっていなかったんですね。看板はあるのに。
おれを慰める様に年配の演歌が聞こえてきました。せつなくなってきました。
しかも悲しいくらい上手くないんですよ。
なんかお年寄りのカラオケって上手いイメージないですか?菅井のきんさんとか。
上手くみせようと変なクセつけて歌ってたんですけど、それが余計に不気味さを増幅させていました。
レミオロメンや銀杏BOYZをヴィジュアル系風に歌うような違和感。
歌声は次第に大きくなります。リサイタルはアンコールを迎えるのでしょうか。
限界だったので涙をこらえ階段をおりました。
感動をありがとう。そして中華料理屋さんさようなら。ちっぽけなおれはまだスナックデビューなんかできませんでした。
しかたがないので家族協議(がいは不在)の結果イタリアンのお店にいくことになりました。
中華より10倍美味しかったです。
美味し過ぎて食事中も食前酒ばっかり飲んでました。マナーがなくてごめんなさい。
モルトヴォーノ。
おれはただ夢中で階段を駆け上がりました。
絶対に行きたくないけど見てみたい怖いもの見たさ。
ママは池戸さんでしょうか。
撮影 byがいは母。
実の母に落ちぶれたホスト扱いされました。


