同窓会に参加すると、人脈作りに勤しむ人間をよく目にする今日この頃、皆さんコネクション作りは順調ですか?
おれはそういう大人の世界が嫌で、ある時を境に参加を辞めました。
いつからか人の尺度は、人間性から職業や名声に変わっていくのでしょうね。嫌だ。嫌だ。
流れ的に中学時代の話を。
当時、アキト君というキノコヘアーのナイスガイの友達がいました。
おれは彼をよくいじってたんで、RPGツクール(文字通りRPGを作るゲーム)で彼を主人公にした『アキートの冒険』を作りました。
製作時間2か月、プレイ時間1時間以上の超大作でした。
武器はキノコ頭の胞子、主人公は話にならないほど弱かった気がします。
普通、はじめが貧弱な主人公ってレベルアップやイベントで後半には強くなってるじゃないですか?そんな情けや容赦はありません。
弱者は弱者のまま、パーティーのアキレス腱なんです。
しかも街での会話でも、選択肢1つで死にます。
ヒントの無いマインスイパー並に爆弾転がってます。
自室の樽を調べたら腕が抜けなくなってゲームオーバー成立ですから。
やる気を削いでくれます。
しかも摩訶摩訶並にバグが多かったので、バグだか選択ミスなのかすらわかりません。
アキト君は何度もゲームの中の己を殺していました…一種の仮想自殺ですよね。
たけしの挑戦状よりタチ悪い…難易度が高いじゃなくて、ただ単に不親切。
もう一人の友達サトシ君はパーティーメンバーでした。
攻撃も魔法も強いみたいな最強キャラ。だっていいやつだったんだもん。
絶妙なゲームバランスですね。
ゲームの内容は忘れました(棄)
おそらくストーリーなんかどうでもよかったです。
ニヒリズムに生きた彼の、美しい死をテーマにしたゲームだったのですから…ということを後付けを加えておきます。
まぁ長い時間をかけて容量限界まで作った『アキートの冒険』のデータを一発で消してくれたRPGツクールこそ、ニヒリズム思想の塊のような気がしますが。
アキト君は中学卒業してからアメリカに留学してしまい、帰ったら違う意味でファンキーになってました。
成人式ですら、ノートパソコン持ってビジネス…その頃おれは金髪に口ピアス・・・なんだか色々な意味で距離を感じました。
5年の月日って悲しいですね。
その後成人式で会って以来連絡もありません。