レインボー  ロニー ジェイムス ディオ | ビートルズやメンバーへのミュージシャンの発言集 The Beatles  影響 評価 

ビートルズやメンバーへのミュージシャンの発言集 The Beatles  影響 評価 

 ビートルズやビートルズのメンバーに対するミュージシャンの発言は今までたくさんありました 。おそらくこれから先もたくさん発言される事でしょう。ここはビートルズが与えた影響を記録していく場所です。

ロニー ジェイムス ディオ(ヴォーカル ソングライター       ブラック サバス         ディオ )

 

 

 

               自伝

 

  時代が変わる時期だった。私達もパレードに参加する必要があった。我々が参加したのはあっという間に広まった(ブリティッシュ インヴェイジョン)が生み出したビートだった。

 

 

  ビートルズが抱きしめたいで全米初の一位を獲得した時、私は21歳だった。彼らは1964年のある日曜日の夜、エドサリヴァンショーに出演して、七千三百万人のアメリカ国民を熱狂させた。私もその中の一人だった。ブルーススプリングスティーン、ビリージョエル、ジミヘンドリックス、ジムモリソン、エアロスミスのスティーブンタイラーなど例を挙げればきりがないが、その夜、彼らを見て、その後、ビッグスターになった若者たちと同じように、私はビートルズのことをもっと知りたいと思っただけでなく、彼らになりたいと思った。そして彼らのアクセント、態度、服装などを真似した。

 

 

  若者のスポークスマンとして知られていたボブディランでさえ、ビートルズのようになりたいと思い、彼らがエドサリヴァンショーに出演してから一年も経たないうちに、それまで歌っていたプロテストフォークソングを捨てシュールな歌詞とサングラスを身に着けて(エレクトリック)に転身した。

 

 

  ビートルズはブリティッシュインヴェイジョンのきっかけに過ぎなかった。彼らは長髪で、ハーモニーと演奏を組み合わせ、ヴォーカリストも演奏に加わるという新しい音楽の形を取り入れていた。彼らの楽曲やアレンジは、生意気で人を食ったような態度と同じくらい新鮮だった。バンド名は奇妙で分かりやすかった。ファブフォー以外にも、ヤードバーズ、アニマルズ、ローリングストーンズ、デイヴクラークファイブ、ホリーズ、キンクス、などのグループが人気を博した。それはまさに音楽と文化の革命であり、窮地に陥った偽R&Bから脱却する為の明るい光だった。田舎に住む白人の子供たちが共感できる音楽は確実にアメリカのコートランドの子供にも当てはまった。コードはシンプルで魅力的であり、誰もが自分の経験と重ね合わせることが出来るような若者の恋愛について歌っていた。救世主が現れたんだ。

 

 

 



             クラシックロック  2006
            

  今まで作られた中で最も素晴らしいアルバムは、『サージェント ペパーズ ロンリー ハーツ クラブ バンド』だと思うんだ。あのアルバムの中に失敗した曲はないと思う。



 ビートルズが偉大なミュージシャンであり、素晴らしいソングライターであっただけでなく、特にスタジオで本当に実験的であった時期だった。そのことをこのアルバムを通して聴くことができると思う。テープループ、ジョージ マーティンの操作方法、ポール マッカートニーとジョン レノンのアイデア、アルバムのルックスなどなど。すべてが今までとは違う。このアルバムのすべてがそうなんだ。



  このアルバムには、私がこの世で一番好きな曲も入っている。『A Day In The Life』は、本当に素晴らしい曲だと思う。この曲のエンディングは今までで一番素晴らしいものだと思う。初めて『A Day in the Life』を聴いたとき、私は車に乗っていて、道の端に車を止めなければならなかった。その時、私はただただ唖然としたんだ。


  このアルバムは聴いたことのない人がいたら、きっと今でも、聴いて「すごい!なんだこれ!」と思うようなアルバムだと思う。メロディーの内容もそうだし。まさにビートルズはいつもそうだった。このアルバムに欠点は見当たらない。このアルバムのすべてが好きだ。なぜか不思議なことに『Being For The Benefit of Mr.Kite』が好きなんだ。あの曲はとても好きだ。『When I'm Sixty-Four』も好きだ。今、そのことを考えているからかな。収録されている曲のすべてが、とにかく素晴らしいんだ。


   このアルバムは遠大なものだった。想像を超えたものだった。誰も彼らが何をしたのか理解できなかったと思う。つまり、これはビートルズがやったことなんだけど、かつてのビートルズはこんなことをしなかった。ビートルズの『リボルバー』もそうなり始めていたけど、そういう事に彼らはそんなにすぐに飛びついたわけではなかったってことだ。『Sgt. Pepper's』が驚異的なアルバムになったのは、そのアルバムには実験があったからだ。



  私にとっては、このアルバムは常に重要なアルバムだ。(リマスター盤)を聴いたことがなくても、私には関係ない。いい曲はいい曲なんだ。(リマスター版)はオーディオマニアにとっては素晴らしいことだろう。でも私にとっては、本当にどうでもよいことだ。なぜなら、ただ曲を聴いて、その中にあるすべてのものを思い浮かべることができるからね。もちろん、悪い録音は悪い録音だよ。でも、私にとっては、このアルバムはその内容のおかげで持ちこたえているのであって、録音についてどうだこうだということはあまりないんだよ。でも、改めて考えてみると、このアルバムの実験性は本当に驚異的だよね。

 

 

 

 

              ロックンロールガレージ  2022

 

 

〇 ロニー ジェイムズ ディオが好きな曲として挙げていた2曲

 


ビートルズの「A Day In The Life」

 

  彼らのアルバム「Sgt. Pepper」全体は、僕だけでなく他のみんなにもすごく影響力があったんだ。そのアルバムは音楽のあり方を変えたんだよ。でも、限られた楽曲の中で、どのようにチャンスを掴んだのか、私にはいまだに理解できない。プロダクションは素晴らしく、コンセプトは素晴らしく、アルバムのアートワークも素晴らしかった。



  このアルバムの内容で私を惹きつけないものは何もなかった。そしてこの曲は、私の心を揺さぶるものだった。曲の冒頭から最後のピアノの音まで、聴いた瞬間に頭が真っ白になり、その場に居た全員が驚愕した。私は今まで聴いた曲の中で一番素晴らしい曲だと思う。だから、無人島に持っていくなら、この曲しかない。

 

 

 

 

 


◎所属していたバンド、それぞれから学んだことはありますか?



 最も学ぶべきことは、人と接することだと思う。バンドを始めたときは、どんな問題が起こるかなんて考えもしなかった。自分たちが作っている音楽のこと、音楽を演奏すること、歌うこと、作曲することがどれだけ楽しいか、そんなことばかり考えていたのに、バンドをしているうちに問題を抱えている人たちを相手にしていることに気づき始める。つまり、永遠に続くものなんてないということだ。それが、私がこれまで在籍してきたすべてのバンドから学んだ教訓だと思う。私はいつも、自分がいるそれぞれのバンドの始まりから終わりまで、ずっとそのバンドの中にいて、私の引退とともにそのバンドから引退して、THE ROLLING STONESのように永遠に続いて、何も変わるものはないと思っていた。でも、私が学んだのは、そんなことは起こらないということだ。人はそれぞれ優先順位を持っていて、それぞれに生きるべき人生があって、問題があって、その問題が自分のバンドで起きていることに影響するんだ。そして、人はそのバンドに永遠に居られないことが多々ある。


 もうひとつ学んだのは、常に自分を利用しようとする人たちがいるということだ。(ミュージシャン)って子供のようなものなんだよ。ある曲を演奏すると言ったら、とにかくそれを演奏する。ミュージシャンにとっては、それは空気のようなもので、音楽以外のことは何も考えていない。そうこうしているうちに、(マネージャー)とか(エージェント)とか、自分の持っているもの、できないものを奪って、それで大金を稼ごうとする人が必ず出てきて、私たちは地面に転がったままで放置されるんだ。

 

 

  この2つが私が最も学んだことで、そこから得た教訓は、目をつぶって物事に臨んではいけないということ。この世の中には、悪い人が何人もいるのではなく、悪い人がたくさんいるのだということを、私はいつも実感している。音楽が好きだということも大事だが、自分を利用しようとする人がいることを見抜くだけの知恵があれば、このビジネスについてもう少し学ぶことができるし、私もそうしたんだよ。誰が私を利用しようとしていて、誰がそうでないのか。。。。私はもっと学ぶことができたんだ。

 


  音楽的には...音楽は音楽で、上達するかしないかのどちらかだ。私にとって、音楽的から学んだ最大の教訓は、もし君が他人と違っていなければ、誰も君のことを気にかけてはくれないということだ。つまり、誰かのコピーではダメで、自分のアイデンティティを作れるほど君が優れていれば、人には好かれるけど、でも、誰も同じことを何度も何度も繰り返したくはないんだ。だから、ミュージシャンとしていい演奏者であることは大事な事なんだけど、それはアイデンティティを持つことが出来たり、他の人たちがやっていることとは全く違うものを創り出すことで自分がトップになれるということとはまた別のことなんだよ。

 

 

 

リッチー ブラックモア ロジャー グローバー 

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