ボブディラン | ビートルズやメンバーへのミュージシャンの発言集 The Beatles  影響 評価 

ビートルズやメンバーへのミュージシャンの発言集 The Beatles  影響 評価 

 ビートルズやビートルズのメンバーに対するミュージシャンの発言は今までたくさんありました 。おそらくこれから先もたくさん発言される事でしょう。ここはビートルズが与えた影響を記録していく場所です。

 

投稿文字数が増えたのでまとめました。

           エンカウンターウィズザ ビートルズ


 僕らはコロラドを車で通り抜けていた。その時、ラジオを聴いていて、トップ10のうち8曲がビートルズの曲だった。このコロラドで!! (I Want To Hold Your Hand)はそういった初期の1曲だった。


 彼らは誰もしていなかった事をしていた。彼らのコードは想定外のものだった。彼らのハーモニーはすべてを有効なものにした。。。。僕自身は彼らを本当に追跡し続けた。他のみんなはザ ビートルズの事を(10代の女の子の為の存在)だと考えていて、すぐに通り過ぎようとした。


  だけど、僕にとってザ ビートルズがパワーを持ち続けるのは明らかだと思っていた。僕の頭で考えれば。。。彼らは音楽が進まなければならなかった方向性を指し示していることを知っていたから。ザ ビートルズはそういった存在だった。


 コロラドで運転しながら、僕はそんなことを考え始めていた。だけど、一方で僕はこの事実に対処出来なくなっていた。トップ10に8曲なんて!!明らかなラインが描かれ始めているように感じた。そんなことは以前には決して起こらなかった事だ。




             ザ ライフオブボブディラン


  アメリカはビートルズの為に像を立てるべきだよ。なぜなら彼らはアメリカのプライドを取り戻すことに対して手助けをしたからだよ。


 (サージェントペパーズ)はとても贅沢なアルバムだよ。そのアルバムの楽曲は本当に素晴らしいよ。すべての楽曲が必要だとは思わないけどね。





             プレイボーイ 1978

 私はいつでもジョージハリソンのギターが好きだった。彼のギターは控えめで素晴らしい。


 レノンについて言うと、彼の本(In His Own Write)に勇気づけられたよ。いや、勇気づけられたのは出版社だな。彼らは私に本を書けと言ってきた。それで『タランチュラ』(ディランの本)を出版したんだ。


 レノンはポピュラー音楽に詩の理論を相当取り入れている。レノンの仕事はずい分見落とされていて、もっと調べれば、彼の物の見方を押し広げようとして今まで誰も言わなかった重要な表現が見つかるはずだ。それは、ある種の内面的な現実を象徴していて、多分、この先、誰も触れないような物だね。




      CNNインタビュー 2005


 ポールマッカートニーとコーヒーハウスで話をしている時に思った事は、なぜ彼がジョンレノンと一緒にバンドをしているのか?という事だった。なぜなら二人は正反対な人間だったからね。


 彼が言った。(ボブディランとして生きるのはとても大変だろうね)って。僕は(そうだね。)って答えたけど、僕にはポールマッカートニーとして生きる事の方が考え難かった。


 僕がポールマッカートニーやバートバカラックとハルデヴィッドの曲のようなポップメロディーを書かないのは、多くの忍耐と穏やかな人格を持っていないからなんだ。

 



      Rolling Stone 2007 5月
         

 ジョンレノンとポールマッカートニーは素晴らしいシンガーだった。いまだに、彼らに勝るシンガーを探すのは難しい。


 ポールマッカートニーの音楽的才能には絶えず畏敬の念を抱いてるよ。僕がそう思う唯一の人物だろうな。僕はずっと(ヘイジュード)を賞賛してきた。そして簡単にヒットソングを書いて演奏する彼の才能には嫉妬を感じ、賞賛してきた。彼は何でもできる。それに手を休めるってことを知らない。彼はメロディーの才能を持っている。そしてリズムにも優れている。彼はどんな楽器も演奏できる。彼は誰よりも上手くスクリームしたりシャウトすることが出来るし、誰よりも上手くバラードを歌うことが出来る。

 
 ジョージハリソンはビートルズで、苦悩してたよ。レノンとマッカートニーがいたら、自分の曲がアルバムに収録されるのは難しいからね。でもあの2人相手に苦悩しない奴なんかいるかい? もし当時、ジョージが自分のバンドを作って曲を書いていたら、ものすごくビッグになってたと思うよ。


 ポールマッカートニーのメロディーは、何て言ったらいいのか、全く努力して書いた感じがない。これには恐れ入るよ。僕が彼に降参してしまうのは、彼がとんでもなく無努力だっていうことなのかもしれないな。いいかげん辞めちまえばいいのにって思うよ(笑)彼の口から出てくるものは、なんだってメロディーに形を変えてしまうんだ。

     

 


         1984

 最後にロンドンに行ったときにジョンレノンの家を訪れた。ジョンが買ったいろんなガラクタには一見の価値があった。大きな車、詰め物をしたゴリラの着ぐるみ。。どの部屋にはものすごい数のものが溢れていた。かなり金がかかっているよ。家に帰ってから彼の様に物を一杯にしたらどういう気分だろうって考えた。金はある。そうしようと思えばできる。そう考えた。何か現実的な感じがするのだろうかって。それでいろんなガラクタを買い込んで家の中を一杯にした。そうしてその真ん中に座ってみたんだ。でも何も感じなかったよ。そこで、僕はリヴァプールの労働者階級の若者ではないって思い出したよ。




         Roll on, John             2012

  ドクター、ドクター、今何時だい?
あいつは引き返して、ゆっくりどっかに行っちまった
奴らは路地裏の奥で、あいつを撃ったんだ。

君の明かりを輝かせて進め
君はとても眩しく燃えていた Roll on,John

リヴァプールのドックから赤ランプが光るハンブルグの通りへ
クオリーメンと石切り場(クオリー)へ
(安い席)に座ってる大勢の客の前で演奏する
それは、君の人生の旅路の中の一日




         ジョージへの追悼文


 彼は偉大でとても素晴らしい人で人間愛に満ち、ウィットとユーモアにあふれ知恵と精神性、人としての良識、人々への思いやりを持っていた。彼は愛を呼び起こし、百人分の勇気を持っていた。彼がいなくなって世界はとても空虚な所になってしまった。



         ローリングストーン 2009

 ポールとコラボレーションすることになったらおもしろいだろうな。ポールと何かやるとなればね。だが、そういう類のことが意味を成すためには、互いの道が交差する必要があるだろうね。僕らは60年代から違う道を進んできたわけだからね。


 ポールマッカートニーは明らかにある部分では僕よりは才能が有った。僕にとって刺激的だったのは彼は僕よりも年下だということだ。こういった若い頃の刺激的な経験は誰にでもあるだろう。


 ポールマッカートニーの性格を一言で表すと(おだやかでいい奴)なんだよ。だけど彼が他の人間と違うのは、彼は明らかに僕が知ってるどのミュージシャンよりも才能が豊かだっていうことだよ。ポールマッカートニーは天才なんだ。





          ギグワイズ

☆ボブディランは60年代の仲間だった屈強なアーティストとは距離を置きます。



 僕はマッカートニーやダルトリーそしてタウンゼントといったようなメインストリームのアーティストではない。


◎貴方は60年代にヒットを持っているたくさんアーティストがする(ノスタルジアに対する取引)に似ている方法を取ることをどう考えますか?


 試みようとしても僕はそうすることが出来ないんだ。君が想定しているそういったアーティストは顕著なヒット曲を持っている。明らかに彼らは反体制派側の音楽から始めた。しかし、彼らは今や世界の音楽を担当している。彼らは祝福された音楽をしているんだよ。

 
 彼らは壮大な晩餐会の為の音楽をしている。全体的なレベルにおいて文化として演奏されるメインストリームの音楽だよ。僕の音楽は彼らがやるものとは違う。よりやけくそで絶望的なものだ。


 ダルトリー、タウンゼント、マッカートニー、ビーチボーイズ、エルトン、ビリージョエル。。。彼らは完璧なレコードを作った。だから彼らは楽曲を完璧に演奏しなければならない。なぜなら、人々はその完璧な音楽の方法を正しく覚えているからだ。


 僕のレコードは完璧なものではない。だからライブの時、僕が自分のレコードと同じようにやることには何の意味もない。だから、僕はメインストリームのアーティストではないんだ。




◎ビートルズのレコードから一曲を選ぶとするなら、どれですか。


 (ヘイジュード)だよ。僕は数十年、そして今でもこの楽曲を賞賛し続けている。僕とマッカートニーはまったく種類が違う人間だ。僕はある意味で音楽と歌詞を別に考えていた。しかし、マッカートニーにとっては歌詞はメロディーの一部だった。この楽曲では意味がある歌詞とメロディーが一つになり、楽曲を信じられないほどの高みに導いた。


 僕はマッカートニーの才能を尊敬してはいたが、一方で畏怖していた。それは個人的な感情からくるものだった。なぜならマッカートニーは僕より年下だったから。きっと、初めて自分より年下の人間の方が才能があるのかもしれないと認識した時には、誰でも怖れを感じるものだと思う。

 

       bbcニュース

 5月初めコンサートでリバプールを訪れたボブディランが、メンディプスと呼ばれるジョンレノンが育った家に足を運んだそうだ。ディランは一般客に混じり、ツアーバスに乗って同場所にやってきたという。なんと、乗客はもう1人のレジェンドが同乗していることに気づいていなかったらしい。



 メンディプスを所有管理する団体ナショナルトラストのスポークスマンは、BBCにこう話している。ディランは一般のミニバスツアーを使って来ました。ミニバスの乗客は彼に気づいていなかったようです 。

 ボブディランは、一般客と一緒に家の中で写真や資料を観覧。楽しんでいたという。

 

 

 

   2015 インタビュー

 

 俺はポールマッカートニーはジョージガーシュインやアーヴィングバーリンみたいに(自分が何をやっているのかをわかっている)作曲者だと思う。彼は確実に僕よりもいいソングライターだよ。だって俺がやっているのは一生懸命、自分の知っている方法で作曲をすることだけだったからな。それに彼はパフォーマンスが良かったよね。良い曲を書くだけではなくてそれを実現させなくてはならない。

 

 

 

 ローリングストーン誌 2015年 オールタイムソングライターランキング

https://www.rollingstone.com/interactive/lists-100-greatest-songwriters/

 


 

 ディランオンディラン

 

 

 ビートルズは俺たちが聞いていたすべての音楽を取り込んで、俺たちにまた見せてくれたんだ。彼らの音楽にはリトルリチャードからエヴァリーブラザースまで何でも詰まっている。彼らのお陰でアメリカは誇りを取り戻したんだよ。本当はアメリカにビートルズの銅像が立っていなきゃいけない。

 

 

 

◎なぜロックンロールがはやりだして、フォーク音楽は廃れようとしているんだろう?

 

 

 フォーク音楽は自然に崩壊したんだ。誰かが崩壊させたのではない。だけどフォーク音楽は今でもここにあり、探し求める限り今後もあり続けるんだ。流行っては消える様なものではない。耳障りの良い甘ったるいものばっかりだったのが今は皆が知っているものと入れ替わっただけの事だ。ほら君もビートルズのずっと前にロックンロールを聴いていたはずだけど、君は1960年頃にロックンロールを捨ててしまっただろう?俺は1957年に捨てた。なぜならその頃、俺はロックンロールシンガーに成れずに挫折したから。グループは履いて捨てるほどいたし。ピアノを弾いていたこともあった。レコードも作ったんだよ。

 

 

◎分かった。いろんな仕事をこなしてきたんだね。そして君の今の暮らしぶりは4、5年前とは違ってとても華々しくなった。自分で面食らってしまう事はある?

 

 

 でもまあ、努力して次の段階に進んだってわけじゃない。元居た場所に何もなかったから、出てきただけなんだよ。俺はミネソタ出身で、そこには何にもなかったんだ。世界を見る為に出てきたとか、世界を征服するために出てきたとか嘘はつかないよ。言っておくけど、俺が故郷を後にした時に確かだったのは一つだけなんだ。(何が何でもそこから出て行って、戻ってきたくなかったんだ。)俺はウォルトディズニー映画以外の何かがあるはずだって感覚的にわかってたんだよ。

 

 

  ステイプルシンガーズ、スモーキーロビンソン、マーサ&ヴァンデラスを聴かなきゃならない。彼らの音楽を怖がる人は多い。セックスについて歌っているからだ。隠されていない。リアルなんだ。セックスだけじゃなくて、この魅力的な感覚があるから度を過ぎてしまう事がある。

 

 

◎でも黒人のリズム&ブルースは少なくとも20年間アンダーグラウンドで存在していましたよね?なんでこんなに表に出てきたんでしょうか?

 

 

 イギリス人が表に引っ張り出したんだ。みんなに最先端の流行として広めたんだ。ビートルズのインタビューを読むと好きな歌手はチャックベリーだと発言している。チャックベリーや激しいブルースのレコードがラジオでかかることは以前はまったくなかった。イギリス人のお陰だ。

イギリスは美しいし素晴らしいけど、面倒くさい面もある。主にロンドンだけど。ロンドンを出ると違うけどね。

 

 

◎ロックンロールがなぜこんなに世界的な表現になったと思いますか?

 

 

 (ロックンロール)ってものが存在しているとは全然思えない。今思ったんだけど本当のところ、実体のないものは国に関係なく普及するものなんだよね。それはともかく、ロックンロールってどういう意味なんだい?ビートルズの事かい?それともジョンリーフッカー、ボビーヴィンストン、ジェリールイスの息子の事かい?ローレンスウェルクはどうだ?彼も何曲かはロックンロールを演奏しているはずだろう。みんな同じなのかい?リッキーネルソンはオーティスレディングと同じ?ミックジャガーはホントはマ・レイニーと同じ?リッキーが好きかどうかはたばこの持ち方で分かる。リッキーを好きでも構わない。そんなの知ったこっちゃない。でも何か横道にそれているようだ。リッキーネルソンなんて存在しない。ビートルズなんて存在しない。おっと、今のは取り消して、今はたくさんのビートルズがいる。でもボビーヴィンストンなんて存在しない。どっちにしろ(世界的な現象)ではなくて、(親にとっての悪夢)と言い換えた方が良いよ。

 

 

◎あなたは今はグループと演奏していますが、最初期にはいなかった筈ですよね?

 

 

 いや、最初からグループを持っていたよ。俺はアメリカ生まれなんだ。アメリカがどんな土地かについて君が知っているかどうかは分からないけど、イギリスとは全然違うんだ。俺と同年代の25、26歳の人たちは皆、ロックンロール音楽を演奏しながら大きくなったんだ。

 

 

◎あなたも演奏したんですか?

 

 

  そうだ。なぜなら聴いた事がある音楽はそれだけだったからね。耳にするのはロックンロール、カントリー&ウェスタン、リズム&ブルースばっかりだったから、誰もが演奏したんだよ。さて、それがある時期になるとフランキーアヴァロンやファビアンみたいな乳臭いものにとって代わられてしまったんだ。それが悪いってわけじゃないが、他には誰も表に出てこなくなったから、彼らの持ち物を欲しくなったり、彼らのようになりたいって誰も思わなくなってしまった。だからみんなが興味を失ってしまったんだ。でも本当にみんながすべてを忘れてしまったわけでは無い。

 

 

  その後フォーク音楽が流行してしばらくは主流になったんだ、でも流行として取って代わっただけなんだ。わかるかな?そんな風だったんだよ。さて今はイギリス物が大流行し、すべてが一変した。そしてイギリスのグループたちは、アメリカで以前演奏していた昔からの同じ音楽を演奏して金を稼げるって証明したんだ。

 

 

◎確かにその通りですよね。

 

 

 それが真実だよ。これは嘘じゃない。そしてこれはわざと盛り上げようとしたんじゃない。でも、イギリス人はロックンロール音楽が演奏出来なかった。

 

 

◎じゃあ、あなたはビートルズについてどう思ってるんです?

 

 

 えっ?ビートルズは素晴らしいけど、彼らはロックンロールを演奏しているわけじゃない。

 

 

◎あなたはイギリスとアメリカで彼らに何度も会っていますね。

 

 

 そう、僕はビートルズのことを知っている。でも、彼らが演奏しているのは。。。。

 

 

◎彼らがロックンロールを演奏しているとは思わないんですか?

 

 

 思わない。ロックンロールはただの4ビートで。。。。12小節のブルース形式から発達したものだ。そしてロックンロールは白人の17歳のガキの為の音楽だ。それだけだ。ロックンロールはセックスのお粗末な真似事だよ。

 

 

◎では、じゃあ、あなたのスタイルをどのように呼びますか?あなたが歌っている音楽は?名前を付けるとしたら?

 

 

 わからない。?数学的な音楽。

 

 

 

 

 

◎フォーク音楽は音楽業界にとって毒にも薬にもならないと当時は考えられていました。さて、今のあなたはアメリカの伝説的な名曲の数々を華々しく引き連れています。あなたはついに表玄関から入場しようとしているんでしょうか?

 

 

 確かにその通りと言っていいだろう。実際に入りたいなら入れてもらう為の手立てが見つかるまでひたすら続けるしかない。その日が到来して鍵を渡されたときに、投げ捨ててしまう事は人生でままあることだ。生涯をかけて探してきたのに、思っていたものと違うと気が付くわけだ。

 

 

 俺の人生のちょうど適切な時期にフォーク音楽と出会った。十年後には出会えなかっただろうし、十年前だったらどんな曲かさえ知らずにいただろう。それはポピュラー音楽とは似ても似つかなかった。でもちょうどふさわしい時期に出会ったから、俺はその方向に進んだんだ。そうしたらフォーク音楽が権力の座から追いやられた。その後、フォーク音楽は商業化するか、ビートルズに殺されるかのどちらかだった。どっちにしても続かなかったかもしれない。しかし、実際のところはこの時代でも相変わらず活気のある音楽形式であり続けているし、過去の俺たちがとてもかなわない程上手く歌い演奏する人たちがたくさんいる。ただポピュラー音楽と呼ばれる世界には属さないだけだ。俺が音楽を始めた頃にはフォーク音楽の存在さえ知られていなかったから、俺はその世界の隅々まで見渡すことが出来たんだ。俺は作詞作曲を始めた。なぜなら、そうするしかないと思ったんだ。――なぜなら俺は地獄の業火の様なロックンローラーにはなれなかったから。でも俺には地獄の業火の様な歌詞を書くことが出来た。

 

 

 俺の子供時代はビリーグラハムが大きな人気を持っていた。彼は俺の時代で最も偉大な説教者で伝道者だった。彼は魂を救済できるし、また実際にそうしていた。50年代か、60年代に彼の集会に2、3度行ったことがある。この男はロックンロールの化身の様で、興奮しやすく爆発的だった。彼の髪型、声の調子、語り口、――彼が演説すると嵐を呼びおこすようだった。群衆がさっと道を開けたんだ。3万人か4万人もの人が魂を救済された時もあるんだよ。当時のビリーグラハムの集会に一度でも足を運んだ人は永遠に別人に変わってしまった。彼の様な説教師は空前絶後だった。誰よりも前にベースボールスタジアムを満員にした。それは遠い昔の様な気がする。ミックジャガーが最初の音を歌うよりもずっと以前から、ブルーススプリングスティーンが最初のギターを肩にかけるよりもずっと以前から、俺が胸に持ち続けたロックンロールの一部だった。俺はどうしても触れてみたかった。それで生身のビリーグラハムをこの耳にしっかりと刻み付け感じ取ったんだ。

 

https://www.youtube.com/watch?v=IwOfCgkyEj0

 

https://www.youtube.com/watch?v=MMFj8uDubsE

 

https://www.youtube.com/watch?v=rm9coqlk8fY

 

https://www.youtube.com/watch?v=OeP4FFr88SQ

 

https://www.youtube.com/watch?v=bT7Hj-ea0VE


    ポールマッカートニーのインタビュー


 僕はウディガスリー時代のディランが好きだったけど、ジョンはサイケでドラッグをやる様になった第二期のディランの詩の世界に魅了された。どの歌も歌詞が素晴らしいよね。ジョンの本に出てくるような、入り乱れる言葉の世界。ディランの回りくどい言い回しや詩の世界が、ジョンの琴線に触れたんだ。ジョンは(これこそ僕の世界だ)と感じたのだろう。




    2016年 ロッキンオンのポールインタビュー


◎あなたと仕事をするミュージシャンはきっと緊張するでしょうね。


 それは僕も感じてるんだ。でも一時間もあれば必ずみんなの気持ちをほぐせる。一時間以下だと少しつらいけどね。だけど、僕だってボブディランを前にしたら同じ状態になるさ。しかも僕はボブディランと知り合いだというのに。。。


◎本当ですか?

 

 もちろん。どうして僕たちがいまだに二人で曲を作っていないかと思う?やろうって話はあったんだよ。


◎信じられない。あなたはポールマッカートニーですよ。本当にボブディラン相手に緊張するんですか?


 するさ。僕には何人か、本当に好きな人たちがいて、するとつい(どうしよう。。。もし僕のせいで失敗したら?)と考えてしまうんだ。僕は本当に普通の人間なんだよ。ただずっと順調に来ただけで。




グリンジョンズ (エンジニア プロデューサー)


               バークス 2014

 ディランは、僕がちょうど完成させたばかりのビートルズのアルバムについて訊いてきた。僕のストーンズとの作品もすごく褒めてくれた。同じ様に僕は、僕らみんな、どれだけ彼の作品に影響を受けてるか長々と語った。そうしたら、彼はビートルズとストーンズとアルバムを作ることを考えているって言ったんだ。彼らが興味あるか、訊いてみてくれって頼まれた。本当に驚いた。


 キースとジョージは素晴らしいって思った。彼らはディランの大ファンだからね。リンゴ、チャーリー、ビルはほかの人たちが興味あるならって好意的だった。ジョンははっきりとノーとは言わなかったが、それほど関心を持っていなかった。ポールとミックは、とんでもないって言っていた。

 

ビートルズカヴァー 

https://www.youtube.com/watch?v=xWBuCH5wIZ0

 

https://www.youtube.com/watch?v=nG76YQN8Ehc

 

https://www.youtube.com/watch?v=sLSDAZLvtwA



https://www.youtube.com/watch?v=tctzUNMp5po
ジョージと仲良し

 

ジョージと トラヴェリング

https://www.youtube.com/watch?v=1o4s1KVJaVA

 

https://www.youtube.com/watch?v=UMVjToYOjbM

 

https://www.youtube.com/watch?v=BnD0H4VeHuY