遠征任務は下準備が肝要である | 怪奇な僻地

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川谷圭による二次創作小説中心のブログです。

Attention!! ごく一部『黎明』の内容を含みます

「現代遠征?」
「おん。今の所遡行軍の姿は確認されちょらんけんど、ほれ。この間2012年への侵攻が確認されゆうきにね」
「成程、つまり今回の遠征は現地調査をせよということになるのかな」
「流石、先生は話が早いの!」
「――おい」
「おん、どういた肥前の?」
「まさか、おれたちでいるかいないかわからねぇ遡行軍を探せって?」
「まあのう。ちなみに、今回は各本丸ごとに調査する時代と場所が細かく割り振られちょるがよ」
「ふむ、政府も本気という訳だね」
「おん」
「だそうだよ、肥前くん」
「チッ……それで、どこへ行けって?」
「でぃず〇ーらんどじゃ」
「……は?」
「でぃずにーら〇どじゃ。ああ、ちなみに調査へ行くがは肥前のと先生やき」
「おや、陸奥守くんは行かないのかい?」
「おん、わしは連部戦の編成計画を立てんといかんきね」
「……………………」
「肥前の?」
「――先生から目離すんじゃねぇぞ」
「お、おん? おんし、どこへ行くがよ?」
 陸奥守の問い掛けに対する返事はなく、肥前はそのまま黙って部屋を出て行った。
「……何じゃあ?」
「ふむ――陸奥守くん、編成計画は前倒しで進めておいた方が良さそうだよ」
「へ?」

 《終わり》
後日、三振りで無事(?)に調査を終えたらしい