京アニ事件から5年 いまだに聞けぬ会社側の責任 | 昼は会計、夜は「お会計!」

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昨日で京アニ事件から5年が経ったと、映像や今朝の新聞をいろいろ見た。しかし「今年も」また見る限り会社側の挨拶においても、報道においても会社側の責任について触れたものはない。

 私は、アニメファンではないが、京都橘高校吹奏楽部のファンで当時の顧問の田中先生と「響け!ユーファニアム」の作者の武田綾乃さんが親しいらしく様々なイベントで共演というかゲストで武田さんが参加されることも多かった。定期演奏会に行った時に舞台になった宇治などにも行った。当時すでに聖地巡礼組が多かったのだ、私は少し恥ずかしい感じでいろいろ回った。京アニのスタジオなどにも行ったので、あの事件が起きたとには遠く東京にいたが、すごいショックを受けた。そして、今回初めて書くのだが、事件後、あのスタジオの内部配置図なとだんだん報道され始めて驚いたのは、一言で言えば作業環境の劣悪さだ。大量に36人もの犠牲者が出たが、詳細は書かないが、大きな一部屋で出口と階上に上がるところ以外に出入り口がなく、どうみても殺到してたすかるべき人まで助からなくなったことは容易に想像できた。

 もちろん犯人の身勝手な被害妄想のような殺意から始まった凶行に何ら同情はしないが、その惨たらしさ故か、いくつかの報道を見ても、あの面積のところに(もう何人が作業してたか記憶はないが)信じられないほどの人が作業していたことが、一番の記憶で、そのことの是非などを問う記事には巡り会わなかった。

 私は「響け!ユーフォニアム」でも京都橘高校を立花高校として描き、彼らの部活、青春を描いていたことへのリスペクトがあったので、なんとしても彼ら制作現場にいた人々の無念さを晴らしたい気持ちがあった。しかし、会社側からは、その作業現場の劣悪さへの反省なとはこれまで、私は触れることができなかった。今朝の新聞記事でも社長の挨拶には経営のことしか触れていない。武田綾乃先生はもっともっと大きな衝撃を受けただろうし、様々な想いもあるだろうけど、もしかしたらいっさい口をつぐんだままになるのだろうか。どなたか、関係者で勇気ある発言はできないものか。どうぞ私は、あの作業環境の建築基準法や労基法なとに関して、ならかな齟齬を来してはいなかったのか調べたが、もちろん何もわからなかった。

 もしかしたら関西の報道ではもう少し違う報道もあったのかは知らないし、多くの被害者のことを思えば、下手な書き方自体は死者への冒涜になりかねないこともありうる。  

 正直に家族のインタビューなどもあの作業環境などについて触れた人もいたのではなかったのか、離れたところにいた家族は、まさかあれだけの人があのひと部屋に閉じこめられるように作業してたとは知らなかった人も多かったはずとかとか、いろいろ考えれば考えるほど不可解で納得できないことか多々出てくる。

 犠牲者を弔いながらもこの5年経っても、こうしたことに触れられない報道にどうしても一石(になるかどうか)投じておかなければと思い書きました。