これまで多くの映画を観てきたが、こんな衝撃は初めてだ。ベラ(エマ・ストーン)が自死したが天才外科医ゴッドウイン(ウィレム・デフォー)が赤ちゃんの脳を入れて甦らすことから始まる。生まれたての大人のようなベラが世の中のことを少しずつ成長していく姿が、周りの大人たちの影響で、世界旅行にまで発展し、その間、どんどん成長していく、そして真に自由な女性として目覚めていくと言うことなのだが、その間、ベラは「両脚の間のこと」から経験し始めていくプロセスがリアルに映されていく。日本映画から言っても.外国映画ということから見ても大変衝撃的であることは間違いない。「映画史上最も大胆で、空前絶後の”冒険”」と称しているし、関係者やファンからも大きな評価を得ているらしい。ゴールデングローブ賞に監督賞、作品賞、主演女優賞など6部門にノミネートされてという、ヴネチア国際映画祭金獅子賞受賞した、今年のアカデミー賞最有力とまで言われてることなどは、”さっぱりわからない”というのが正直なところだ。どうしてそんなに評価が高いのか、国内の関係者の評判も凄いのが私はわからない。むしろ、ただただ唖然としながらベラの行動を「見守る」という感じで座席に座っていたということか。世界の旅に出ることは一言で言えば、男性経験が次々と繰り返されていくのだ。ある男性とは、子どもの性教育と称して子供に立ち合わせて、説明しながら質問を受けながら性行為をするというユーモア高く人もいたが、笑っちゃう場面まであった.
いずれにしろ原作本の題名は「Poor things」ということなので、可哀想な”こと”というニュアンスなのだろうが、「哀れなる”ものたち”」と訳してることから、原作など読んでないが、原作は多分もっとベラが起こす現象などに視点があったものが、ベラと絡み合う人間に焦点を当てた描き方をしたのかなた、ってことを、ずーと思いながら、考えながら。この”難しい”映画を観ていた。先週金曜日の封切りだっとので、国内での一般の人たちの評価がどうなっていくのか待っていたい。