映画『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』アメリカ映画界の民主主義の力を感じる | 昼は会計、夜は「お会計!」

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「1920年より始まった禁酒法時代のオクラホマ州で、先住民であるオセージ族の住民が次々と謎の死を遂げた〝インディアン連続怪死事件〟が主題となっている。アメリカ国民ですら、その多くがこの事件を忘れてしまっているという現状だ。時間の経過が自然に、そして先住民への人種差別意がおそらく意図的に、この歴史を消していった。」(人シネマ)

 こうしたアメリカ歴史の暗部でもある先住民に関わる連続殺人を真正面から取り上げて3時間40分の超大作であり、しかも主役級にレオナルド・ディカプリオ、ロバート・デ・ニーロらハリウッドのバリバリ一線級の役者で取り組むというアメリカ映画界の底力のようなものを心から感じた映画だ。色々書くとネタバレになるので書けないが、ひさびさ欧米の映画で、ぜひみなさんに観てもらいたいと思える映画だ。

 今年に入ってからだかアメリカの映画界がストライキに入ったこと、史上一番長いストライクを、実行していることなど含めて考えると、なるほどというほどの民主主義の力なのだろう。こうしたものは、我が日本ではエンタメ界では、ジャニーズ問題で業界だけでなくメディア界、特にテレビなどで未だにきちんと総括できていないこと考えると天地の差の開きがある。

 なお、エンタメとして、主要部分のストーリーがほぼ目処(?)がたってから、突然、劇場型ミュージカルのような演出で、”その後”をまとめて、歴史上の事件としての正確性を保ち、要領良くまとめてることも、感心した演出してであった。