土曜日にこの時間はBSプレミアのチャリか、7(テレ東)を比べながらみる。今朝の、テレ東は何と荘村さんだ!まさか、未だ健在だし、若い。というのは、私が大学に入った時に唯一の楽器演奏の部活がマンドリンアンサンブルで、そこのギターに入った。高校時代にビートルズなどの影響でバンドブームが起き始めていたころ、フォークなどを多少やり始めたことがあって、曲がりなりにも触ったことがあるものたったし、学年で唯一の男子ということで、大事にされた。アンサンブルでの、ギターは、大半はコードだけをアルペジオなどで繰り返すだけの地味な存在だった。その頃、高校の同級生で某大学のギターアンサンブルに入ってた奴がいて、高校時代はやっていなかったのに、さすが大学に入っていねんやってたら、すごく上手になってて、定期演奏会にも行ったがびっくりしたものだ。たまに会う時に、楽譜や練習用の教則本を見せて貰ったら、かなりが荘村さんのものだった。だからみたいに地味なギター愛好者レベルでも神様に近い存在だった荘村さんが、こんなにお若い方とは思ってもみなかった。聞けば小さい頃スペインへ行って、有名なイエペスに師事されたということで、若くして日本の第一人者に成られたから、知らない私が見たらびっくりしたのも無理もない。
そんな昔のことを思い出しながら、荘村さんの演奏を聴いていた。私は不思議なことに、未だに爪を切る時に、右手はギター爪と言われる切り方が抜けない。きれいに全部を切り落とすことができないのだ。とっくにギターは持たない生活になっているのに。こればっかは不思議で、ギターは練習しないとまず左手側で指が柔らかくなっていて弾けないが、もう一つが右手の爪が適度に伸びてヤスリをかけた状態であることが前提になるのだ。就職した職場でマンドリンアンサンブルを作って、私がギターだけでなくマンドリンも教えた。夏には合宿もやるようになり、学生時代の同期生のマンドリンをやってた奴に来てもらったりしていた。そんなこんなで、いつも爪だけは残していたのだ。こんなことでギターとの繋がりを持とうとしたわけでもなく、なんとなくギターをやってるという証にしたかったのか、よくわからないが、爪切りを持った時に不思議に、切り落とせないのだ。
やれ、やれ、そんなことを思い出させてくれた今日の荘村さんだ。因みに、学生時代に部長までやったので学生運動とアルバイトの両立というか大変だった。定期演奏会では、運営が精一杯なので舞台にたたなかった。それでも、同期の連中が、結婚式の時にマンドリンアンサンブルの演奏をしてくれたことや、その後も学生時代に楽器購入でお世話になっていた中野のギターマンドリン工房(数少ない制作者であり演奏者)の方が、私の次男が生後50日で亡くなったことを聞きつけ、日本で有名なソロマンドリン演奏家の方の中古手工品マンドリンを香典代わりに格安で譲って頂いたことなど、得難い経験でもあった。