高齢者の自動車事故の異常な煽り報道が続くが神戸新聞が冷静な報告 | 昼は会計、夜は「お会計!」

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もう毎日毎日、テレビで高齢者による交通事故の悲惨な映像が繰り返し映されて、自分も歳を取っているからというより、むしろ「違うんじゃない」とう違和感で、うんざりしていた。以前から、遥か以前から後列なモータリゼーション社会だった欧米では、高伊s田社会問題は起きていないのに、なぜ日本だけという思いがあった。その違いは、日本の場合だけ異常な勢いでオートマ車を社会の趨勢にしたことだった。

 そこのところのことを抜きにして、高齢者=アクセルブレーキ踏み間違いという図式から、いつ免許証の返納させるか、家族の責任まで論じられている。

 ところが、たまたま知ったのだが、神戸新聞が報道したところによると

「ペダル踏み間違い事故10年で6万件、10~20代の若年者が最多」とう報道をした。   ペダル踏み間違い事故 最多は若年層と報道する神戸新聞

 

 <一部引用> アクセルとブレーキの踏み間違いなどで死傷者が出た交通事故が、2008~17年の10年間に全国で6万件以上発生し、450人が死亡したことが警察当局への取材で分かった。兵庫県内では同じ期間に2133件の事故があり、26人が亡くなった。神戸市中央区で4月下旬にあった市営バスの事故も、ペダルの踏み間違いが一因とされる。高齢者だけでなく、10~20代の若者による事故も多く、対策が求められそうだ。警察庁や県警によると08~17年、アクセルとブレーキの操作ミスによる事故で全国では年間約6千~約9千人が負傷し、27~60人が死亡した。県内は183~447人で、12年を除き死者は1~6人だった。

 誤操作した運転手の年代をみると、実は10~20代が1万6188人(26・9%)で最も多く、次いで70歳以上の1万4623人(24・3%)。県内では70歳以上が541人(25・4%)で最多だが、10~20代も530人(24・9%)でほぼ並ぶ。

 外郭団体が独自に事故原因を尋ねたアンケートで、「乗り慣れない車」や「ぼんやり、漫然」などよりも、「慌て、パニック」の回答が多かったという結果もある。

 大阪大大学院人間科学研究科の篠原一光教授(51)=交通心理学=は、こうした現状の背景について「若者は運転の不慣れ、高齢者は注意の行き届く範囲が狭くなるのに加え、行動を制御する機能の衰えが考えられる」とする。  <後略>

 
こうした報道を見ても、よりモータリゼーションが進んでいる欧米ではMT車が主流で、アクセルペダルだけで加速するオートマに比して、アクセルで発進する時も、ブレーキペダルで停止する時も、いずれもクラッチ操作が必要なMT車では、こうしたふみ間違いによる大事故の可能性が少ないとされている。こうした問題や国内の小企業が、アクセルを横動きに変えて、踏み込むブーレキと別な動きに改造することもかなり歓迎されている。なぜ、こうした検証や検討をしないのか前から不思議だった。日本の自動車産業こそ日本を代表する企業でありながら、政権が率先して擁護する産業えあり、逆に政権をささえる膨大な政治献金や集票機構となっているので、自動車産業にとって不具合なところへ議論が行くことを避けているとしか考えられない。
 さもなくば高齢者の加害者責任ばかりをいっているが、高齢者の自動車保有など経済的側面だって、きちんと考慮すべきだ。
 間違ってはいけないのは、AI技術などで自動運転技術の転用で安全性を高めるべきだと言っているのではない。もっとベーシックで低価で車による事故を防止する、もっと具体的にいえば、年齢にかかわらず、ペダル踏み間違いによる事故を防止する研究を早急にすすめるべきだと考えます。
 
 こと交通事故問題では、高齢者たたきが酷いが、一方では少子高齢化時代に、定年制の延長や年金支給開始年齢を「おくらせるとか、今テレビでやっているが自民党の厚生部会の申し入れに基づき「人生100年時代の年金」とうキャッチなーな表現で、ここでも年寄りの人生を左右するようなことが論じられている。ここ数年、安倍政権の下で、介護保険料がどれだけ引き上げられてきたか、国保料が引き上げられてきたか、健康保険の自己負担が高齢者負担分が増額している、などなど、都合のいい時だけ人生100年時代と高齢者を持ち上げているが、長生きしてよかったと言えるような社会とは、程遠い社会になりつつあることも、もっと知らせなければならないのに、メディアの伝え方は、どうにかしていると思わざるを得ない昨今である。