先日、ついに桂歌丸師匠が逝去された。笑点メンバーから「病気のデパート」とネタにされ、さらに手術や入院も繰り返されていたが、それでも酸素吸引しながらの寄席出演などが映像で紹介されていたので、遂にという印象を持っていた。
ところが、昨日、時報のようにつけているワイドショーでどなたかコメンテータの方が「喫煙者には申し訳ないが、死因は、 慢性閉塞性肺疾患と伝えられているが、これは早い話が、師匠がヘビースモーカーだったことによるたばこ病なんですよ」というような話をされた。思わず、ドキッとして振りむいたが、残念ながら番組でも深くは掘り下げなかった。ただ、ネット上ではいろいろ話題になっているようだ。
要するに、今、医療機関や雑誌などで広がっている表現では、「CO
PD」こそが、慢性閉そく性肺疾患のことだ。実は、私も何年か前に検査のため受診した病院の呼吸器科から宣告された。(本ブログも2014年10月頃、何回か記載している)それで、ともかく禁煙もしたし、減塩食も開始したが、その年の12月にラクナ梗塞という脳の毛細血管の梗塞で内科的疾患で初めて2週間入院した。
その後は主に毎日朝夕の血圧測定と食べるものの減塩となるべく酢を取ったり、オメガ3という脂肪酸を含むものなどに注意をした生活をしてきた。だが、ここのところちょっとした階段で息切れをするようになったので、明らかにCOPDの影響だと感じていたところだった。先月だったか、病院の呼吸器科でのCOPDの病状のチェックを受けた。そこでは、4段階の一番下ですよ、と言われて、少し安心していた。進行したら、いずれ酸素吸入が手放されなくなるとも驚かされていたが、あの歌丸師匠の姿が、その見本(失礼な表現だが)なのだという認識はなかった。今回の死亡関連記事からピース缶入りで1日50本を50年近く吸われていた(別の記事では52年間1日60~70本との説もあり)と初めて知った次第。だただ、COPDを原因とする肺炎でも3回も入院されていた。だから、あの姿が実はいつか自分の姿になると思うととんでもなく現実感に襲われる。
知らない間は、師匠が入院された時や酸素チューブをつけても口座に上がられている姿などをテレビで観ても、深くは感じていなかった自分が恥ずかしくもあり、いい加減だと思う。いくつかのメディがこれを機会に喫煙被害や受動喫煙問題などでの議論が大きく進むのではないかとの記事も見受けられる。しかし、自分の息子に伝えきれなくて40歳を目前にして未だ禁煙できないのを何とかしなければならないのだが・・。