宮城・福島へ周遊再開の期・・・ | 昼は会計、夜は「お会計!」

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東北も弘前の桜の便りがきたということで、福島方面は桜も過ぎたが、完全に雪や凍結の心配もなくなったので、久しぶりに東北方面へ出かけた。

 初日は、来年のための下見という意味も含めて宮城県の大河原町、柴田町方面へ。朝6時に自宅を出て首都高、東北道で白川IC経由で5時間超。白石川土手に「白石川堤一目千本桜」という桜の名所がある。文字通り営々と両岸にきれいな桜の並木が見事だ。花はなくても十分想像できる。

【こんな光景になるらしい Walker 日本の桜1000景より 一目千本桜】

ただ、大変混むということ。今月上旬、咲いたという事で仙台から高齢者の団体が電車で向かうのに乗車駅の一つ手前駅で乗った高齢者が高齢者が乗るので座らないでくれとの紙をシートにのっけたという事で賛否両論炎上したことで有名になったところだ。地元の名物のお花見団子を買って、近くの船岡城址公園へ。こちらは、山本周五郎作のいわゆる「伊達騒動」を題材にした「樅ノ木は残った」で有名になった伊達藩重臣原田甲斐が居所としていたところ。 原田甲斐が、同藩の伊達安芸を斬殺した伊達騒動の中核をなすもので、寛文事件と呼ばれてる。寛文事件後に幕府の指示で原田家の建造物は全て壊され、館跡の土も1mも掘削されて捨てられたとの説明だ。今は原田らの慰霊碑ややや似つかわしくない船岡観音という巨大な立像などが本丸跡に立っている。

 ただ城址公園となっているし、二の丸跡、本丸跡などの表示はあるが、いわゆる天守閣などは持たないし、単なる住居跡との説明もある。ただ原田甲斐以前の主なども全体として自然の起伏を活かしながら山城として建築したものと思われる本丸への道筋も大変複雑に作られている。最後の急坂部分には、軽便なスロープカーというのでも設置されている。(一本レールをカムを使って自走し20人乗り2両連結)

【船岡城址公園より白石川堤方面を望む】(同上)

 ここ自体にも多数の桜が植えられているが、一目千本桜を俯瞰して見られるという事で、桜祭りの時は大変な賑わいだとか。(そんなに混むのなら来年も来る気がしなくなるが)

 そこからお勧め観光地の角田市の宇宙航空研角田宇宙センターへ向かうが、柴田町も角田市もあちこちに花が植えられ丁寧に管理されて、花の街としての自治体や人々の想いがそのまま伝わってきて、ほっこりする。

 一方、何も知らなかったがJAXのセンターがこの地にあって、H2ロケットなどのエンジン部分の研究施設だというが、元陸軍の火薬庫跡という地の利だというが道路を挟んで広大な敷地の片側に見学者用の展示棟をつくってあって、屋外にも、実機のエンジン部分や第2エンジン補助タンクを設置してあるが、その巨大さにあらためて驚く。

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第2エンジン補助タンク 実機

 そこから今月下旬から開催される菜の花祭り会場を探して阿武隈川河川敷を探す。土手に上がった途端に菜の花の香りが漂ってくほど、一面、黄色に染まっていた。

 白石川も阿武隈川も東北を流れる川はゆったりと蛇行していて、流れも周辺の風景も穏やかで大変気持ちがいい。その後は、阿武隈川へ出て、土手下道路を走って、近く開催されるという菜の花祭りの会場を探した。見つかって土手を上がると眼科に一面黄色が目に飛び込むとともにの花のいい香りが春風にのって漂ってきてとてもきもちがいい。柴田町や角田市界隈は全体に花を大切にしていることがよくわかる地域で、各所でボランティアの方々が目立ち、とても応援したくなる地域だった。

 翌日は、これまで何回も訪れている南相馬市へ向かう。地元の方を兄から紹介してもらい、その案内で沿岸部の被害状況をお聞きすることにしている。イオン南相馬店内にあるNPO法人事務所に訪問。そこから、車で南相馬沿岸部へ。やはりこれまで自分たちだけで回っても、集落があったのかなかったのかすら分からないし、案内してもらいながら、あの日の時刻などとともに様々な出来事の説明に息を呑むようないくつかのエピソードを聞かせて貰った。ただ、この方が私と同い年なのだが、県や市の行政の人たちを動かしたり、かのトヨタ自動車の社長までわざわざ来訪されるというよくわからないが怪女のような人の話に呑み込まれたような、船酔いのような感覚を持ちながら福島を後にした。

 帰りは常磐道経由だが、全行程825キロ、それに都心部を横切ることも含めて時間がかかるし、東北通いには辛いものがあるなとあらためて実感。