やっと観ました「海街diary」 | 昼は会計、夜は「お会計!」

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6月の封切りの時に観られなかったけど
早くも飯田橋ギンレイホールで上映。仕事納めの昨日、やっと観ることができた(1月2日目まで)。
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【解説】
「そして父になる」「誰も知らない」などで国際的にも高い評価を受ける是枝裕和監督が、第11回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞やマンガ大賞2013を受賞した吉田秋生の人気コミックを実写映画化。湘南を舞台に、異母妹を迎えて4人となった姉妹の共同生活を通し、家族の絆を描く。
<物語>
鎌倉で暮らす、幸(綾瀬はるか)、佳乃(長澤まさみ)、千佳(夏帆)。そんな彼女たちのもとに、15年前に姿を消した父親が亡くなったという知らせが届く。
葬儀が執り行われる山形へと向かった三人は、そこで父とほかの女性の間に生まれた異母妹すず(広瀬すず)と対面する。身寄りがいなくなった今後の生活を前にしながらも、気丈かつ毅然と振る舞おうとするすず。
その姿を見た幸は、彼女に鎌倉で自分たちと一緒に暮らさないかと持ち掛ける。こうして鎌倉での生活がスタートするが……。
(映画COMより)

文字通り「街」が丁寧に描かれる中で、暮らす四姉妹と人々が描かれる。是枝監督が原作に惚れ込み、大きなポイントとなったことことが、鎌倉を中心にした湘南の街や父が死んだ山形などの風景。鎌倉など撮影地巡りもさらに人気を呼んだ。
カンヌ映画祭への出品で絶賛され、さらに国内では今年度後半の各映画賞を総なめした。主演女優賞の綾瀬はるか、助演女優賞の長澤まさみ、新人賞の広瀬すずをはじめ樹木希林、大竹しのぶ、堤真一、リリーフランキー、風吹ジュンなどそうそうたるキャスト陣が全編を支える。
しかし、脚本・監督の是枝さんの持つテイストが何よりこの映画に最も合っていたことから全てが始まっている感じだ。その中で綾瀬はるかや長澤まさみもこんなにいい役者になったんだと感じた。そして監督がどこかで語っておられたが被害者の三人姉妹加害者側の四女がともに父や母に捨てられた者で、それらが鎌倉で暮らす中で本当の家族になっていく物語は何とも、心あったまる。広瀬すずが抱える「加害者意識」と「自分はここにいていいのか」という鬱屈がだんだんと溶けていく様と表情はこれまでの新人女優の誕生にはない新鮮さと衝撃がある。東京ガスのCMでもそうした瞳の輝きがいきていてもう大ブレイクが本物だと確信する。
コミック原作は好きではないのだが、是枝監督によって誰もが楽しめるエンタテインメントにして貰えたと思うし、家族のありようなど結構深い作品。DVDも発売されたようだし、ぜひ正月休みに癒し系でお薦めです。