全日本フィギュア選手権女子 熱心に観たら 不可解な判定 浅田真央が大逆転3位に  | 昼は会計、夜は「お会計!」

昼は会計、夜は「お会計!」

会計をキーワードにコンサル業とASP(アプリケーション サービス プロバイダー)業のメールの二つの仕事をするmoriyanの言いたい放題ブログです。
テーマは、ブログ、会計あれこれ、医業未収金管理、小説・本、エンターテイメントなどなど。

昨日の全日本フィギュア選手権女子女子フリーを観ていたら最終組まではジュニアなどががんばっていてなかなか頼もしいなと思って、浅田真央さんの年齢25歳というのが飛び抜けて高いというのが目について、なるほど時代が変わり始めているのかと最終組を待った。最終組の一番滑走が宮原選手。ここのところの実績がそうさせているのか、慎重な中にも自信ありげな態度で17歳なのだが風格がでてきている。ただ、個人的にはジャンプの高さや距離が短くて、クルクルッと回っている感じがして技術的なことはわからないが国際大会では、どうしても不利だろうなと思う。
 続いてジュニアから14歳の樋口新葉、白岩優奈が続く。。最終組に入って緊張感がある物も、後半に難度の高いジャンプを飛びきり会場からもスタンディングオベーションまで受けていた。樋口が暫定2位。白岩が3位で得点はもっと伸びるかと思ったがそうでもなかった。続いて、SP2位の本郷里華は逆転1位を狙っているということらしいが、最初の3回転はそこそこによかったが次の3回転で転倒。その後は彼女の身長や手足の長さを意識させるような大きな振りで会場を沸かせ、「リバーダンス」の元になっているステップに入ったときは海上からも大きな手拍子だった。ただフリーの得点は124.89で以外にお伸びないで樋口よりもしたで暫定3位に。さてこれで宮原のトップは確定したも同じで、本郷までが表彰台か浅田さんが3位に入り込むことができるかと次の浅田を待った。相当緊張したようです、案の定というか冒頭のトリプルアクセルで転倒、次のトリプルフリップはオーバーターンともう無残。この間の、調子が上がらないまま本番に入ったようで、その後の滑りは必死に何かに耐えているようにもみえた。テレビ中継のアナウンサーは「この表情を含めて浅田真央の表現力」とか褒めていたが、私にはそうは見えなかった。演技終了直後、浅田は一瞬、宙を仰ぐようにも見えて、涙をこらえているようにも見えた。ショートで5位と出遅れていた上に、このフリーのできばえではとてもソチオリンピックのような大逆転は無理と思えた。私は、もうこれで浅田真央は終わった。顔の表情などからきっと今夜か明日には引退表明するに違いないとまで思った。会場の大きな拍手に応える浅田は手を大きく振って、会場に向かってありがとう、言っているようだが、さようならの挨拶とも思えた。キスアンドクライに座って、少し落ち着きを見せた浅田がテレビカメラを探して、礼を言っていた。
 何だか、得点発表の瞬間が嫌だなと思っていたら、なんとなんと、逆転で本郷の上に立って3位となり世界選手権代表圏内だ。浅田は、なんと笑顔を取り戻して、会場の拍手に応え、退出後そのままインタビューにまで応じていたが、不本意だけど自分を納得させるような発言をしていた。
アナウンサーや解説の荒川さんも、世界選手権には日程がまだあるので全日本と違って調整期間がとれると相変わらず浅田への期待を述べていた。
 私は、すぐテレビDボタンから成績をみたが、エレメントでの得点は本郷63.49に対して、浅田は63.24しかない。しかしプログラム構成点の方は、本郷62.40に対して浅田は69.48と「ここだけで7点以上差を付けて、1日目終了時点での本郷との差6.36をフリー合計で6.86上回り0.5差で本郷に逆転して3位だ。
 町論、素人の私が見た感じとプロのジャッジメントが観るのは当然違うだろうから、ここの構成点を調べようとしてスケート連盟のホームページで探したが全日本の結果は出ていなかった(それにしてもNHK杯までは出ているが全部英語のみ)。Yahooのスポーツナビのなかに経過や得点の詳細が出ていた。これらをみると先に書いたようにエレメント呼ばれる演技そのものは浅田はマイナスが多く本郷が上回っているが,プログラムコンポーネンツの方は()スケート技術とか、プログラム構成、音楽の解釈など5つのファクターを9人の審判が点数を付けて、数値から観ると最高と最低を切り捨てて平均を取るということのようだ。ここは、もう浅田が圧倒的に得点を稼いで宮原をも上回って1位だ。例えば振り付けというところでは、浅田8.86に対して宮原8.68、本郷は8.07しかない。音楽の解釈でも、浅田9.04に対して、宮原8.64、本郷7.93という具合だ。本郷はリバーダンスといういわば従来の枠を出てアイルランド音楽とその独特のメロディーやリズムにアイリッシュ・ダンスの動きをスケートに取り込んだ意欲作で、それなりに自分の物にしているようにも思えるが、この振り付けや音楽の解釈でこんなにも浅田に差が付けられているのはどうも合点がいかない。解らない方も下記にリンクさせている採点表を見て貰いたい。ジャッジにもよるが、少なくとも浅田のようにミスしながらも他がよかったからとこのような得点になるのか。また19歳の本郷里華、17歳の永井優香、2位に入った14歳樋口、本田真凛、13歳の白岩優奈などで大活躍で村上佳菜子の21歳がベテランの部類に見られるほどジュニアの台頭がめざましい。しかし、国際スケート連盟も日本スケート連盟も浅田真央の「商品価値」を凄く意識しているせいかこのようなことがおきるのかと思う。しかし、一番悲しくも辛い立場は浅田真央選手自身だろう。復帰後は練習ではよくても本番ではやはりぎこちなさのようなものからかミスが必ず出て悪循環のようでもある。時間があるとはいえ、このまま世界選手権代表になったらなったでまた彼女の懊悩は厳しい物ではないかと老婆心ながら思う。昨日以来ネット上では浅田を讃え励ます声も大きいが、インタビューで彼女が言っていたように1年競技に参加しなくなっていただけなのに知らない選手が増えたことを彼女は実感した。今後、国内では競技会に出るたびに20代は村上佳菜子、永井優香の21歳、22歳から真央さんの25歳が最高という構造が続くとしたらやはり、彼女とて辛いものがあるだろう。アスリート人生人それぞれだが、女子サッカーでは、澤穂希選手が最高の引退を飾った。女子柔道や女子レスリングなどでは勝ち続けたらなかなか引退できない雰囲気ができてしまったようにも思う。そのなかでさらにバカ親父で有名な浜口選手はリオは国内選考試合けがで出られなくて断念したが競技はまだ続けると談話した。女子のレスリングも柔道も若いホープたちが出てきているのだが・・・。
 全日本フィギュアの女子ふりーの採点表