入院までの経過と病状について | 昼は会計、夜は「お会計!」

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突然の入院も3日目が過ぎようとしている。発端は今週月曜日、朝から事務所は一人で電話も無く、お昼に蕎麦屋でそばを食べて事務所に戻って一息ついたとき、電話をしなければならないことに気がついて受話器に向かった。がしかし、いきなり舌がもつれるし先方も医療関係者なので「おかしいよ、何か薬飲んだ?急いで病院行った方がいいよ」とか言われた。自分でも焦っていた。何が起きたのか分からない。ともかくかかりつけになっている代々木の診療所へ向かった。いつもの所長では無く、これまた昔からよく知っている先生だ。ほとんど叱られ放しの診療を受けながら、しばらく仕事は休めとなったが、看護師たちが緊急検査ができるところへ送った方がいいと強く主張してくれて、病院へ電話で神経内科の医師がすぐ診るからということになった。タクシーを呼んで貰って新宿へ。病院の総合受付に行ったら、そこから首尾よく車いすで神経内科へ。ただちにMRI等、放射線、生化学等の検査を終えた頃には、診療所から連絡してくれたかみさんも到着して、一緒に診察室へ。MRI画像では、ラクナ梗塞が見つかった、数ヶ月前に発症した無症候性梗塞も一カ所あった、とのことだ。診察の範囲では呂律が回らないこと以外に、痛みやしびれ、身体のバランスがとれないなどの症状は無かった。ただ急性期なので4日目くらいで悪くなることもあるし、快復傾向になるかは分からないとのことだった。ともかく早速、入院して治療を開始しましょう、ということになった。診療所を出るときには、ともかく検査してということだったので、いっぺんに奈落に落とされた感じだ。でもMRIのなかに白く光る病変は説得力がある。
夕方の変な時間帯になっていたが、あっという間にベッド調整されたようで外来から病棟へあがって部屋に入った。ただ外来で検査中に、外来ナースが、「もしこのまま入院になった場合、ベッドはどうしましょう」といってきた。看護師がこんなことを言わなくてはいけないのは気の毒だと思ったが、要は保険だけのベッドか、個室ならいくらくらいまでならいいですか?ということだった。詳しいやりとりはできなかったので適当に答えるしか無かった。先にも書いたように、この程度のやりとりしかしなかったのに、ベッド調整もして病棟に入った。後で分かったが、本来の神経内科の病棟では無く、内科混合病棟だった。
 病衣に着替えたりして、看護師の若干の問診をうけているうちに給食がくるし、そのうち看護師がきて入院治療計画書を出力して、明日署名押印して提出して欲しいと置いていった。
 50数年ぶりの入院という感慨に浸って行くのは、出入りがなくった夜半になってからだ。部屋は11階にあるのだが、近くの小田急の開かずの踏切の「カンカン」という音がひっきりなしに聞こえてくる。すごく気になるが、途中からその音が鳴動する感覚がおかしいことに気がつくが詮索はやめた。何となく興奮していたのか不安なのか、かなり「カンカン」という音を聞いたような気になっていたが、うとうともしていた。気がついたら窓の外が明るくなって朝だ、と起きてトイレに行ったとき、時計をみたら5時過ぎだったので、まあ眠れた方ではなかったか。
 翌朝は前日の内に社員に頼んでいたノートパソコンなど届いて、早速、仕事先関係へメールで断りや報告など次々とうった。それと薬剤師やらリハビリ担当医やらが問診とか診察にくる。看護師もあらためて電子カルテに登録しなければならないのでと、ノートパソコンやいろんなものがセットになったワゴンのようなものを引っ張ってくる。これは1日何回かひいてくる。
 何より主治医が朝夕回診にくるほか、研修医らしき担当医も三人もいる。彼らは主治医とは別の時間帯にくる。私などはいつも医師が足りないと言っていた医療機関しか知らないから、この医師の豊富さには驚く。
 今日、三日目からはリハも開始ということで、PT(理学療法士)は早速、病棟内を歩くことから始めて、デイルームでは足の屈伸やスクワットのようなこともした。OT(作業療法士)も来て、やはり廊下を歩くことからして、カルテは読んでいるが自分で確認したい、それを明日以降もやるといってた。ただ、彼らが共通していったのは、身体的症状がほとんどなくて、呂律と言ってもほとんど分かる程度で、あなたのようなケースは極めて少ない、恵まれている、ということだった。主治医はそこまで明確には言わなかったが、コ・メデイカルは彼らの経験則から励まそうといってくれて少しは気が晴れた。
 さて、3日目となって少し余裕もでて、窓の外を見渡すと、すぐそばには見上げるようにドコモビルがあり、目を移すと市谷の防衛省の電波塔がすぐ近くにみえ、位置的にはその右側にスカイツリーが凄く近くにみえる。夜にはLDEが回っているのまでわかる。本当は下の方が見えてなくてだから距離感が狂ってくるのだろう。目を正面に落とすと紀伊國屋書店、高島屋新宿店がみえ、そのさらに下にJR各線路、さらに手前に小田急線が通っている。
 それで開かずの踏切の警笛音なのだが、上から見たらすぐわかった。他と違って電車踏切に入るまで鳴って止まる。それで変なリズムだと思ったのが解決した。それでなくても近隣かなりに響くので、そのまま鳴らしたのでは大変なことになるということなのだろう。
 病棟内は、個室が多いと言うこともあるのだろうが凄く静かだ。廊下を走ったり、往き来する職員の足音すらほとんど感じない。聞いたらもう12月で退院患者は居ても入院が少ないとのことだったが、それにしても警告音や看護師の声すらほとんど聞こえない。自分の部屋をノックする音がして、入室するまでわからない。ここは日勤と夜勤の2交替勤務なのだが、交替したら必ず担当の◯◯です、とあいさつで入室してくる。逆に他にどんな看護師が居るのかは全然分からない。それぞれの時間帯で担当以外の顔を見ることも無い。ただ清拭などに細やかに気を遣ってくれたり対応がとても親切だし、妙に秀才ぶった人も居ないし、崩れた感じの娘もいなくて、全体として好感度が高い。今、気がついたがここまでは男性看護師には遭遇していない。