ポイントカードとマイナンバー制 危ないよ! | 昼は会計、夜は「お会計!」

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最近、事務所のそばにあるローソンでもドトールなどでも会計時に、Tポイントカードありますか?といちいち聞かれる。私はツタヤでDVDとかレンタルするのでTポイントカードは持っているが、コンビニでカードを使った事はない。
ファミレスでもファーストフードめも昼時のコンビニのレジ前の混雑でも店員は必ず確認しているし、言われるまでもなく自らカードを出している人も多い。
私は、なんとなく胡散臭いと思ってたからツタヤ以外では使った事はなかったが、先日テレビで、実はあれはビックデータとして活用されているという事を知った。例えばTポイントカードでいえば、コンビニやドトールに始まりあらゆる分野に提携先が網羅されている。ポイントがたまると思ってどこでもカードを提示したとしよう。その人が何時何分に何を買ったというデータから、年齢や地域、その日の気温や天気と照合させながら消費傾向、どんな趣味があるか、どんなレジャーが好みかすっかり丸裸にされる。ビックデータとしては、マスとしてのデータから売れ筋商品の開発や仕入などに活用されていく。それくらいならまだいい。すでにあるがネットでショッピングなどしようものなら、おオススメ商品が自動的に表示される。今後はお店でもオンラインとオフラインの融合という事でお店に入ってスマフォを立ち上げたら商品情報がでることから本人の趣味にあったものの紹介がすでに始まっているらしい。その人の動きまでわかる事になる。個人情報保護法なんてどこ吹く風だ。個人情報を登録したのは始めの時だけだが、提携カードとして広がっているので、本人の知らないうちに、個人情報がばらまかれている事になる。

ところで、私のこのブログのアクセスのうちブックマークやお気に入りからのアクセスを除いて検索によるアクセスで最大がグリーの迷惑メールに関する事項(ほとんと同じくらいiPhoneの勝手に電話が同着)だ。検索した言葉もわかるようになっているが、実に多くの人が不思議に思ったり困っているようだ。グリーは即ネット社会でそれにふさわしく広がる。
ポイントカードを使ってる時にはそんな実感はない。悪用ではなく正当に(カードを作る時の規約や約款には提携先の事など小さく書いてあるはずでそれを承知している事になっているので合法的に)実に広く個人情報を伝えている事になっている。そのプロセスでいつどこで故意や事故で個人情報の流出が起きるかわからない。超巨大な情報量だ。だからビックデータと言われる。そのデータ処理のためにセンターでの解析用にと各メーカーもハードやアプリケーションの開発・販売に必死だ。

ところがこれを国レベルでやろうというのが共通番号(マイナンバー)制だ。昔から国民総背番号制は画策されてきた。今出ているのはそもそも民主党政権時代に構想されてた。消費税を増税する際に、低所得対策として、「給付付き税額控除」を行うためには、共通番号制を導入して、所得や納税額と実際の消費から、消費税の軽減措置を取る事はできないという言い分だった。
しかし、自公政権は低所得対策は増税だけ決めて低所得対策ば吹っ飛んだ。そもそもマイナンバー制導入の理由がなくなったのだ。しかも税や社会保険料などの統一的把握というもう一つの目的も実際の所得などは把握できないとの国会答弁でも出てきている。
自公政権は数を頼り強引に2016年からの導入を目指すという。欧米でもなりすまし詐欺などの被害が膨大になり、むしろ諸外国では分野別番号制へと戻し始めているとか。普通になりすましなどが起きるだけでなく、ハッカー技術の進歩でこうした国家機関がやるものでも簡単に盗まれる事はわかり切った事。
さらにあろうことか導入後三年たったら民間に解放するという法案だ(これもアベノミクス)。もしそうなったら事実上、野放図な垂れ流しを覚悟しなければならないだろう。なにしろ法案によれば氏名、住所、生年月日に始まり所得、社会保険、雇用保険などテキストデータだけでなく顔写真まで入り、税や社会保険料など変動するものは耐えず最新のものに書き換えられる。時々犯罪人捜索に発揮されるNシステム(あらゆる主要道路に設置されている監視カメラ網)などと連動すれば、国民の動向まで国家につかまれることになる。

個人生活ではグリーのようなものSNSに注意しようなどちまちまやってもマイナンバーが導入されたら、膨大な被害者が生まれ、どれだけ怖い事が起きるか、考えるだにぞーとする話だ。