自己株式の取得時期は、対価の支払いをした日です。
これは、資本取引であるためです。
増資をする時も、その資本金が払い込まれた日に貸借対照表上も資本金に計上しますよね。
自己株式の取得は資本の払い戻しと考えられるため、その対価の支払いをした日となるのです。
これに対して、通常の有価証券は約定日に貸借対照表に有価証券を計上します。
同じ株式だからと言って、自己株式も約定日で行うと、とんでもないことになります。
通常の有価証券は、契約によりますので、約定日となります。
ですので、例えば3月31日約定で受け渡し日が4月2日となった場合は、3月31日に有価証券を計上することになります。(実際、お金を支払うのは受け渡し日である4月2日です。利息の計算も実際に受け渡された4月2日から起算します)