S.H.モンスターアーツ アンギラス1972 | 怪獣玩具に魅せられて

怪獣玩具に魅せられて

ゴジラ・ガメラ・ウルトラマン、その他たくさんの特撮怪獣玩具を紹介します。

モンアツに最高傑作(主観)が来てしまった……。

ゴジラよりも好きな東宝怪獣と言えば、アンギラス。

『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』に登場した二代目アンギラスが、満を持してモンアツに登場。

最高峰クオリティのアクションフィギュアがとうとうやって来ました。

 

 

正面から。

ウルトラシリーズの影響を受けて、初代の粗削り暴竜感から怖さを削り、愛らしさ、カッコよさを前面に出したデザインに。『怪獣総進撃』からのリニューアルですが、同作品の中で造形・着ぐるみ的に最も優遇された怪獣だったと思います。

 

ちょっと傾けて。

ああ、もうカッコいい。

漆黒のゴジラとは異なる、アースカラーの代表みたいな色彩が素晴らしい。

初代アンギラスはモノクロだったので、アンギラスの体色というと、今回のパターンが一般的ですね。

 

横から。

後ろ脚の独特さが良いですよね。足の甲をぴたりと付けて引き摺る感じではなく、ぐっと足首を捻って足裏を接地する感じで立たせている。

前から見ると横広な感じがしますが、体長的にも相応のものがある。尻尾がかなり長いんですね。

 

 

これの元がアンキロサウルスってんだからね。すごいデザイン力ですよね。

体表ディテールの木目細かさ、全身を覆う棘の鋭さ、頭部の洗練された感じはフィギュアならではの造形力と魅力ですね。

 

背中。

背中の棘は軟質なので、触っても痛くない。そして、まあ細かい細かい。

毎度毎度、アンギラスの立体化を触る度、ここは本当に大変そうだなあと感心します。

 

 

甲羅以外の部分は、一昔前の恐竜感が前面に出た鱗状。

脚の一部分から棘が突き出ているなど、全身トゲトゲしているのがアンギラス。

 

顔のアップ。これがもう、本当に最高なんですよ。

すっごく凛々しい瞳。まっすぐに闘志を宿している。

昔の記事で、アーツのブラックキングが最もイケメン顔だって言いましたが、このアンギラスこそが至高でした。

 

 

口はここまで開く。

初代アンギラスは東洋龍の面影を多分に残していました。この二代目はそこから更に発展して、「怪獣らしさ」がしっかり強調されています。これが本編そのままの素晴らしい顔つきで、どれほど眺めていても飽きが来ません。

 

ちょっと瞳が鮮やか過ぎるきらいはありますが、アンギラスのデザインの一つの完成系としては申し分なしです。

首回りから腹部にかけての襞状の弛みなど、着ぐるみらしさも良いアクセントです。

 

 

可動はかなり優秀で、ぐりぐり動くのが楽しい一体です。

ただ、個体差なのか分かりませんが、僕のアンギラスは右足がけっこう外れやすかったです。

他のレビューなどを見る限り、足ポロはけっこう多そうですが。

 

 

四つ足の怪獣ですが、後ろ脚の可動箇所が多いので、色んな角度でのポーズが可能です。

ぐっと後ろ脚を持ち上げると、躍動的な姿勢にもなる。

 

 

前脚を大きく持ちあげて進軍するアンギラス。

本編でも、こうやって脚をゆっくり持ち上げて歩く姿が印象的でした。

モンアツでも、同様の印象的なポージングを楽しむことができます。

 

 

あるいは、本編の着ぐるみでは中々実現できなかったポーズなども。

ずざざざざざ、と地面を滑るようなポーズのアンギラス。

アンギラスは元々俊敏な怪獣であるという設定。こういうアクティブな動きも、よく似合う。

 

 

本編では後脚の甲や爪先を地面につけて移動していました。

それによって、狛犬みたいな、ちょこんとした感じが出ます。それがカワイクもある。

 

 

空を仰いで咆哮するアンギラス。

口はもう少し開いても良かったかな。

 

 

駆け足アンギラス。

顔の角度によって、凛々しい目にも険が宿る。それがこの上なくカッコいい。

 

胴体の可動が超優秀で、相当なところまで曲げることが可能。

それによって、威嚇するハリネズミのようなポージングにすることもできる。

これはパッケージ裏の参考写真でも載っていました。

 

 

更には、二足歩行に切り替えることもできる。

二足というと、むしろ初代の方が印象は強いんですが、こちらも違和感なく立たせることができます。

これはこれでカッコいいから困っちゃうね。

 

棘の甲羅を武器のように振り回すアンギラス。

このゴツイ図体が、棘だらけの甲羅を向けて突進してきたら、超怖いと思う。

アンギラスって、ゴジラの舎弟だとか弱いだとか言われますが、強者のポテンシャルは十分にあると思います。

 

「おい、アンギラス」

「なんだい?」

「ていさつにゆけ!」

「OK!」

「いそげよ!」

 

 パッケージ裏にも上記のセリフが書いてあって、会話ごっこができるのが楽しい。

 

 

ボリューム比較。

全長に感してもボリュームについても、アンギラスが圧倒的ですね。

その分、もちろん値も張るんですが、満足度は高い。

 

正義チーム、進軍開始!!

ゴジラの相棒ポジは、やっぱりアンギラスですね。

『怪獣総進撃』『地球攻撃命令』くらいなんですけどね、共闘したのって。

 

 

怪獣同士がチームを組むってのも不思議な話なんですが、

この二体は名コンビな感じがします。

 

普段の怪獣島では、こんな感じで暮らしてるんですかね。

 

ただね~、まあ仲が良いのも微笑ましくて好きなんですが、やっぱり共闘するまでにひと悶着あって欲しいなと思うのもあって、

 

やっぱり一度くらい、激突はしてほしかったですよ。

ラドンやモスラとだって、一回ケンカしてから共闘したわけですから。

 

こんな感じで、ゴジラの手にガブー! っと噛みついたりね。

お互いに大きな目に闘志を燃やしている感じだから、決闘してもきっと映えると思うんだけれど。

 

そして満身創痍のゴジラを見て、手を貸すぜ――!! みたいなね。

「ていさつにゆけ」「いそげよ!」よりも、そっちの方がアツくないですか?

 

 

そして強敵との死闘。

全身武器のサイボーグ怪獣に、棘だらけの地球怪獣が挑む。

 

体高差が良いよね。

正義側がちょっと小さい(笑)

 

 

このバージョンのギドラを持っていないので、二対一になってしまう。

正義側がちょっと卑怯だな(笑)

 

 

ということで、ガイガンとタイマン張らせてみました。

巨大なカマに食らいつくアンギラス。

万力のような強靭な首筋で捻り上げようとする。

 

 

本編屈指の、お前何してんねんシーン。

ガイガンの腹部の回転カッターをじーっと見ていたアンギラス。

何を思ったか、飛び込んでいったわけで……とんでもねえ流血してました。

 

そんな自殺行為じゃなくて、

こんな感じで組みついたり、

 

棘甲羅をふんだんに使って、

ガイガンを横殴りにしたりと、暴龍ならではの攻撃で魅せて欲しかったですね。

 

東宝メカニックを前に遊ぶアンギラス。

顔の位置を地面に近付けることができる四足歩行の怪獣だからこそ、こうした目線の一致が楽しい。

 

 

怪獣島でのひと時を過ごすアンギラス。

闘いや侵攻の画も良いけど、こういう穏やかなひと時も似合うのがアンギラス。

 

街中に置いても、体高が低いと独特な画角になって楽しいですね。

やっぱり、次の怪獣映画はアンギラスのような四足怪獣で、我々の目線に限りなく近い位置からの仰観視点が映える映画が良いと思うんですが……いかがでしょう。ラドンと言いモスラと言い、単独映画があるんだから、アンギラスも敢えてこの令和の時代に作ってはくれませんか。

 

カッコよさと愛らしさを絶妙なバランスで併せ持つ怪獣なので、

ウルトラマンとの相性も良いでしょうね。

ブレーザーとか、可愛がるんじゃないかなあ。で、いざって時は共闘するとかね。

 

 

まだまだ色んなアイテムと組み合わせて遊んでみたいアンギラス。

モンアツにおける個人的なベストお気に入りアイテムが出てしまいました。

これは本当に嬉しかったなぁ。モンアツを集めるようになってから、だいぶ待ちましたもんね。

ただ、待っただけの甲斐はあって、アンギラスのアクションフィギュアの中では(――って比べられるくらい数が出てるわけではないんですが)、当然ながらトップでしょう。このアイテムが評価されることでアンギラス人気が高まり、もっと安値のアクションフィギュアなどでもアンギラスがラインナップに加わるようになってほしい。ここ数年の、アンギラス立体化続出傾向は、個人的にとっても嬉しいことで、その中の真骨頂みたいな奴が、このモンアツ版アンギラスだった。

 

これを超える怪獣玩具は、中々出てこないんじゃないかしら。ムビモンでは、ミレゴジのver2により、ムビモンゴジラの決定版みたいなものが出てしまい、モンアツでは、このアンギラスの登場により、モンアツ怪獣の頂点みたいなものができてしまった。2025年、色々とアツい! その中でも、このモンスターアーツ版アンギラスの登場は、今年一番の最高のサプライズです!!