これも相当な時代物。
『帰ってきたウルトラマン』に登場した怪獣の中でも、四足歩行の珍しいヤツ。
キングザウルス三世の紹介です。
三世とありますが、劇中で一世と二世への言及はありません。
足裏の刻印では1989年となっております。何と、誕生年と同じソフビ。これは縁を感じますねえ。
前から。
体高はかなり低めに設定されています。
首をぐっと持ち上げているので、そこで高さが出る感じです。
四本の足はしっかり接地して、身体を左右均等に支えてくれる。
体高がない分、ボリューム不足を感じるかも知れませんが、中々どうして、どっしり感があってカッコいいです。
横から。
この凛々しい顔!!
古代怪獣という肩書がしっくりくる、恐竜的な顔つきが素晴らしい。
この怪獣、めっちゃカッコいいし、人気出ると思うんだけれど、どうして令和の世にリバイバルされないのだろう。やっぱり、四つ足ってそれだけで敬遠されるんですかね。
造詣は、これが36年前に!? とびっくりするくらい非常にリアルです。
体表の皺や背鰭のざらつきなど、新マン登場怪獣の良さが、ばっちり詰まっています。
後ろ。
背鰭が良い感じ。
体表は紫に近い青ですが、とても奇麗。少し色褪せているくらいが、古代怪獣っぽくて好みです。
背鰭に注目。
シンプルだからこその味わいですね。
キングザウルス三世は、面白い怪獣で、太古に生きた恐竜の様々な種類を混ぜ合わせたような姿をしている。
そんな怪獣に、スピノサウルスやオウラノサウルスのような背びれを付けたのは、素晴らしいアイデアだと思います。
顔のアップ。凛々しい。カッコいい。
目の金と瞳の赤がとっても奇麗。劇中よりも眼差しがイケメンな気がします。
ここにも恐竜の意匠がふんだんに盛り込まれていて面白い。
口の中に並ぶ牙や、全体的な風貌は獣脚類の肉食恐竜を連想させますが、頭部の三本角は、トリケラトプスのような植物食恐竜を思わせます。
四足歩行も、基本は植物食に多いですが、魚食であったスピノサウルスは近年、四足歩行に近い体勢で復元されることが多い。背鰭も含めて、今改めてこのデザインを見て連想しやすいのは、スピノサウルスかも知れませんね。もちろん作り手がモチーフにした恐竜は、違うのでしょうが。
可動は四肢。
チョコナンと付いている小さな四肢ですが、動いてくれるのは嬉しいです。
こんな感じでダッシュさせたり、
ジャンプさせたり。
少しでも動的な雰囲気が付いてたら良いですね。
街中に置いてみた。
この低めのアングル、僕はけっこう好きです。
怪獣って、最近のモンスターバースとか特にそうだけどデカすぎると目線が合わなくて、人間が完全に背景になってしまうので、けっこう不満なんです。その点、四足怪獣はかなり目線が低くなるので、見上げた時の「ぬうっと感」が良く出て好きなんですよね。
俯瞰で見ても、ビルの中に埋もれているような画になる。
『シンゴジラ』の蒲田君と同じように、建物に隠れながらも進軍していくのって、良いですよね。
目線がここまで近いと、襲われるシーンも相当怖いに違いない。
四足歩行の怪獣が街中で暴れる作品、作って欲しいなあ。
街中でも楽しいのですが、
キングザウルス三世と言えば、やっぱり山肌が似合うかなあ。
岩の間から顔を覗かせるとか、こういうのもカッコいいし、
無骨な岩の色と、キングザウルス三世の身体の色の組み合わせがとても奇麗なんですよね。
ウルトラアーツの新マンと闘わせてみましょう。
体高差はありますが、キングザウルス三世は前半期の新マン怪獣の中でも特に強敵でした!
古代怪獣の癖にバリアをはり、これが中々突破できなかった。
向かい合う両者。
頭部の巨大な角に気をつけろ!
ウルトラマンの八つ裂き光輪が唸る。
しかしキングザウルスのバリアに全てを跳ね返されてしまい、光線技は効果がない。
たじろぐウルトラマンの腕に食らいつくキングザウルス。
ウルトラマンあやうし!
攻略のカギは――流星キックだ!!
キングザウルスのバリアが側面に張り巡らされてるならば、頭上からの攻撃によりバリアを無効化する。
ウルトラマンも策士です。
止めのスペシウム光線。
劇中では背中に向けて発射し、派手な火花が散っていました。
体高低めの四足怪獣ということで、仰観視点が多くなってしまいますが、
それを活かして色々と遊べるのが良いところですね。
こちらは東宝メカニックと組み合わせています。
上手い具合にポンポン砲搭載車両を咥えさせることができた。
四足怪獣ということで、ゴジラシリーズのアンギラスを連れてきた。
初代アンギラスと2代目は、後脚を完全にいざりの状態にしているので、キングザウルス三世の四肢の形状に一番近いのは、たぶんこのファイナルウォーズ版だと思う。
凛々しい目つきや、口をぐわっと開いているところなんかも共通していますね。
太古の激突!!
恐竜モチーフの怪獣同士の激突。
特に四足歩行の恐竜モチーフの怪獣って、好きなんですよ。
さっきも言ったように、四足歩行って普通は植物食恐竜を連想させるんですが、キングザウルス三世と言いアンギラスと言い、顔は完全に肉食のそれ。そうしたギャップも含めて大好きです。
古いながらもその魅力は決して色褪せない。
このソフビとも、かなり長い付き合いなんじゃないかなあ。これでも子どもの頃は振り回したり風呂に入れたりして遊んでいたはずなんですが、全体的にはとてもきれいな状態をキープできていると思います。若干の色剥げはありますが、塗り直しの必要は感じません。これから先も、同じ時の長さを過ごす大切な一体であり続けてほしいですね。