リサイクルショップでレスキューしたものなので、いつの奴なのか自信がない……。
1998年のゴジラアイランド怪獣シリーズ展開にて新造形となった、91年版キングギドラであることには違いなんだけど、98年以降彩色を変えて度々出ているらしいので、どのタイミングのものかは分かりません。彩色で分かる方、ぜひ教えてください。
現行ムビモンのキングギドラは、どうしても価格高騰で中々手が出せないアイテムとなっていますが、このギドラは中古店で600円くらいで買うことができた。ソフビの良いところは非常に長持ちなところで、このギドラも剥げなどが殆どなく、金の輝度も鮮やかです。
正面から。
現行のソフビの金よりは、ちょっとオモチャっぽい色の金だけれど、それでも奇麗ですよね。
巨大な翼をグァバッと広げているスタイルが、カッコいいです。
横から。
首は真ん中の一本が正面を向き、左右の二本が俯き加減。
巨大な翼のために相応の逞しさがあるように感じますが、体自体はけっこうスリムです。この辺もドラゴンのようですね。
ぐぐっと足を踏みしめている感じが良い。
首がしっかり上の方にも伸びているので、それなりに体高があります。
『VSキングギドラ』公開時のソフビも買ってもらった記憶があるけど、角が折れたり首が取れたりとけっこう散々な感じになってしまったのを覚えている。それよりもサイズダウンしていますが、遊びやすくなった上に、ディテールが凝縮してる感があります。表面の処理とか、とても丁寧ですよ。
背中。
この翼の被膜のところの皺と彩色がね……すっごく良いんですよ。
骨部分に近いところに黒が吹かれている。
これだけで厚みというか、不思議な生物感が出てくるのだから彩色って面白い。
顔のアップ。
ドラゴン顔。非常に険のある風貌で、これぞ平成ギドラ! という貫禄。
真ん中の首だけが歯を食いしばっております。
どの首も瞳と牙の塗分けがとても丁寧ですね。特に真ん中の首の牙が、ちゃんと後ろの方に向かってやや湾曲しているのが、捕食生物っぽくてカッコいい。
角部分が太すぎて、悪魔っぽくなってしまっているのが、当時の再現度の限界だったのかも知れないなぁ。
可動は、翼の付け根と首、そして足。
足だけしか動かない現行のギドラ2001に比べると、動かす楽しみがありますね。
翼の角度を変えるだけで、それなりに雰囲気が出る。
翼を広げて助走するキングギドラ。
飛びまーす。
ギドラの飛行シーンが好きなんですよ。
このどでかい図体が、優雅に大空を舞う画にギドラならではの迫力を感じます。
首も、こんな感じで回る。
あまりポージングには役立ちませんが、こうして少しでも可動部を残してくれていると、嬉しくなりますよね。
現行ソフビのゴジラ91版と対峙。
体高差は、それなりに良い具合なんじゃないかなあ。
欲を言えば、もう少しギドラの背が高くても良いけど。
街中での死闘。
高層ビルのジオラマが欲しい!
『VSキングギドラ』のジオラマ破壊シーンは、平成ゴジラシリーズでも屈指の完成度だと思っています。
真ん中の首とはしっかり睨み合わせることができる。
一方、左右の首はどこ見とんねんと。
ゴジラの胸なんか見て、楽しいのだろうか。確かに胸筋たくましいけどね。
市街地に降り立ったシーンをイメージして。
やっぱりギドラは、高いところから降り立って人間社会を見下ろす画角が良いよね!
人類には手も足も出ない絶対的強者感がキングギドラには必要なのです。なんてったって、キングですからね。
東宝メカニックも並べてみた。
左右の首が俯き加減なので、こうした小物を置くとそれを見降ろしている感じの画になります。
護国聖獣となったギドラとの対峙。
色がだいぶ違うんですね。
現行規格のギドラは、どろっとした白めの金で塗られることが多い。
今回紹介したソフビは黄色寄りの金で、僕のギドライメージは、どっちかっていうと、この黄色寄りの金です。
少し周りを暗くして、金の輝きを際立たせてみた。
ナイトモードだと、現行ギドラの方が奥深い金色に見えてくる。
今回のギドラも良い味出してますけどね。特に、金色の中に赤の瞳がよく映えるんですよ。
彩色を変えて何度となく同じ造詣で発売されたというのも納得。だってよくできてるんだもの。
今後紹介することになりますが、91年にはこのギドラの他にメカニック強化されたメカキングギドラが登場し、当然ながらムビモンでも発売されている。その際のギドラ部分の素体は、このバージョンなんですよね。そしてメカイングギドラは、現行のムビモンでもそれ一種類しか出ておりません。つまり、このゴジラアイランド版ギドラは、新造形のギドラにとって代わられて久しいんですが、それのバージョンアップ版ギドラの中で、まだ生き続けているんですね。それくらい、よくできているということなのでしょう。リサイクルショップでのレスキューという偶然での出会いではありましたが、とても幸運でした。