トライスターがチャレンジして、当時見事に爆散した『GODZILLA』(1998年)。それに登場するハリウッド新解釈版のゴジラがゴジラストア限定で登場しました。
ゴジラストア限定アイテムは、まったく値下がりしないんでね。買うのに中々覚悟が必要です。
昔はアメリカ版ゴジラなんて呼んでましたが、2014年にレジェンダリー版が登場して、今やハリウッドのゴジラといえば、そっちの方が主流になりましたよね。こちらのトライスター版は、作品を監督したローランド・エメリッヒから取って、エメゴジなんて呼ばれています。
正面。
気味が悪いほどに人型に近い。本当に、人と爬虫類の
中間みたい。
体表は鈍色一色。
横から。カッコよく見えてきた。
エメゴジは映画公開当初のフィギュア展開が凄まじい一方、公開後は立体化にはあまり恵まれていませんね。特にソフビは、過去にミニサイズの食玩で出たのは覚えているけれど、それ以外は記憶にない。
映画に言いたいことはあれど、ムビモン規格で出されると欲しくなってしまうのは、やっぱり小学四年生の時の興奮を覚えているからでしょうか。公開前の宣伝、凄かったからね。
シルエットラインは華奢ですが、洗練されている感があってとても綺麗。
レジェンダリーのゴジラも最近身体をしぼってきてますが、ここまでは行かないでしょう。
背中。背鰭の中央を向く側が金属質の青に塗られている。
一方、顔の造り込みは素晴らしい。
今回のムビモン規格のゴジラ1998で嬉しかったのは、頭部のボリュームです。映画公開時に出てたフィギュアの多くって、体に対して頭が小さめだったんですよ。今回、しっかりと、「これぞエメゴジ!」って拍手したくなるような造形と大きさになっていて、ここの魅力があったから、手を出したようなものです。
塗り分けについても、頭部はかなり細かい。
瞳の白までしっかり塗られている。
体表のディテールは、色んな部分の皺も含めて、非常に「らしい」感じに仕上がっています。
特に首筋の皺と、胸部・腹部・
そして四肢にある蛇腹みたいなディテールが素晴らしい。
可動は四肢。
脚部は前後に動くというよりは、やや斜め角度での可動となっているので、動きをつけるのは中々難しいです。
走るゴジラ。
腕を振り上げて攻撃。
このゴジラ、腕のリーチもそこそこあるから格闘に秀でてそうなんですが、本編では走り回って齧り付いたり踏み潰したりと、足を使った破壊に特化していましたね。
躍動感のあるポーズを目指して、コミカルな感じになった。
どっひゃー! みたいな感じになってしまう。
勢いのある前傾姿勢。
寄りで見ると、細部のディテールが凄く映える。
4000円の価値があるかと聞かれると微妙なんですが、エメゴジのソフビアイテムとしては、一つ決定版のような風格です。
初代ゴジラと比較。
体高は初ゴジの方がある。
エメゴジは前傾姿勢ですからね。
体長はエメゴジの方が尻尾が長い分、あるかな。
しっかし、これがあれになるとは…(意味不)
解釈の違いってのは、面白いですね。
ライトアップすると雰囲気変わりますよ。
本編も前半に巨大な足が街中を歩き回るところ以外は、夜のシーン多かったからね。
同じビジュアルで、こちらもゴジラストア限定の「ジラ」が先に発売されてましたよね。
あれも買って細かい違いを比べてみようかと思ったのですが、売り切れてました……。
華奢な分、値段相応のボリュームとは言い難いところもあるのですが、頭部の造形などは本当に素晴らしく、「欲しかったエメゴジのソフビ」のイメージをバッチリ叶えてくれているアイテムかなと。
『GODZILLA』は色々と言いたいことのある映画ですが、裏を返せばそれくらい記憶に深く刻みつけられている映画でもあるし、このエメゴジのビジュアルだって、今となっちゃあレジェンダリーのゴジラより好きなくらいです。このソフビを手にして、ハリウッド版ゴジラ公開! で日本が湧いていた、小学三年生か四年生の頃を思い出し、懐かしい気持ちになりました。