ムービーモンスターシリーズ ドリーム5 2024 ボックスエディション アンギラス1972 | 怪獣玩具に魅せられて

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ドリーム5の3体目は、マイベスト推しの怪獣。1968年の『怪獣総進撃』にて初お目見えし、『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』にて再度登場したアンギラスの紹介です。

ムビモンでは過去に一度ソフビ化され、その後も何度かリデコが登場していましたが、今回新規造形で再登場することになりました。手堅い造形と渋いカラーリングで、結局5体の中でも最お気に入りの一体と言えば、もうこのアンギラスで決定です。

 

 

正面から。

1954年に『ゴジラ』。1955年に『ゴジラの逆襲』。

アンギラスはゴジラ映画の二作目に登場した由緒正しき古参のひとり。

この2代目アンギラスは『怪獣総進撃』に再登場した段階で、初代アンギラスのデザインを一通り踏襲しながらも、当時の怪獣ブームに合わせて、より親しみし易いようにデザイン変更されている。

正面から見ると、堅牢な守りに特化した狛犬のような雰囲気がある。この密度をソフビで感じさせてくれるのは凄い。

 

 

斜めから見ると、皆がイメージするアンギラスに。

アンギラスというと面長なイメージがありましたが、このアンギラスは「膨らみ」的にも中々のボリュームです。

全体的に落ち着いたアースカラーで、艶消しの茶色に生物感がありますね。

 

 

姿勢はいつもの這い這いポーズ。

後脚を地面にべちゃって付けて動くのが弱そうって意見も多々あるのですが、これがないとアンギラスじゃないって気持ちもある。

 

背中はみっしりと棘に覆われている。

アンギラスを立体化する時に一番大変なのが、この棘。

左右対称に奇麗に広がっていますね。中央の一列が、首側から出発して途中でなくなっている。

こうしたのも、本編で登場した着ぐるみを忠実に再現している部分なんでしょうね。

 

 

前脚には少しばかりの棘も見られます。

茶色部分を覆う魚鱗のようなディテールも美しい。

1968年版以降のアンギラスの立体化を眺めるたびに、このデザイン変更は本当に神がかっていたんだなって思います。

もちろん1955年版の初代も大好きなんですが、その初代からよくまあここまでブラッシュアップしたなと。

 

 

アースカラーを基調としており、キングギドラのような金色やカマキラスのような虫の鮮やかさはないので地味な印象を受けますが、

爪が塗分けられていたりと、落ち着いた色の中でも丁寧な彩色。

 

 

特筆すべきはこの精悍な顔つき!!

ウルトラシリーズの影響を受けて、怖さよりも怪獣としての親しみやすさを優先した二代目アンギラス。

怪獣であることには違いないんですが、怪獣の中でも意思が通じやすそうな感じは、確かにあります。

 

 

この顔が、カッコいいんだよな~。

東洋龍のようでもあり、恐竜のようでもあり、一対の牙が突き出ている感じは肉食獣のようでもある。鼻先の角は、角竜類というよりもサイに似ています。

色んなモチーフが絶妙に混在した、「怪獣」としか表現しようのないデザインと造形が、本当に素晴らしい。

 

 

目つきは少々胡乱です。

黒目部分に艶があっても良かったかもね。

瞳そのものは、奇麗に塗分けられています。

 

 

 

さて、可動ですが四肢と尻尾。

ドリーム5の中では一番可動に恵まれていると思う。

これで首も回転してくれれば神作だったんですが、そこまで贅沢は言えないか。

後脚をどう使うかについては、本編同様に悩まされる。

 

取り敢えず、角度を付けて走っている感じを出す。

 

後脚を立てて身体を起こし、前脚で支える。

ちょっと疾走感が出る。

 

 

本編では、前脚を大きく前に出して移動しておりましたね。

頑張って再現しようとすると、こうなる。

ソフビなので、可動による表現にはやっぱり限界があります。来年のモンアツに期待大です。

 

 

初代と並べて。

2023年に初代。

2024年に二代目。

2025年にモンアツで二代目。

いやあ、最近のアンギラス推しはありがたいです。

大きさ比較的には、背中の盛り上がりなどで体高は1972年版。全長は圧倒的に1955年初代です。そもそも1955年版の全長は、ムビモンの中でも相当なものですから。

 

 

かつて一般販売されていたアンギラスとの比較。

両方とも完成度が高いのですが、体表のディテールのきめ細かさと忠実さは、今回の方が遥かに上ですね。

過去版は、優れたおもちゃとしての印象が強く、鱗の表現なども一定ですが、新版はディテールが若干雑なところもある、それ含めての「らしさ」が凄い。

あと、首の角度の変更が個人的には嬉しいところで、ほんの僅かな違いなんだけれども、動的になったと感じています。

 

 

ボリューム比較。

今回版の方が一回りくらい大きい。まあ、値段がそもそも違うしね(汗)

新版の方がディテールがリアルになるのは当たり前のことであって、旧版だって物凄くクオリティと満足度の高いソフビであることには違いありません。僕が持っている中でも、一二を争うくらいには昔からあるソフビですし。

 

『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』

凛々しく進行する二大怪獣。

ゴジラの相棒ポジに収まっていますが、実際は舎弟? っぽい雰囲気でしたね。吹き出しで会話した時には魂消ました。

 

アンギラスは四足歩行怪獣ということで、他の怪獣よりも視線が地面に近い。

東宝メカニックとの共演も、中々様になります。

 

 

アンギラスに影響を与えたというウルトラシリーズから、この人が出張。

アースカラーの怪獣というと、マン兄さんか新マンかの二択です。

今回は、アンギラスの渋さを引き立てるため、ギラギラ塗装のマン兄さんに登場いただいた。

 

 

アンギラスの突進を止めるマン兄さん。

うん。違和感がない。

ソフビだと制限される可動も、ウルトラマンなどのアクションフィギュアと組ませると、一気に良く見えてくるから不思議です。

 

 

夜に浮かび上がるアンギラス。

怪獣島では夜な夜な、こんな感じで監視が行われているのでしょうか。

 

怪獣島といえば、この二代目アンギラスは、他のドリーム5の怪獣たちとそれなりに関係が深くて、

カマキラスとは『怪獣総進撃』で共演(ただし同じ画面に映った記憶はない)したし、

 

同じ作品でキングギドラには踏みつぶされ、

その後復活して、再度首に噛みついていましたけどね。

 

 

対メカゴジラでは、序盤に戦って制圧されたり。

もっとも、この時はメカゴジラも、ゴジラの皮を纏っていましたけどね。

 

魅力的なんだけど、強敵との戦いでは中々勝ち星を挙げられないアンギラス。

そういった部分も含めて、僕は好きなんですけどね。

 

やや俯瞰にすると、造形の確かさがうかがえます。

今までのアンギラスのソフビでは感じ取れなった「重み」というか「密度」というか、全てのディテールが中心に向かって凝縮している感じが、この新版最大の特徴ですね。すごくカッコいい。その上で、従来の親しみやすさもあるので、これは人気再燃しそうだな。

 

 

一家に一体、あるいは二体。暴竜アンギラス。対にすると狛犬みたいに見えて縁起が良いかも。

このアンギラスがあったからドリーム5に手を出したようなもので、来年にバラ売りするってなったら、もう一体ぐらい買っていそうな、それくらいに気に入った一体となりました。何せ、東宝特撮怪獣の中でも思い入れのふかさに関してはダントツトップなんでね。2024年のムビモンラインナップにおいて、最大最高のサプライズだったなと思います。

 

 

さて、次回は、えっ? まさかこいつが? 枠で一体。セット販売にでもならなければ中々日の目を見なかったであろう、あいつの登場ですね。現在進行中のちびゴジラでも随所に登場して、忘れがたい妙な「味」を残してくれている、本来は、マイナー中のマイナー怪獣がいよいよ登場です。