S.H.モンスターアーツ ゴジラ2016 第四形態 オルソクロマチック | 怪獣玩具に魅せられて

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ゴジラ・ガメラ・ウルトラマン、その他たくさんの特撮怪獣玩具を紹介します。

プレバン限定。『シン・ゴジラ オルソ』より、モノクロ版のゴジラ第四形態(鎌倉さん)。

モノクロとなったことで、また違った味わいを帯びたアイテムです。

『シン・ゴジラ』公開当時は、まだアーツを集めていなかったこともあり、僕の中ではシンゴジラのアーツは二体目にあたる。基本は前回に紹介した深夜戦闘版と同じだと思います。

 

全体図。

全体が艶消しの黒で、まるで墨を塗ったかのよう。

引き締まった印象を与えます。

 

正面から。

僕の個体はやや前傾姿勢だったのですが、これはデフォルトなのでしょうか。

体色から赤が抜けたことにより、より妖怪っぽくなったというか。「なんちゃら入道」と言われても違和感がありません。

 

 

横から。

皆が良く知るゴジラ第四形態(鎌倉さん)のお姿に。

胸部に比して、かなり首が長い感じを受けます。

 

 

身体とよりも長い尻尾。

モノクロとなることで、尻尾の表面に走る線も筆で描いたように見えます。

 

かなりの迫力。寄りで見ると、若干鱗状であることが分かる。

黒と白の対比が美しく、部分によっては水墨画のような粋を感じさせますね。

 

 

身体を斜め後ろから見てみた。

踵がぐっと、持ち上がっています。

前回に紹介した夜間戦闘版よりも、踵が持ち上がる角度が高いかも。

膝部分のぶよっと感も、渋い黒だからか泥のような粘度を感じますね。

 

背鰭。

背中の中に凝縮されている。

中央が白で左右が黒。塗分けも細かいですね。

 

先端が白くなり、髑髏のような造形もさらに妖怪じみて見える。

色が違うだけなのに、印象が変わって面白いです。

 

頭部のアップ。

黒と白だけだからこそ、際立つ作り込み。

ゴツゴツの体表に覆われた頭部、その中に埋もれながらも存在感を放つ白い眼玉。

かなり不気味です。

 

 

目がちゃんとぎろりとしているのが良いよね。

初代ゴジラと同じように、ちゃんと下目遣いになっている。

 


 口はここまで開きます。

 胸部のジグザグとした感じも、筆で塗った感が出ていてカッコいい。

 

可能な限り前傾にしてみた。

 やっぱり尻尾の圧が強い。

 


さて可動ですが、やっぱりシンゴジは険のあるポーズが似合いますね。

 歌舞伎風に見得を切るというかね。

特にモノクロ版でそれをやらせると渋くてかっこいい。

 



特にこの覆い被さるようなポーズは、すごく良い。

 ゴジラの胴体の可動が、体を反らせるよりも前傾に特化しており、かなり深いところまで沈み込むことができます。



見返り美人。 

 尻尾のデカさは、映画初見時からの唖然ポイントですね。

 


ゆっくり歩くゴジラ。

 脚部も黒一色になると、爆炎が広がっていくかのような造形に見える。

 シンゴジラは核の恐怖を東日本大震災とそれに伴う原発事故に固くしており、戦争の記憶的な部分はあまりない存在ですが、色を失ったことで逆にキノコ雲の禍々しさを印象付けるビジュアルになっていると思います。この辺、色彩がものをいうポイントで、面白いですねぇ。




小さい手もそれなりによく動き、それによってちょっと見得を切る感じも表現できる。

 この辺りは、アクションフィギュアならでは! って感じがして楽しい。

 


動的なポーズも好きですよ。

 



 あるいは仁王立ちとか。

 後ろの尻尾がね、やっぱり良い味になりますよね。

 


前傾気味にすると首が長く見える。

 本当に深海魚顔。

こんなんと深海で遭ったら死ぬほど怖いでしょうけど。

 



後ろ姿ナメ気味のアングルで一枚。

 シンゴジラは元が超絶ディテールなので、どっから撮っても抜かりがないってのは、本当にすごい。アクションフィギュアだから、やっぱりあちこちいじくり回したいし、いろんな角度から愛でたいわけですよね。それがこのシンゴジラという造詣師泣かせの体表を持つ怪獣となると、そりゃもう大変なわけで……そのシンゴジラで、どっから見ても破綻しないディテールって、本当にトンデモないことをやってるんだなぁと思います。

 


脚部の可動部が優秀で、しっかり押し込むと鳥の脚のような輪郭を描く。

 この足指は、GMKゴジにも似て好きな傾向のデザインです。指の中に爪が埋まっている感が強いやつね。

 


尻尾はぐりぐり動いて、思ったよりも保持力がある。

 シンゴジラの本体ですからね。今回は、尻尾に勢いを付けることにも拘ってポーズを考えました。

 


お気に入りの一枚。

 本体と尻尾の高低差とか、凄く気に入ってます。

 


首がぬうっと左右に動く感じ、蛇みたいでキモかっこいい。

 こういうバッバキに造形が奇抜なやつ、好きだなぁ。動かし甲斐があるというか、どんなポーズが映えるか分からないから、あれこれ試すのが楽しいです。

 


初ゴジ70周年版についてきた飛行機齧らせてみた。

 似合いますね。

 


ゴジラの踏みつけ攻撃!

 この巨大で片足立ちができるのは、尻尾の保持力によるところが大きい。

 


四肢を大の字に広げて咆哮!

 今回は、シンゴジラ単体で遊びましたが、他の怪獣や昭和ウルトラマンと組み合わせても楽しいでしょうね。ニュージェネの中では色抑えめな、オーブオリジンとかも合うかも。

 

シンゴジラはこれで2体目。大きいから場所取るし、これ以上は増やしにくいかなぁ……。

 これで、初ゴジ、シンゴジ、マイワンゴジについては、モノクロ版を持ってることになった。昔、海洋堂の「百鬼夜行 妖怪コレクション」って食玩があって、それぞれの妖怪のフィギュアに通常彩色版、墨絵風彩色版、蓄光彩色版とあって、このシンゴジラオルソクロマチック版は、ちょうどこの墨絵風彩色版にイメージが近い。考えてみれば、その「百鬼夜行 妖怪コレクション」を監修していた竹谷隆之さんが、このシンゴジラの原型師に抜擢されているわけで、不思議な縁を感じています。