東宝怪獣コレクションからもう一体。
間もなく70周年を迎えんとする、『ゴジラの逆襲』より、ゴジラ1955版の登場です。
このサイズで2号にまたがるのは納得できんが、27号に抱き合わせで付いてきたビオランテの頭部が超良かったから、それと26号についてたクモンガの牙(割とどうでもいい)を併せて一号とし、このゴジラ1955は1号分で完結と勝手に脳内変換。
そんな戯言抜きにしても、このゴジラ1955、ここまでのアイテムの中では、1.2を争うほどのおすすめアイテムです。
正面から。
やっぱり東宝怪獣コレクションは、でかいのよりも、こうした体高50Mサイズの怪獣の方が良いものが多い。
このゴジラ1955は、いわゆる「逆ゴジ」のデザイン的、造形的な粗さを踏まえつつ、歴代ゴジラの中でも獣的な「獰猛」さを表していて、これが本当にカッコいいんです。
横から。
これまで以上に左右非対称なポーズを取っているゴジラ1955。
角度によって印象ががらりと変わります。
こちら側だと、鎌首を持ち上げて進軍しているように見える。ゴジラ1955は、首が細く長いんですよね。
こちら側だと、歌舞伎の如く見栄を切っているような感じ。
眼差しも、やっぱり角度によって印象が変わる。
逆ゴジは本当に、ショットによって全然違うんですよ。人と恐竜を足したみたいな気味悪さを醸し出している時もあれば、幽霊のような時もあれば、逆に、初代ゴジラよりも怪獣然としてカッコよく見える時もある。そういうニュアンスの多様さが、逆ゴジ最大の魅力なのかもしれない。
背中で語る。良いゴジラですね。
横にうねる尻尾。勢いがあります。
『ゴジラの逆襲』は、前作のヒットを受けて急ピッチで作られた作品。
そこに怪獣を2体も登場させたものですから、着ぐるみの造形はかなり粗い。
初代ゴジラと比較しても、特に上半身はディテール粗め。
太もも部分くらいまできて、やっと初代ゴジラと似たディテールになる。
頭部のアップ。
凛々しい。
初代ゴジラよりもやや扁平。
こちらの角度からだと、両目の焦点の合わなさ感とかが出る。
頭頂の三本ラインとかは、初代ゴジラよりも分かり易いですね。
角度によっては嗤ってるようにも見えるゴジラ。
細かく作りこまれていますが、引きの画で全体が見える方がカッコいいかな。
初代との比較。
少々、逆ゴジの方が背が高いように見えるのは、首の長さでしょうか。
こうしてみると、2004年のFWゴジラって、逆ゴジに近いのかも知れません。
頭部の長さ、厚みなど、やっぱりけっこう違うんですね。
さて、『ゴジラの逆襲』の再現がこれでできるようになった!
シリーズ再現可能になったのは、怪獣一体しか出てこなかった1954年『ゴジラ』、1984『ゴジラ』を除いて、『ゴジラVSデストロイア』と、『ゴジラの逆襲』の2作となりました。
これだよこれ!
モノクロオムの死闘!!
アンギラスとの体高差や、全長差がちょうど良い。
四つ足である分、もちろんゴジラの方が体高は高いんですが、身体の長さはアンギラスの方が上なんですよね。
色を変えて、当時の写真っぽくしてみた。
モノクロにすると、ゴジラの体表ディテールの陰影がすごく映えます。
これは嬉しかったなあ。ぶっちぎりでお気に入りです。
ポーズにもこだわっていて、「カッコいい逆ゴジ」感が出てるアイテム。ただでさえフィギュア化されることの少なかった逆ゴジの中で、こいつは外せない一体となりました。これまでに出た17体の中でも、トップクラスにおすすめです。