ゴジラの強敵、続々と登場。
その中でも特にゴジラを苦しめた公害の堕仔、ヘドラが11号目で登場です。
ぎょぇー!! 不気味じゃ。
この質感、このサイズでしか味わえない、冷たい迫力。こいつは……すげぇぜ。
前から。
素立というよりは、やや体を傾いで、歩いているようなポーズ。
重いものを引きずっているかのような、このぐっちょり感……良いですねぇ。
横から見ると、凄く重そう感がより伝わってきます。
彷徨う幽鬼のよう。これはムビモンでも中々出せない味わいかも。
ヘドラは左右非対称なので、向きによって印象が結構変わりますね。
全身をとりまくビロビロ。
ヘドラの動きに合わせた、非常に自然な流れが見事。風にそよぐ柳のようでもあります。
背中。
赤や黄色の原色は、坂野監督が塗りたくったらしいですね。その部分の膨らみの柔らかさとか、もう、何とも言えん。
ごそごそとムカデのように動いてきそうな尻尾にも注目。いやはや、本当に抜かりがない造形です。
顔のアップ。
この大きさで、ここまで纏まったヘドラの顔になるのは凄いですね。もっとごちゃっとするか、薄味になるかと思ったのですが。
目の周りなど、非常に彫りが深くモチーフとなっているあれがちゃんと想起できるようになっている。ヘドラに言うべきことじゃないかも知れませんが、非常に端正な顔です。
佇まいが最高。
このお化け感。唯一無二。
傑作ですね。東宝怪獣コレクションは、小さいサイズでも、クオリティ神めなのが多い気がする。
サイズは50m規格。
ヘドラが60mなので、50mゴジラと、ちょうど良い体高差ですね。
頭部のひび割れまで、まぁ手が込んでいること。
当時の設定では、怒ると頭部のひび割れから脳味噌がごぼれてくるんですよね。キモちゃんすぎる。
ご当地怪獣のウードンと。
体高はウードンの方が背が高い。
密度はヘドラの圧勝ですね。
さてさてヘドラというと、巨大感も味の一つですが、
この大きさだと、巨大感よりも幽霊的な怖さの方が勝ちますね。
こんな感じの舞台に間に合うんじゃないかしら。
幽霊怪獣現る。
おいおい。
そこは僕の足場だらう。
真っ赤な瞳の中まで、丁寧な塗り分け。
掌サイズの公害怪獣。こいつの良さは、実際に手に取ってみなければ分からないかも……