ザらスの戦利品、ネトフリで公開中の『GAMERA re-birth』に登場するジャイガーのソフビです。
前の記事でも言及しましたが、このどデカい頭部が超カッコいい。
すごく思い切ったデザイン変更で、正直名前以外にそこまで共通点が見つかるものではないのですが、実はそこにこそガメラ怪獣のre-birthの可能性があるのかもしれません。
正面から。
土下座をしているようで可愛いな。
巨大な頭部のために、胴体や後ろ足、尻尾がほとんど隠れてしまう。
横から見ると?だいぶ印象が変わる。
昭和ジャイガーも、水牛、ワニ、魚、角竜などを混ぜたキメラ型のデザインでした。今回の令和版は、それをさらに極端にした印象です。そして、全体的にトゲトゲしている。
胴体の爬虫類感がキモカッコいいですね。
背鰭が肥大化している。ディメトロドンに代表される単弓類にも似ています。
後。
ほっそい。
そして尻尾長い。
足には水かきがついていますね。イボイボの体表もだいぶ生々しいです。
違った先端。
これをぶっすぶす刺してました。
腹部はこんな感じ。
理科の実験かと。
ぼっこり膨れた腹部だけ色が違う。なんかーーぬるっとしていそうで不気味です。
あと、このポーズですね。カエルやトカゲを彷彿とさせて苦手です。
頭部ですが、こちらは凄いかっこいい。
フリルがついていたり、頭部から長い角が伸びていたりと、修飾頭類の角竜を思わせる。しかも最近発見された、お前の頭部どうなってんの?? ってタイプのやつね。
一方、鼻のあたりから伸びる一対の角はまるで水牛のようで、こういう要素の組み合わせがまことに魅力的な怪獣でもあります。
造形も、巨石から切り削ったようなデザインで素晴らしい。大味感というと悪く聞こえますが、デザインモチーフの一つである角竜自体が、本当にそんな恐竜いたの? って思いたくなるくらい、凄まじく頭部がでかいんですよね。だから、問題なし。
塗り分けがとても丁寧。塗箇所自体が少ない中で、角と爪がメタリックで映えています。
瞳の赤も抜かりなし。こんだけ窪んでいる中で、ちゃんと筆が入っているのは見事。
ジオラマの中に入れ込んでみた。
体高が低いので、高架をくぐる画なんて素敵じゃないかしらと思いきや、背鰭が邪魔すぎる。
しかし、こんないい感じの画は撮れました。
このジャイガーに限らず、ガメラの怪獣はしっかりと人を食べるので、目線が合うホラー演出はよく決まりますね。
トカゲよろしく、道路や建物を飛び移るジャイガー。
ここまで可動については言及しておりませんでしたが、後脚しか動きません。
そしてポージングにはまったく活かせませんでした。
ガメラとの死闘。
ジャイガーの体高に合わせて、ガメラの姿勢もかがみ気味にしています。
可動など不満点はありますが、造形に光るものがあるジャイガー。
ガメラの怪獣はゴジラ怪獣に比べてマイナー生のが多いし、生物感もゴジラ怪獣ほど強くない。だからこそ、ここまでの大幅なデザインチェンジを許せる奥行きがあるような気がします。昭和の初登場から、なんと53年ぶりの復活。個人的には、ちょっとした事件でした。これを機に、昭和のジャイガーもムビモン化してくれないですかね。