Amazonで初めて買ってみた。
中国? のメーカーであるHIYA TOYSから出ている、『ゴジラVSコング』のゴジラ。
11月に発送予定とかのたまってたくせに、いきなり届いたのでビックリしました。
モンアツで、ギャレゴジ以降のハリウッド版ゴジラを持ってなくて……。こっちの方が安いし、評判はそこそこ良いみたいだし。とりあえず挑戦してみっか! ということで予約注文してみました。
箱の裏はこんな感じで、商標登録の圧が凄い。
何気に東宝のマーク。
さてさて。
アクションフィギュアの中国モノというと、昔、ウルトラアーツのXの中国パチを買ったことがあるんですが、これがもう1ミリも擁護できないくらい最低で。本当に酷かった。
ただ、今回は中国のメーカーとして、パチの形ではなく出しているものだし、評判が良いので、ちょっとした賭けの心算でポチってみたわけです。で、結論を先に言ってしまうと、
これはこれで、中々良いアクションフィギュアだと思います。
GODZILLAについては、それなりな海外展開もあるので、BANDAI一択のウルトラシリーズよりも、優れたフィギュアの競合がしやすいのかも知れない。
正面から。
HEAT RAYということで、熱線を吐くときの青々と輝く様子をイメージした彩色のゴジラ。
顔から背ビレにかけてが、煌々と青く輝いています。
横から。
造詣は中々のもので、特に顔周りと胸周りのディテールは、相当に細かい。
背中を毒々しく染める濃青も良いですね。
脚部分には隙間が多い。
この辺がガッチリハマらないところは、ちょっと勿体なさもある。
背中。
尻尾はそこまで反りません。
背中。背びれ部分に注目。
うねうねとした筋が、不気味な生物感を与えています。
腰回りなどを見ればわかりますが、表皮ディテールについては全箇所ハイクオリティというわけではなく、若干オミットしている部分はある。じっくり眺めなければ、気になりませんけどね。
ただ、上半身のディテールは本当に細かくて素晴らしいです。
ざらっとした、鱗というよりは岩や砂の寄せ集めみたいな硬質の肌。
背中に近付くにつれて、大きなボコボコが増えていく。
上半身のアップ。
胸筋から腹筋にかけてが、装甲然としていて好き。
ここにほんのりと青がかかるのが良いアクセントです。
口の中には舌もついていて、上下に可動(笑)。
横顔。
美人ですなあ。歴代ゴジラの中でも、相当ワニに近い顔つきです。
実は相当顔が小さいんですよね。しかし、非常にきめ細かな作りこみです。
口は開閉可能。
開けても閉じてもカッコいい。印象はがらりと変わりますね。
牙の塗分けは、HEAT RAY版ということでオミット。これは正しい判断です。ただ、下顎の牙は造形的にもう少し頑張って欲しかったかなあ。
寄りで見ると、頭の上部分の鱗の細かさなどもよく分かる。
頭部の後の首回りは軟質素材で、けっこう自由度があります。
さて、可動ですが、モンアツのゴジラの中で言うと、初期よりは可動範囲が広い。
前傾から直立まで、腰の部分で前後に傾くのが良いですね。
ある程度身体も捻れるので、ポージングに雰囲気が出ます。
空を仰いで咆哮。
首の軟質パーツが凄く良い仕事をする。これによって、首の自由度は相当高い。
口を閉じて睨んでいる様子。
口を閉じた際に生まれる独特な輪郭も、リアルに再現している。
腕周りの自由度はあまりなく、ここに動きを付けることが難しい。
ゴジラのような怪獣は、だいたい腕の扱いで難儀します。
あんまり腕がインパクトを持ってしまうと、怪獣よりも人間臭く見えてしまう。
といいつつ、この写真はお気に入り。
カッコいいなあ。値段以上の楽しみを提供してくれる。
首は左右にも動かせるので、見栄を切るのも簡単。
映画も、もはや「ゴジラ歌舞伎」の様相を呈していましたからね。決めの「画」がイメージしやすいデザインです。
威嚇する巨神。
ギャレ版の『GODZILLA』のゴジラ初登場シーンは痺れましたね。あれは間や視覚の流れが絶妙過ぎて、映画館でうっとりしてしまいました。
ポスターによくあるポーズ。
右側には怒り狂ったコングさんがいるわけですね。
背中を強調させたポーズ。
こうして見ると、背びれの幅がかなり広いんですね。
頭部は上下左右によく動き、軟質である首筋部分から角度を変えることもできる。
直立させると、こんな感じですね。
これはこれで、堂々としていて強者感があります。
進撃する巨神。
これもお気に入りの一枚。
海の中を泳いでいるイメージ。
目が白目に近いのも良い。俯きがちにすると、表情の凶暴さに拍車がかかります。
さて、交換頭部として、まっすぐなものが付いてくるんですが、
これがとにかく固い! しかもゴジラ側の、ボールジョイントが付いている部分がほぼほぼ棒で、力を入れると折れそうになる。
とりあえずなんちゃってでつけて熱線を取り付け、こける前に撮影!
中々にインパクトと存在感のあるエフェクトではありますが……使い勝手は悪いな。
何にもなしで、自分で動きや表情を付けている方が楽しめるフィギュアです。
ということで、初めて挑戦してみたHIYA TOYSのアイテムでした。
パーツの交換のしやすさとか、細部のディテールのコダワリとか、腕の可動などではBANDAIよりも劣っていると思います。が、モンアツよりもずっと安い値段で、このクオリティのフィギュアを手にできるのは、やっぱりお得だしそれが最大の魅力だと思う。正直、ギャレゴジ以降のハリウッドゴジラについては、日本産怪獣よりも優先順位が低くて……。だからモンアツも買い逃していたわけですが、今回、それに100置き換えられるとは言わぬまでも、遊んで良し飾って良し愛でて良し、それでいてモンアツよりも若干安いアイテムが入手出来て、ほくほくした気持ちになれました。頭部やそこの後の軟質パーツ、腰部分の可動のしやすさなど、良いところも確実にあります。特に頭部は、口を閉じても開いていても、抜群にカッコいいですよ!!