ムービーモンスターシリーズの中でも最大のモヤっと作品。
キングギドラ1991です。
何故もやっとするかというと……
値段が高い!!
まさか、ゴジラストア限定でもないのに、4000円台から中々下がらないアイテムが出てしまうとは……。
僕は駿河屋で3100円で買いました。それでも高いと思ったので、バラゴンやらガイガンやらFWゴジラやらで特価になっているものと抱き合わせで買って、「トータルではお得」と自分を納得させたのでした……。
もちろん、高くても高いだけの魅力があれば不満はないのですが、今回のギドラは……。
ちょっと前に出た、メカキングギドラとあんまり変わらない規格なのに、値段は1・5割増しくらいになっていて、普通に戸惑っております。
まず正面。
いや、そりゃあ、カッコいいですよ?? 特に、どろっとした感じのある金で塗られた体表が本当に美しく、翼のあたりなど、劇中そっくりだと思います。
斜めから。
昭和のギドラは東洋の龍をイメージした顔つきでしたが、この平成版ギドラは「超ドラゴン怪獣」という別称の通り、完全に西洋のドラゴンがモチーフです。そのため、顔つきが悪魔的に邪悪で、そのぎとぎとした金色からも、純然たる悪意を感じます。
翼が広いので、ボリュームもありますね。
姿勢はやや前傾です。昔持っていた、たぶん『VSキングギドラ』公開時のソフビは、もっと真っすぐだった。首が一本だけになっちゃって、捨てたんですよね。今なら、作り直していたかもしれないなあ。
後。
ムビモンも尻尾の辺りの塗が省略されることはよくありますが、ギドラはもとから全部金なので、特に違和感はないですね。
翼が本当に美しいです。
これがソフビだというのも驚きですね。
造形的には、バラゴン同様にガレージキットにも負けない作りこみだと思います。
顔のアップ。
手間と奥では口の開き具合が完全に異なる。
この悪辣な顔!! ここはハリウッド版の『ゴジラ KOC』のギドラが忠実に真似したところですね。ものすっごい悪い顔しています。
ぎとぎとした金の影に隠れていますが、瞳もきちんと塗られていますよ。
フラッシュ焚くとこんな感じ。
実は口の中も微妙に色が入っていたりする。
ちくしょー、カッコいいんだよなあ。
彩色が見事ですよね。
それこそ、ゴジラストアの重塗装版みたい。
だとしたら、この高値も納得するしかないのかなあ(だんだん麻痺してきた)……。
さて、可動ですが翼の付け根と脚。
翼の角度だけで、全然雰囲気が変わりますよ!
こんな感じで、ぐおっ! と翼を持ち上げることもできる。
どちらかというと昭和感のある翼の角度ですが、威圧しているようでカッコいいですね。
欲を言えばギドラの首も、昔のソフビは一本一本可動だったので、それに倣って欲しかったかな。
ジオコレの中に入れてみた。
ボリュームがあるので、街の中に入れても存在感が引き立ちますね。
こちら、お気に入りの一枚です。
睨み合う両者。
実はこいつ、アーツのビオゴジです。
ソフビのゴジラ1991持ってないんだよなあ。今となってはプレ値になっているし、買っとけばよかった。
ということで、ムビモン最大のモヤっと品、キングギドラでした。
いや、そりゃあカッコいいですよ? 金色も重塗装レベルで奇麗だし、微妙に表情の違う三本の首とか、細かいところの作りこみも見事です。
ただ――やっぱり値段がね。やっぱり昔からムビモンを追いかけてきた身としては、この大きさと規格の一般販売で4000円台を下回ることがないってのは、けっこう強気だなと思ってしまいます。それだけ今ソフビ界がピンチって感じもありますね。少し心配になってきます。
とはいえ、僕がやったように「トータルで考えればお得」という思考を持てるなら、何かと抱き合わせで買うってのはおススメできるかもしれません。ありがたいことに、ムビモンの中にはびっくりするくらい値下げされるアイテムも珍しくないので、それを合わせて買うことで、ギドラ本体の割高感も少しは解消されるかも。悔しいですが、カッコいいことはもう疑いのないソフビなんです。それでも定価はあんまりだと思うので、結果的に少しでもお得感を感じられる形で、ゲットされることをお勧めしたいですね。