ムービーモンスターシリーズ ガイガン | 怪獣玩具に魅せられて

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ゴジラ・ガメラ・ウルトラマン、その他たくさんの特撮怪獣玩具を紹介します。

このブログでのムービーモンスターシリーズはこれで50体目。

50繋がりということで、昨年に生誕50周年を迎えたサイボーグ怪獣・ガイガンのソフビを紹介します。

『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』に初登場。

この映画の良かったところは、ガイガンのデザインそれ一つだけ。ゴジラ最低迷期の映画に登場しておきながら、ゴジラ怪獣の中でもトップクラスに面白い構造を持っている怪獣です。

 

正面から。

サイボーグ怪獣、あるいは未来怪獣。

金や銀の金属的光沢が美しいです。

それに対比される生体部分の、汚れた感じの緑も好みですね。

 

 

 

横から。ガイガンのデザインが映える角度は、どちらかというと横かな。

うーん。体の前後を覆う金色に彩られた意匠が素晴らしい。

『ゴジラFW』に再登場した時は、まったくリニューアルされていて金が消えてしまったんですよね。

個人的には、ガイガンのデザインは最初で完成しているの思うので、ちょっとしたもっさり感も含めて、この初代ガイガンが一番のお気に入りです。

 

 

生体部分と金属部分の融合が絶妙。

ウルトラマンAの超獣とは違う、シンプルながら鮮やかな魅力があります。

キングギドラ以上に、宇宙怪獣だと明確に分かる。

ギドラが、地球上の生物にない構造から宇宙怪獣であることを想起させる一方、このガイガンは未来的、有機物と無機物の不思議な混淆を強調させることで、宇宙怪獣であることをイメージさせます。色んな表現の仕方がありますね。

 

 

背中。

かなりきらびやか。背中は金のべた塗です。

 

 

 

 

尻尾や背中の、黄金の鱗が見事ですね。

この辺は、キングギドラに近いものを感じます。

 

 

正面も、重なり合う鱗が美しい。

その真ん中を走る、巨大鋸。

地球上の生物には絶対にない進化の形。ここに丸鋸を持ってこようと決めた人の頭は、本当にどうなってたんだか。

 

 

頭部のアップ。

これぞ唯一無二。

真っ赤なモノアイと金属質的な嘴と牙、角。

X星人による改造の果てなのでしょうか。

額にはビームを放つ部分もばっちり造形されています。

 

 

いや~カッコいい。

目がモノアイ状なので感情がうかがえないのも良いですよね。

ただ、当時の着ぐるみ表現の限界なのか、暴れ方がゴジラ同様の怪獣っぽい動きで、そこから感情が丸わかりなんですよね。ソフビで見る分には、冷たい迫力があります。

 

 

横から。

湾曲した角も勢いを感じますね。

攻撃特化の部位に富んでいる造形です。

 

首の下のたるみ具合なんかは、着ぐるみっぽさもあれば、生物らしくもあります。

ロボットではなく、サイボーグでもなく、しっかり怪獣であるところが、初代ガイガン最大の魅力ですね。

 

 

ややアオリで。

両腕の鎌? が映えます。

 

さて、可動ですが基本的な怪獣の規格に準じて、四肢が良く動きます。

ガイガンは両腕が特徴的なので、腕ががっつり持ち上がるのは嬉しいですね。

 

 

 

両腕を振り上げて、咆哮の様子。

画角によって、金に宿る影の具合も変わります。

 

腕をだらんと垂らす姿でも絵になる。

動から静まで、ガイガンに死角なし。

 

体幹は優れているので、尻尾を上げるスタイルでも自立します。

この辺の自由度は見事ですね。

 

 

 

 

組わせるジオラマは、やっぱジオコレかな。

良いですね! やっぱりガイガンはこうした、重工業的な舞台が良く似合います。

 

 

 

 

アオリで撮ると雰囲気が出ますが、やや俯瞰でも違和感のない体高ですね。

しっかり背が高いので、建物に埋もれる心配はありません。

 

 

さて、永遠のライバルであるゴジラとの戦いなんですが、

 

僕が持っている対ガイガン版のゴジラに一番近いゴジラは、こいつです。

これでは体高差がありすぎるので、近接して戦う場合には、

 

84年版かな。後ろ向きだと、まだ近いものがある気がします。

 

 

 

 

ちなみにこのガイガンのヤバヤバデザインはウルトラ怪獣にも影響を与えていて――

やっぱバジリス辺りは明確な意識があるような気がしますね。

体色や金の使い部分、部位の類似など、偶然ではないでしょうからね。

 

あと、『地球攻撃命令』には、菱見ゆり子さんが出演していらっしゃいましたね。

菱見ゆり子と言えば、アンヌ隊員ですね。

 

 

ということで、セブンに登場してもらった。

セブンの敵役はいずれも未来感があるので、セブンの敵怪獣として登場しても、何ら違和感はありません。

 

 

ということで、ムビモン50体目は、50周年おめでとうのガイガンさんでした。

 

 

どこの店で買っても安いのでお勧めですよ。一般の家電量販店でも、普通に買えると思います。

50周年ということで、去年はそれなりに盛り上がったガイガンでした。ゴジラ怪獣多しと雖も、あそこまでお祝いされた怪獣は、ゴジラを除けばあまりいないように感じられます。それくらい、ゴジラ怪獣史にとって貴重な存在だということなのでしょう。改めて手に取ってみると、ガイガンそのもののデザインの素晴らしさに感じ入るところがたくさんありました。商品画像の上だけでなく、自分自身の手にとって眺めてみることが、おススメですね。