ウルトラマン第12話「ミイラの叫び」に登場した、ミイラ怪獣ドドンゴ。ウルトラマンの登場怪獣の中で、特に好きな怪獣の一体です。
モチーフは麒麟ですかね。
ミイラとは何の関係もないんですが、それが逆にセンスを感じます。固定された繋がりの中でのデザインではなく、もっと自由度のある発想からの組み合わせなんでしょうね。
山の中からこの姿が出現したシーンは、今でもよく覚えています。
正面から。
上を向いている関係で、正面はあんまり映えません(汗)。
横から。
こっちの方が、やっぱり良いですね。
緑と金色、この組み合わせが何と美しいことか。
体表に刻まれた火炎のような意匠も見事です。
このソフビ、完成度が高くお気に入りの一体ではあるのですが、首の角度がやや不満で……。
運よくもう一つ手に入ったら、少し改造して、首の角度を変えたものを作りたいと考えています。
背中。
大きな翼に隠れてしまって見えない背中も、実はしっかり作ってある。
さすがに塗分けは今一つではありますが――。
それでも、このカラーリングの妙にはウルトラマンの登場怪獣の中でも際立った高級さがあります。
顔のアップ。
イケメンですなあ。
完全に麒麟、龍顔です。
牙や唇の塗分けなど、ここは非常に丁寧ですね。
鼻先に髭のようなものが付いているところも細かいです。
カッコいいなあ。
胡乱な瞳は本編でもそうでしたね。
劇中では、この目から怪光線を放って攻撃していました。
さて、可動ですが、翼部分のみ。
これは少し寂しいですね。首部分などに可動があっても良かったかな。
ただ、ドドンゴの表面の意匠の関係で、あんまり角度を変えすぎると極端な分割になってしまうのかも知れません。
ずっと欲しかったソフビなので、手に入って嬉しいです。
そして、改造用にもう一つ欲しいです。
何ぼあっても良いですからね(最近そればっか)。
ドドンゴの登場回は第12話「ミイラの叫び」。
その後に登場したのが、第13話「オイルS.O.S」の油獣ぺスター。
ドドンゴが2人前後構造で、ぺスターが2人横並び構造。
ウルトラマンの怪獣の構造やデザインが、いかに斬新なものであったかが分かります。
こんなの思いつかないよ普通。デザイン的な面白さだけでなく、なるべく人型から離れた構造を模索する「遊び心」が素敵な怪獣たちです。
工場的な建造物と合わせて。
アオリ気味で撮ると、ドドンゴの巨大感が映えます。
アーツとの比較。
うん。これくらいで良い気がします。
ドドンゴにしっかりと体高があるので、組み合わせても面白いですね。
ということで、バトル開始!!
ウルトラマンの背高が低めのファイティングポーズだと、よりドドンゴが大きく見えますね。
襲い来る進撃を食い止めろ!!
劇中でもあった、ロデオ攻撃。
これをして何のダメージがあるのか、よく分かりませんでしたが、ウルトラマンは楽しそうでした。
とどめのスペシウム光線。
劇中では両目を潰されて、スペシウム光線をド頭に食らって、悶絶しながら斃れたドドンゴ……。
ウルトラマン、中々えげつないことをします。
ドドンゴが緑と金を基調としているので、銀が基本カラーであるウルトラマンと、色彩的に良い対比がありますね。
55周年verだと、より銀の輝度が強いので、ドドンゴの金とよく合うのではなかろうか。
お腹に1994の刻印がありましたが、全然褪せない魅力がありますね。
ドドンゴはすっごく面白くて魅力的な怪獣なのに、その後のウルトラシリーズではあんまり触れられていない怪獣です。ソフビ自体はいくつか出ていますが、いずれも結構高くなっていますね。昭和の人気怪獣が当たり前のように登場するようになった現行のテレビウルトラマンですが、ドドンゴを再登場させることは今後あるのだろうか……。あった場合、約一名が狂喜するわけですが、ただ、ドドンゴの良さはあのトラウマ第12話「ミイラの叫び」の中に全てがあるような気がします。
とりあえず、この94年版ソフビを手に入れることができて幸運でした。もしまた幸運な巡り合わせがあるなら、もう一体入手して、首の角度を変えて色を塗り直したオリジナル版を作ってみたいです。