ソフビはメビウス期のもので、2006年発売。
マックス~メビウス期、昭和怪獣の再登場に合わせてソフビも往年の人気怪獣を次々ソフビ化するようになった。
このバードンも、その流れの中で登場。確かな造形と、細やかなディテール、鮮やかな彩色が特徴です。
正面から。
ウルトラ怪獣は、エースの超獣で色が原色チックになり、タロウ怪獣では若干のアースカラーへの揺り戻しがありました。が、このバードンは屈指と言っても良いほど鮮やかですね。
赤・青・黄――原色をこれでもかと塗りたくった、非常にどぎつい体色。これは、一目見たら忘れられないインパクトです。
斜めから。
イソギンチャクのような巨大なトサカが目立つ。
頭の情報量が多いから頭でっかちになりそうなものを、このソフビ、絶妙なバランスで成り立たせている。
めちゃめちゃカッコいいです。
実はこれ、BOOKOFFスーパーバザーの戦利品なんですが、257円だったんですよね。
確かに若干の剥げはあるんですが、それでもメビウス期のソフビが300円を下回るって、すごいことですよ。
しかもバードンですからね。バードンはメビウス期以降、大怪獣バトルのEX期に再登場したのみで、その後は現在の規格に合わせて小型化してしまった。この大きさとクオリティのソフビの登場期間が、他の有名怪獣に比べて圧倒的に短いんです。
背中。翼のディテールが鮮やかで、神秘性すら感じます。
エースの超獣以上の情報量ですね。
そういえば鳥型でも超獣なんですね。超鳥だと「ちょうちょう」で弱そうだからでしょうか。
足元。
ふわりと膨らんだ感が凄く良く出ている。この毛並のふわっと感は、ちょっと他のウルトラシリーズでは中々お目にかかれないリアルさです。
バードンは部分部分のディテールが面白いですね。骨ばった爬虫類っぽい腹部に対して、脚部はふっくらとした鳥のよう。こういう、部分部分で体表が異なるのも超獣っぽさの一つでもあります。
骨のような造形が目立つ胸部~腹部。
首の下に襞が並んでいたりと、バードンの「鳥」の部分の意匠のモデルはやっぱり「鶏」なんでしょうかね。
『往生要集』か何かに、地獄で罪人を責める火吹鳥「閻婆鳥」ってのがいましたが、それをイメージしているのかも知れません。
足裏。2006年の刻印がばっちり。
この時分までは、怪獣の名前まで明記していたんですね。
顔のアップ。
凄い迫力ですね。
あの特徴的な声ーー不良がオラオラするような、あの「うぉるらぁ」みたいな鳴き声が聞こえてきそうです。
頬から垂れ下がっている瘤みたいな奴の筋のハリ具合とか、目元のざらついた感じとか、首の毛に覆われている感じとか、塗り分け含めて非常に気合が入っています。
ちなみに、鶏冠の先頭だけ動きました。
なぜだ。
嘴の硬質感も最高。
この嘴がタロウを屠り、ゾフィーをも倒した。グサっ! てやられるシーンの痛さは、子供の頃見て「うわぁぁぁぁ……」ってなりましたね。
街に舞い降りるバードン。
劇中で明確な肉食(ケムジラを喰う)描写がありました。個人的には、遭ったら超怖いウルトラ怪獣の筆頭です。
ややアオリで。
バードンそのものが体高に恵まれているので、奥にジオコレを置いてもあまり違和感がありません。良い感じです。
石油コンビナートの危機。
タロウとの死闘。
今回は体高差を出すためにアーツと組み合わせてみた。
バードンの嘴に気をつけろ!!
ストリウム光線!!