ウルトラマンダイナ第5話「ウイニングショット」に登場。昆虫モチーフであることが分かりやすすぎる変異昆虫シルドロンのソフビです。
これは……なかなかのキモちゃんですね。
正面から。
不思議な分割の仕方。首の部分が抜けるようになっている。
胴体だけ見ると二足歩行怪獣のデフォルトのような感じがしますが、頭部がね……苦手な人は苦手でしょうね。
横から。
特徴的なハサミは、レイキュバスに近いところがある。節くれだっている感じがよく出ています。
色はアースカラーの茶色。
妙にテカリのある茶色が、人類が苦手なあいつを思わせます。
後ろ。尻尾にあたる部分が非常に長いです。
エイリアンⅡに出てきたクイーンが、巨大な産卵管を持っていましたが、それによく似た感じの尻尾デザインですね。
背中や首の後ろも、独特かつ妙に生々しい。
首の後ろなんて、卵っぽいものが溜まってるような感じしませんか?
オオクワガタを反対向きに背負ってるような構造も面白い。
後ろから見ると、飛び出ている目が、ウルトラQに登場したゴーガのように見えてきますね。
顔のアップ。
細かい張り込みで、中々グロテスク。
全体的に皺皺っとなっているためか、ゾンビのような感じもあります。
デザインした人曰く、機敏さと可愛さも込めたデザインにしたらしいのですが、ソフビからは可愛さについては完全にオミットされていますね。ただ、こんだけ気味の悪い造形ができるって、それだけクオリティは高いってことなんでしょうね。
さて、可動ですが、ちゃんと動くのは腕部分くらい。
持ち上げると、どうしてもバンザイになってしまう。
尻尾を浮かせることで、前傾にはできますが、あんまり意味はない。
可動より、再現度で見せるタイプのソフビですね。
胴体部分は意外と怪獣怪獣しています。
下半身の膨らみもボリュームがあって良いですね。
足の裏には、しっかり刻印。
シルドロンの名前まで入っている。
昔はこれがデフォルトだったんですよね。子どもの頃って、遊ぶのに夢中でテレビ見逃すこともあるじゃないですか。そんな時に怪獣たちの存在を知る手がかりが、このソフビたちだったんです。
気味悪い気味悪いとマイナスなように言っていますが、ディテールはものすごく細かいです。
頭部はかなり小さいのに、塗りつぶしなどもない。緑の発光体や牙の一つ一つなど、彩色が非常に丁寧です。
ただまぁ、虫虫していることには間違いがないのでーー
かさかさかさかさ。
こんな感じで部屋に置いてあって遠目で見ると、ちょっとドキッとしますね。
虫は焼処分!!
形が形だから、よく燃えそう(失礼)
ということで、持ってるウルトラ怪獣ソフビの中では、群を抜いて不気味なシルドロンでした。
ボガールや東宝のマタンゴとはちょっと違う、なんか生理的な不気味さをジャンジャン醸し出してくれるソフビです。少し前に、知り合いからソフビをまとめて貰った時に付いてたもので、たぶんこれ単体だったら、リサイクルショップにあっても見送ったんじゃないかな。
でもそういう意味では、非常に幸運な偶然で手元にやってきたわけですからね。グロテスクな見た目の再現にステマ全振りしたソフビというのも、中々珍しかろうし、何だかんだで結構気に入っているシルドロンです。