昭和ウルトラマンのアーツは、エース兄さん以来かな。僕にとっては初めてリアルタイムで予約購入した昭和ウルトラアーツとなる、ウルトラマンレオ。真っ赤に燃えるウルトラの獅子が、堂々のアーツ化です。
造形はテレビに忠実。全体のフォルムなど、本当にテレビから抜け出してきたかのようですね。
正面から一枚。
レッド族の中でも、最強にシンプルな色遣いとなるが、レオ・アストラ兄弟。
プロテクターも非常にシンプル。
カラータイマーの周りを除けば、複雑な部分は全くありません。
斜めから。
ブーツと手袋の色が明確に違うのがコダワリの一つ。
どっしりとした佇まいが良いですね。
情報量のある頭部に比して、非常にシンプルな身体。
レオは肉弾戦が多かったから、身体には余計な造形や分割線を作らない方が良かったのかもしれない。
後ろ姿。本当に情報がないな(笑)
背中は非常にマッシブですね。
顔のアップ。
ウルトラヒーロー史上、独特なフェイスの1位か2位にはなる。
何といっても「鼻」の存在ですね。これ以前は、エースにあるかないかくらいの感じだったのが、明確な鼻が登場している。
それがジョーニアスや80に受け継がれていくわけですね。
複雑な曲線で作られた頭部輪郭は、描こうと思ってもバランスよく描けない、非常に複雑なもの。いやー、映えますなあ。
左腕は、アームブレスレット着用版に変更可能。
肩部分からボールジョイントを外して付け替えます。
肩を外すなんて、関節を渋くするとき以外にやらない、普通なら外しちゃいけない箇所なんだと思っていたから、この変更仕様はけっこう驚きでした。
さて、可動ですが、かなり癖があります。
個体差かもしれませんが、バランスのとり方に非常に難儀しました。
動くことは動くし、関節も渋いです。だけど、足首を中心に下半身の可動域が思ったよりも狭くて、体幹が安定しない。
それでもポーズをとらせてみると、百倍も二百倍も良く見えるのが、アーツの凄いところ。特にレオは格闘肌なので、構えが決まります。
手首は独特なものは付属。
もう少し手首のひねりも自由度があった方が良かったかなあ。
あれこれ試しているうちに、やっとカッコいい構えにすることができました。
おおっ、これはシンプルに燃える。
やっぱりレオは股割りして、ぐっと据わった低い体勢が似合う。
個人的に、その姿勢が好きってのもあるんですけどね。
付属していたレオヌンチャク。
工場の煙突2本をぶっこ抜いて作ったヌンチャク。
ACTのレオにもついてきた、けっこう人気のアイテムですね。
必殺仕事人風のレオ。
体幹はイマイチですが、関節は渋いので片足立ちとかは簡単にできる。
ただ、足がここまでしか持ち上がらんのよね。
ACTのV2が、やりすぎなくらい足持ち上がるんですよ。それに比べると物足りなさはあります。
そして、出ましたレオキック。燃えるエフェクトがついてくる。
キックのカッコいいポーズのつけ方が、いまだにわかりません。
地面に足をつけての、回し蹴りの方が様になるか??
とうりゃっ!!!
面白いエフェクトとしては、エネルギー光球もありますね。
レオはもともと、ほかのウルトラヒーローの方な、腕を十字やL字に組んでの光線技が付属しない。
その代わりに手をまっすぐ伸ばしての光線技に長けていますています。エネルギー光球は、そのうちの一つ。
レオキックの炎、ヌンチャク、光球エフェクトがついてくるレオのアーツ。手首も独特なものがついてくるし、お得感はありますね。
ただこのエフェクト、支柱の背が低いので、素立ちに近い状態だとへっぴり腰になります。なんか、いろいろと雑(?)。
格闘関係のポーズは例外なく良く見えます。
ウルトラダブルフラッシャーのモーション。
一人しかいねえ。
早くゼロを手に入れなければ。シャイニング版は予約できているんだけど、通常彩色版がないのよね。
アクションフィギュアの醍醐味、劇中ではなかったポーズも取らせられる。
ということで、ウルトラヒーローお決まりの、L字光線で組んでみた。
これがびっくり、すっごく簡単に組めました。
下手すりゃ、マン兄さんやエース兄さんよりも簡単に組める。そして意外と様になる(笑)
俯き気味にすると目が暗くなりますね。
客演、特にメビウス以降で登場する際には、目の輝きがずっと明るいんですよね。黒目部分も、太くなっている。
このレオは、昭和のTV放映版に忠実なので、これくらい影を宿している方がらしいのかもしれません。
手首は太極拳でもやりそうなものが多い。
荒ぶる鷹のポーズ!!
この不安定な態勢でも、一応は自立してくれます。
まあ、このポーズは、コスモスさんの専売か。
せっかくだから並べてみた。
赤と青が並ぶと、奇麗ですね。
造形的には100点満点。ただしアクションフィギュアとしては、Zアルファエッジなどの完成度に比べると、もう少し頑張ってほしい印象があります。
下半身の開く可動域も、Zの方があったなあ。レオの規格は、一昔くらい前のものという気がします。これが個体差でない限りは。
下半身に遊びが少ないので、ポーズの幅も限定されてしまうのが寂しいところではありますね。
そして体幹がイマイチなので、すぐこけてしまう。今回、写真を撮るのがけっこうなストレスでした。
ただ、ここぞという数ミリ単位での調整の結果、ここぞというところでカッチリはまれば、十分にカッコいいです。
バランスさえ取れれば、爪先立ちもできる。
そしてレオは、どんなポーズであってもしっかり決まるポテンシャルがあるので、動きをつけていてとても楽しいってのはあります。
ウルトラマンの中でも、異色の戦闘スタイル。
何十年もあとに、その魂を引き継ぐ形でゼロが登場。レオも脚光を浴び、再評価されることになりました。
今でこそ人気ウルトラマンの常連ですが、僕が子供のころはそこまで再評価されておらず、暗いシビアな物語が子供には受けていなかった気がします。あと、ホラー回が異常に怖いんですよね。アトラー星人の話は、誰もがトラウマになりました。
平成ウルトラマンも、もっともっと頻繁にアーツ化、ならびに再販してほしいですね。
可動については最近のアーツに比して、もう少し頑張れたのではと思う反面、造形は相変わらずのクオリティで嬉しいです。特に顔は完全にレオのそれですね。可動の渋さや、エフェクトの支柱の丈に関しては、再販で改善されるかもしれません。そうなったらそうなったらで、ちょっと悔しいわけすがーー。ACTでも人気だったレオ。ニュージェネでも、ジードやZに力を貸しているレオ。メビウスでの客演以降、人気が衰えることがないレオが、再現度100%のフィギュアとなってやってきた! それだけで、とても嬉しいことではあります。