S.H.フィギュアーツ ゴモラ | 怪獣玩具に魅せられて

怪獣玩具に魅せられて

ゴジラ・ガメラ・ウルトラマン、その他たくさんの特撮怪獣玩具を紹介します。

ようやく買えたアーツのゴモラ。
開封済み、箱なし、交換パーツ欠品ありで10000円。すでに販売終了商品であり、元値が9150円であることを考えれば、良心的な方かな。しかもPayPayフリマの20%割引クーポン&不要な頂き物を売った時のポイントでガクンと値を下げまして、実質かかったのは4308円。これなら納得でしょう??
スレも汚れもない。保存状態は良好です。
中々の重量感。やっぱり怪獣フィギュアはこうでないとね!


横から見た図。

着ぐるみを忠実に再現しており、痛み具合やぼてっと感まで細かく作り込んでいます。全体の皺、特に首筋の皺に着ぐるみ感がありますね。

正面から見た図。

「怪獣殿下」に登場したゴモラそのまんまな造形。ソフビやACTが、「怪獣としてのゴモラ」の魅力や造形美に拘っているのに対して、このゴモラはとにかく「テレビで見たゴモラ」を再現することにのみ執心している。



背中。

とでかい尻尾。ぐりぐりと良く動きます。



顔のアップ。

胡乱な目や、ウルトラシリーズ初期のちょっと垢抜けない、雑なところもある造形に忠実なデザインです。歯の並びや、塗料を塗りたくったようで絶妙にグロい口の中の赤など、本当にこの頃の円谷ーー東宝怪獣の特徴をおさえていて好きです。


瞳は黒一色ですが、表面が艶やかなので、光を反射して命を持ったように見えます。

鼻先の角の、後から付け加えた感も素敵。


お腹のもじゃもじゃ。

ソフビよりも大味感があります。



股関節と脚は、皺によって分割線を消している。

関節自体は緩めですが、尻尾がしっかりしているので、それほど気になりません。怪獣は尻尾の支えがあるっていうのが強みなんですよね。ゴジラのアーツでも、ポージングの鍵を握るのは尻尾の可動だったりします。

腹部の可動域が優秀なので、独特の前傾姿勢にできる。

ポーズの時に湾曲していることが多いので気にならないだけで、実は首が長いゴモラ。着ぐるみに忠実なアーツだからこそ気づけることがあって、面白いです。


見得を切るゴモラ。

ウルトラヒーローや人型に近いバルタン星人ほどの自由度はありませんが、ゴジラのアーツやACTの怪獣たちに比べたら動く方です。


尻尾で支えれば片足立ちも可能。

意外と範囲が広い脚。


振り向きざまの尻尾一閃!!

尻尾の動きはACT以上に自由度が高い。
ウルトラアーツの中では初期のラインナップに当たるゴモラですが、ウルトラアーツ自体が、ACT含むそれまでのアクションフィギュアのノウハウの積み重ねの上にあるので、そもそものアクション・クオリティのグレードが高いんですね。


突進するゴモラ。

中々の迫力です。
ゴモラって面白い造形ですよね。コンセプトの大本にあるのは、ゴモラも含まれ、ゴジラを原点とする正統派怪獣と同じで直立二足歩行(兼・当時の学説で考えられていたスタイルの)肉食恐竜だと思うのですが、頭部の三日月状の角はフリルにも似ていて、トリケラトプスのような植物食恐竜に近い意匠もある。そこに生物としての超越性を感じます。



各部位は一応ぐりぐり動くので、テレビで見たようなポーズを付けることができます。

上下のボリュームにも富んでおり、ダイナミックな動きも楽しめますね。




首を鎌首状に曲げて、ゴジラ型スタイルで。

初代ゴモラの着ぐるみ準拠だからか、イメージよりもスリムな印象を受けます。


オプションとして、交換手首付属。

この手首も、右手がちゃんとグー握りしてなかったりと、細かいところで着ぐるみ感を出している。

他には切断された尻尾の断面が付いてきましたが、グロいので付け替えておりません。「怪獣殿下」本編でも、戦闘終盤のゴモラは可哀想なくらいボロボロで、ウルトラマンもうやめてやれよ! と子ども心に思ったりしました。


素立ちも映えるゴモラ。
この上なくシンプルだからこその魅力を体現した存在ですね。

特撮のDNA展で展示されていたゴモラの着ぐるみと見比べると、再現度がよく分かります。
もちろん、こちらのゴモラは「怪獣殿下」当時のものではないですけどね。



ACTとの比較もしてみましょう。
かなり違います。
ACTが後年の大怪獣バトル版を意識しているのが良くわかる。

最大の違いは顔ですね。
ACTの方が洋風というか、現在での造形に近いように感じます。瞳の塗り分けなども細かいですね。

アーツのゴモラは大味感含めての良さがあり、ざっくりしているからこそ、そこに観る側が色んなニュアンスを感じ取ることができるのかなと思えます。


最後は、もちろんあのヒーローと!!
シュワッ!

Bタイプさんではありませんが、ウルトラマンとの戦い!!
体高差が絶妙ですね。


復活した古代怪獣の進撃を止めろ!
首可動の自由度が高く、組み合わせやすいですね。


尻尾を掴んで引っ張るウルトラマン。
怪獣の尻尾は、ウルトラマンが引っ張ったり、ブン回したりするためにある。


ゴモラにストレート!!
安定した姿勢でリアクションを取らせられるところも、怪獣フィギュアの良いところ。


スペシウム光線、発射5秒前。



ややアオリで撮ってみた。
手に入らないと思ってたので、開封済みとはいえ定価の半額で手に入ったのは幸運でした。ACTからアーツになって一気に値上がりして、リリース時はどうしても食指が動かなくてね……。

遊んでなんぼ、飾ってなんぼのアーツ版ゴモラ。ウルトラアーツ、モンアツ両ブランドの中でも、よく動いてポーズがしっかり決まるという点で高く評価したいフィギュアです。少し前のリリース品でしたが、その満足度は現行のアーツと全然変わらない。こうなってくると、来年一発目の怪獣フィギュアであるゴルザにも期待が高まります!