青いウルトラマン。
基本形態が青い主役ウルトラマンは、20年たった今でもこのコスモスだけなんですよね。
「月の優しき光のごとき、慈しみの青い巨人」--言いえて妙です。
前から見た図。
このシンプルさにはマン兄さんに通じる美しさがありますね。プロテクターなどの造形もなく、つるっとした表面。
腹部から足にかけての青と銀のライン分けも、A兄さんとタロウ兄さんを足して2で割ったようなデザイン。昭和感があります。
平成ウルトラマンはこの後(ニュージェネ以降から特に)、ド派手彩色になっていく。その手前の、非常に貴重なデザインです。
横から見た図。
ACT中期~後期にかけての発売だったので、理想プロポーション型の造形。
個人的にはルナモードって、もっとスーツっぽい感じがあってそれも魅力だと思っていたので、あんまりマッシブじゃなくても良いかなあ。戦闘スタイルの関係上股割することが多くて、そうなると股の部分にいかにもスーツって感じの皺が寄るんですよ(笑)。でもそれが逆に宇宙人っぽくもあって好きでした。
均整の取れた体なので、素立ちでも生えますね。特にコスモスは静と動、両方のアクションが際立つウルトラマンですから。
基本、素立の場合は手を拳にするんですが、コスモスについては劇中のスタイルを重視して、平手にしてあります。
後ろ側。
シンプルだねえ。
銀と青の塗分けも控えめに。背中に関して言えば、マン兄さんのほうが情報量ありますよ。
顔のアップ。
こちらも基本のウルトラマンコンセプトに立ち返った感じ。
この飾り気のない顔の造形が、穏やかなブルーによく合います。
平成三部作ウルトラマンはシャープな方向で新機軸を打ち出しましたが、ルナモードは従来のウルトラマンの「丸さ」を重視することで、ルナモードが体現する「やさしさ」を想起させやすくしているのかもしれない。
横から見ると、こんな感じ。
耳の中の金まで塗られていて凄く良い。
マン兄さんと並べてみました。
似ているようで、実は絶妙に異なる両者。
マン兄さんの場合、トサカのラインが口元までしっかり降りている。コスモスのトサカは額部分までなんですよね。
コスモスは本来のコンセプトもあって、ウルトラマンにおける「アクション」面でとにかく異彩を放っています。
ということで、そんなコスモスのアクションを見てみましょう。
まずは基本の構え。
しっかりと足を開き、平手をかざすポーズ。
この構えから滑らかに、しなやかに動いて、怪獣の攻撃を受け流します。
登場ポーズでも拳を握らないのがコスモス。
コロナモードに変身する時とか、怒った時にはグーになってますけどね、それでも拳を握る機会って非常に少ないです。
あらぶる鷹のポーズ!
これを本当に劇中でやっちゃうのが、コスモスクオリティ。
ちなみにこのACT、足首の保持力が優秀なので、少しバランスが悪いのを我慢すれば支えなしでも自立します。
この写真、けっこうお気に入り。
『ファースト・コンタクト』より、ムサシ少年を手に乗せて空を飛ぶコスモス。
ウルトラマンに乗るって、どんな善行を積んだら叶うんでしょう。
一個だけ別の方法はありますね。怪獣の攻撃に巻き込まれて投げ飛ばされれば、ウルトラマンがキャッチしてくれる。相当リスキーですけど。
かっこいいです。僕の大好きなウルトラマン。
プレバン限定ということもあってか、付属品がそれなりに豪華。
まあ、現行のアーツに比べれば、ACT全商品、かなりのサービス精神ですけどね。
ルナエキストラクト