ACTが発売され出した頃は、「大怪獣バトル」と「ウルトラマンゼロ」全盛期。ゼロの師匠的ポジションを担い、その前の「メビウス」での客演で一気に人気を再沸騰させていたウルトラマンレオは、当時の人気トラマンの1人でした。ACT化が早かったのも、後にV2版が出たのも、当然と言えば当然のことだった。
前から見た図。
造形的にはかなりシンプルです。赤い「素体君」に銀色のプロテクターと頭部を付け加えれば、レオの完成。
このシンプルさは、セブン以上ですね。
横から見た図。
レオは元々格闘特化のウルトラマン。
なのでマッシブであっても、そんなに違和感はありません。
背中から見た図。
シンプルですね。とにかく、シンプルの一言です。
顔のアップ。
昭和トラマンの中では複雑な頭部。絵で描いても中々上手く書けません。
こうして見ると、けっこう鼻が目立つ造形をしていますね。
可動なんですが、ACT初期の課題であった股関節の癖が凄いです。
あと、交換用手首を紛失中なので、あまりバリエーションがありません。
登場ポーズ。
構え。
足の保持に課題多し。なので上半身だけで表現してみた。
一応けりはできます。
ただし、伸ばした足を宙に浮かせたまま保持するのは無理です。
それの何が最大のデメリットかって、レオキックが出来ない。
膝立ちはばっちり決まりますね。
足がぐらぐらして安定しないので、股割りにも限界があります。
そうか、こういうフィギュアにこそパーマネントマットバーニッシュなのか。
ウルトラ兄弟に迎え入れられた時のレオ(大嘘)
やたーっ!
アオリで格闘を撮ってみた。
腕周りの可動はとても優秀。
プロテクターがあるにも拘わらず、あまり干渉を感じません。
後は、足なんだけど……V2版で凄まじく改善させることになりました。
ACT初期。課題も多かった頃のレオ。
造形的には文句なしでも、可動部分でうーん……となることが多かった。これはガイア・アグルくらいまで続きます。
でも、そういう課題が見つかったのも、改善されたのも、こうした先人がいたからこそ。少なくとも造形面は良いし、後年のマッシブすぎるプロポーションが苦手な人には、むしろこっちのレオが合いそう。V2版がリリースされたからと言って、そう簡単に世代交代とはならないのが、ACTの面白い所です。