特撮リボルテック ガメラ(1995) | 怪獣玩具に魅せられて

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海洋堂がてがける「特撮リボルテック」シリーズ。1995年『ガメラ 大怪獣空中決戦』より、平成版のガメラがリボ化して登場。
造形と彩色の細かさは、さすが海洋堂といったところ。

 

 

前から見た図。

全体的に、平成ガメラのフィギュアってアクションフィギュアも食玩もソフビもレベルが高いと思うんです。

その中でも、このリボルテック・ガメラは平成ガメラが持つ生物的生々しさが強調されていて凄く良い。

 

 

横から見た図。

前から見ると、えらい平たいな……とか思ってしまいがち。甲羅のふくらみでボリュームが出ています。

 

 

かっちり決まったシルエットが見事。胴体と首のバランスも、どことなく愛嬌があった1995年版ガメラの絶妙なバランスを踏襲。

 

 

後ろの甲羅。

とってもきれいです。

俯瞰してみたら、本物のカメに見えなくもない??

 

 

顔のアップ。

口の中まで細かな造形。また口中の肉の付き方や質感など、こだわりがうかがえる。

このサイズでここまで作りこめるのは、本当にすごいと思う。

 

 

特筆すべきは瞳。

しっかりと塗分けられていて、感情すらうかがわせます。

ただ残念なことに、古いフィギュアなのでべたつきがすごい。べたを落としてから写真撮ればよかったかな。

 

 

大きさについては、リボの中でも控えめなほうです。

アーツのオーブと比べてみても、かなり背が低い。

ソフビと並べると、親子ほどの違いがありますよ。

 

四肢の造形にもぬかりなし。

複雑な造形により、リボ球を可能な限り隠している。

 

 

その結果として、アクション自体は制限と癖が強いものになってはいますね。

咆哮するガメラ。

 

構えるガメラ。

 

 

足の保持自体はクリック関節なのでとても優秀。

前傾姿勢も思いのまま。

 

 

交換手首として、グーもついてくる。

でも怪獣なんでね……ウルトラマンのような格闘ポーズがとらせにくいのが難点ではあります。

これは怪獣映画の宿命的課題らしいですね。カッコいい格闘ができない。だからVSゴジラシリーズは光線連発に走ったのだろうし、あれほど高い完成度を誇った平成ガメラシリーズでさえ、金子修介監督も樋口真嗣特撮監督も、怪獣バトルのシーンはすごく悩んだそうですよ。

 

 

オプションパーツとしては、ジェット噴射の交換パーツも付属。

リボだからできる、大胆なパーツ交換。

これを実現させるため、腰部分の一部が平たい軟質パーツになっています。

 

プラズマ火球のエフェクトもあったのに、どっか行った(泣)

 

ジェット噴射のディテールが面白い。

このもこもこ感。

 

 

アオリで撮ると、ちょっと可愛いですね。

 

 

アクションの癖はともかくとして、造形的にずば抜けた完成度のリボルテック・ガメラ。
大きさももちろんあろうけど、これが2800円なんだからね……なんちゅう時代や。
 
 
カッコいいです。1995年のガメラは、『レギオン』『イリス』時に比べても昭和ガメラの意匠が強く残っているので、これくらいのバランスで良いのかも。大きさも、収まり具合という点では非常に心地よい大きさです。
リボルテックにおいて、平成ガメラ自体は「レギオン」verまでリボ化されました。三作品バージョン分すべてリボ化してほしかったのに、その前に特撮リボルテックシリーズが終わってしまったんですよね。このガメラ(1995)は初期、ひと月ごとに2作品発売計画で市場が賑わっていたころの第三弾(6月)として、ギャオスとと共にリリースされた。6月の1回だけで、『ガメラ 大怪獣空中決戦』が再現できる!! --あれは嬉しかったなあ。今のアクションフィギュアとして完成度の極致に至っているアーツももちろん良いのですが、あの頃の特撮リボルテックには、今の怪獣アクションフィギュアを取り巻くものとはまた異なったワクワクがあったような気がします。