戦車怪獣 恐竜戦車 | 怪獣玩具に魅せられて

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ウルトラセブンの28話「700キロを突っ走れ!」に登場する、とにかくインパクトのデカい怪獣、恐竜戦車。
劇中では、恐竜“タンク”と呼ばれております。セブンの中では数少ない怪獣である上、そのビジュアルが違う意味で突っ走っている。そのトンデモ感にやられた男子は多かったでしょうね。

ソフビは重量感があって、よくできています。

 

 

横から見た一枚。

本当に戦車の上に恐竜が乗っているだけの「恐竜戦車」。

ソフビの戦車って、意外とないんじゃないかな。そういう意味では貴重なソフビですね。

 

前から見た一枚。

恐竜の横幅がそれなりにあるのに、一応ちゃっかりと戦車に乗っているのが滑稽と言うか斬新と言うか可愛いと言うか……。

何の恐竜をイメージしてるんですかね。ティラノサウルスの顔と前脚じゃないんだよなあ。アロサウルスくらいかな。

 

後ろから見た一枚。

背中の正中線が独特。

尻尾がそれなりに長い。上に乗っている恐竜は辛いんじゃないでしょうか(笑)

 

戦車部分。

この話製作当時は、とにかく財政難で、ほかの会社から借りてきた戦車に恐竜をのっけて何とかしたんだとか。

デザインを担当した成田亨氏は、この恐竜戦車とアイアンロックスの造形が不満過ぎて、ウルトラシリーズから距離を置くようになったんだとか。色々と試行錯誤&苦慮があったんでしょうねえ。

 

ただ当時の制作陣の奮闘もあったからこそ、今も忘れ難い印象を残し、ソフビ化もされたわけで。何が残るか分からないものです。

 

戦車の前面には三連戦車砲。

前面のディテールは細かい□がずらり。

不思議な造形ですね。

 

 

恐竜の顔のアップ。

後頭部近く側面のたるみが、着ぐるみ感を出していて良い。

口の中は肉抜きされていません。牙はもう少し長くて、口から飛び出ている印象ですね。

個人的に不満なのは眼ですね。ちょっと死に気味というか……。もう少し光を宿してほしいです。

 

ぼてっとしている恐竜。

やっぱり目が行くのは、本来は後脚があるところです。

ここの不思議なディテールが好きです。

キル星人によって改造された感が出ていますよね。

侵略宇宙人の科学技術により、分子単位で生体を改造できる、みたいなね。

 

可動は基本的な部分に合わせて、恐竜の付け根を回転させることができる。

ただし、前脚が干渉するので360度回転は不可能。

 

何じゃこれ? と不思議なカッコ良さが融合したデザイン。

重量感だけは、どのウルトラ怪獣ソフビにも負けていません。

 

 

最近よく出てくるメーサー殺獣交戦車と比較。

こうして見ると、戦車の作り込みも中々です。

 

後脚がないので、背が低い。だからこそ、建物ナメの写真が映えます。

セブン怪獣の中で、顔は正統派、身体は異彩という面白いバランスの恐竜戦車。

これが魅力的でカッコよく見えるんだから、怪獣ってのは面白いですよねえ。